10
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

NetBSDインストール後の環境設定

Last updated at Posted at 2014-12-02

NetBSDインストール後の環境設定

今日の記事では、NetBSDインストール後の一通りの環境設定について書こうと思います。
sshログインができるようになる所までの手順になります。

VirtualBoxからNAT接続するための設定

昨日の記事ではVirtualBox上の仮想マシンにNetBSDをインストールしてみました。

img044.tiff.png

仮想マシンはNATでネットワークに接続する形にしたいと思いますが、これに関連して、あらかじめVirtualBox側でポートフォワーディングの設定を行っておきます。

img007.tiff.png

「ポートフォワーディング」を選択し、2222番ポートへの要求が仮想マシン(NetBSD)の22番ポートにリダイレクトされるよう設定します。

img008.tiff.png

インストール後の設定

NetBSDを起動、rootユーザでログインした状態で以降の手順を実施します。

ホスト名を設定する

デフォルトのホスト名は"Amunesiac"になっているので、以下のようにしてホスト名を設定します。私が今期のアニメでかなりハマっている「四月は君の嘘」になぞらえて、ホスト名は"kimiuso"にしてみましょう。
(実際は"nbsd615amd64"とか区別の付けやすいホスト名にしてくださいおねがいします...)

img002.tiff.png

ネットワークインタフェースの設定

次にネットワークインタフェースを設定します。wm0という名前のインタフェースに設定します。

img003.tiff.png

NAT接続な環境なのでDHCPでIPアドレスを取得する設定にします。設定は/etc/rc.confというファイルに行い、以下の内容を追記します。

img004.tiff.png

パッケージ

ユーザの追加等を行う前に、最低限必要になるパッケージをインストールします。NetBSDは最初からパッケージがわんさか入っているのではなく、ちょうどCentOSでのminimalインストールのような、最小限の配布セットのみが展開される形になっています。

PKG_PATHの設定

NetBSDでは、インターネット上にあるパッケージのURLを、PKG_PATH環境変数で保持しています。これは.profileに記載されているのですが、デフォルトではコメントアウト(に加え、writeパーミッションが落とされている)されているので、これを変更します。

# chmod +w ~/.profile
# vi ~/.profile

PKG_PATHの行のコメントを外し、ログアウト→もう一度ログインすると、PKG_PATH環境変数が設定されています。

img006.tiff.png

pkg_addでのアプリケーションインストール

パッケージをインストールする前に、ネットワークインタフェースにIPアドレスが振られていないので、今回だけは手動でDHCPによるIPアドレス取得を行います。

img007.tiff.png

パッケージはpkg_addコマンドでインストールします。まずはsudoとbash(お好みでzsh)を入れてみます。

img008.tiff.png

sudoの設定

パッケージでインストールしたsudoの設定を行います。wheelグループに所属するユーザがsudoによるroot権限取得が可能になるよう設定します。

img009.tiff.png

ユーザを作成する

最後にユーザを作成します。今回はユーザtsubakiを作成してみます。sudo可能にしたいので、"-G"オプションでセカンダリグループとしてwheelを指定します。
ユーザ作成後には忘れずにパスワードを設定します。

img010.tiff.png

オプションの意味は以下の通りです。

  • -s ...プライマリグループを指定する
  • -G ...セカンダリグループを指定する
  • -m ...ホームディレクトリを作成する
  • -s ...利用するシェルを指定する

NetBSDを再起動する

ここまででNetBSDインストール後の環境設定は完了です。再起動後、/etc/rc.conf等の設定が反映されているか確認します。

# shutdown -r now

ssh公開鍵を登録する

ここからはローカルマシンの端末(Terminal.app)からNetBSDにsshログインするための設定を行います。
まずはssh公開鍵を作成します。

$ ssh-keygen -t rsa -b 2048 -f tsubaki_key

作成した鍵をNetBSDにscpでコピーします。(NetBSDのsshd_configはデフォルトでPasswordAuthentication yesになっています)

$ scp -P 2222 tsubaki_key.pub tsubaki@localhost:~/
tsubaki_key.pub                               100%  402     0.4KB/s   00:00    
pleiades .ssh $ 

次に今度はsshログインして、先ほどコピーした公開鍵をauthorized_keysに登録します。

$ ssh -p 2222 tsubaki@localhost 
...
NetBSD 6.1.5 (GENERIC)

Welcome to NetBSD!

-bash-2.05b$ mkdir -m 700 .ssh
-bash-2.05b$ mv tsubaki_key.pub .ssh/authorized_keys
-bash-2.05b$ chmod 600 .ssh/authorized_keys 

これでパスワードでの認証は不要になる(残していてもセキュリティ上よくない)ので、/etc/ssh/sshd_configにPasswordAuthentication noを設定してsshdを再起動します。

$ sudo /etc/rc.d/sshd restart
Stopping sshd.
Starting sshd.

あと、毎回sshでユーザ名やポート番号を指定するのは面倒なので、~/.ssh/configに以下の内容を追加します。

Host kimiuso
        Hostname        127.0.0.1
        Port            2222
        User            tsubaki
        IdentityFile    ~/.ssh/tsubaki_key

これでssh kimiusoと入力するだけで済むようになります。

$ ssh kimiuso
Last login: Tue Dec  2 23:06:44 2014 from 10.0.2.2
NetBSD 6.1.5 (GENERIC)

Welcome to NetBSD!

-bash-2.05b$ 

これでローカルマシンの端末から仮想マシン上のNetBSDにsshログインできるようになりました。明日の記事では、この環境でのプログラミングに関するネタを書こうと思います。

10
12
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?