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NetBSDインストール後の環境設定

Last updated at Posted at 2014-12-02

NetBSDインストール後の環境設定

今日の記事では、NetBSDインストール後の一通りの環境設定について書こうと思います。
sshログインができるようになる所までの手順になります。

VirtualBoxからNAT接続するための設定

昨日の記事ではVirtualBox上の仮想マシンにNetBSDをインストールしてみました。

img044.tiff.png

仮想マシンはNATでネットワークに接続する形にしたいと思いますが、これに関連して、あらかじめVirtualBox側でポートフォワーディングの設定を行っておきます。

img007.tiff.png

「ポートフォワーディング」を選択し、2222番ポートへの要求が仮想マシン(NetBSD)の22番ポートにリダイレクトされるよう設定します。

img008.tiff.png

インストール後の設定

NetBSDを起動、rootユーザでログインした状態で以降の手順を実施します。

ホスト名を設定する

デフォルトのホスト名は"Amunesiac"になっているので、以下のようにしてホスト名を設定します。私が今期のアニメでかなりハマっている「四月は君の嘘」になぞらえて、ホスト名は"kimiuso"にしてみましょう。
(実際は"nbsd615amd64"とか区別の付けやすいホスト名にしてくださいおねがいします...)

img002.tiff.png

ネットワークインタフェースの設定

次にネットワークインタフェースを設定します。wm0という名前のインタフェースに設定します。

img003.tiff.png

NAT接続な環境なのでDHCPでIPアドレスを取得する設定にします。設定は/etc/rc.confというファイルに行い、以下の内容を追記します。

img004.tiff.png

パッケージ

ユーザの追加等を行う前に、最低限必要になるパッケージをインストールします。NetBSDは最初からパッケージがわんさか入っているのではなく、ちょうどCentOSでのminimalインストールのような、最小限の配布セットのみが展開される形になっています。

PKG_PATHの設定

NetBSDでは、インターネット上にあるパッケージのURLを、PKG_PATH環境変数で保持しています。これは.profileに記載されているのですが、デフォルトではコメントアウト(に加え、writeパーミッションが落とされている)されているので、これを変更します。

# chmod +w ~/.profile
# vi ~/.profile

PKG_PATHの行のコメントを外し、ログアウト→もう一度ログインすると、PKG_PATH環境変数が設定されています。

img006.tiff.png

pkg_addでのアプリケーションインストール

パッケージをインストールする前に、ネットワークインタフェースにIPアドレスが振られていないので、今回だけは手動でDHCPによるIPアドレス取得を行います。

img007.tiff.png

パッケージはpkg_addコマンドでインストールします。まずはsudoとbash(お好みでzsh)を入れてみます。

img008.tiff.png

sudoの設定

パッケージでインストールしたsudoの設定を行います。wheelグループに所属するユーザがsudoによるroot権限取得が可能になるよう設定します。

img009.tiff.png

ユーザを作成する

最後にユーザを作成します。今回はユーザtsubakiを作成してみます。sudo可能にしたいので、"-G"オプションでセカンダリグループとしてwheelを指定します。
ユーザ作成後には忘れずにパスワードを設定します。

img010.tiff.png

オプションの意味は以下の通りです。

  • -s ...プライマリグループを指定する
  • -G ...セカンダリグループを指定する
  • -m ...ホームディレクトリを作成する
  • -s ...利用するシェルを指定する

NetBSDを再起動する

ここまででNetBSDインストール後の環境設定は完了です。再起動後、/etc/rc.conf等の設定が反映されているか確認します。

# shutdown -r now

ssh公開鍵を登録する

ここからはローカルマシンの端末(Terminal.app)からNetBSDにsshログインするための設定を行います。
まずはssh公開鍵を作成します。

$ ssh-keygen -t rsa -b 2048 -f tsubaki_key

作成した鍵をNetBSDにscpでコピーします。(NetBSDのsshd_configはデフォルトでPasswordAuthentication yesになっています)

$ scp -P 2222 tsubaki_key.pub tsubaki@localhost:~/
tsubaki_key.pub                               100%  402     0.4KB/s   00:00    
pleiades .ssh $ 

次に今度はsshログインして、先ほどコピーした公開鍵をauthorized_keysに登録します。

$ ssh -p 2222 tsubaki@localhost 
...
NetBSD 6.1.5 (GENERIC)

Welcome to NetBSD!

-bash-2.05b$ mkdir -m 700 .ssh
-bash-2.05b$ mv tsubaki_key.pub .ssh/authorized_keys
-bash-2.05b$ chmod 600 .ssh/authorized_keys 

これでパスワードでの認証は不要になる(残していてもセキュリティ上よくない)ので、/etc/ssh/sshd_configにPasswordAuthentication noを設定してsshdを再起動します。

$ sudo /etc/rc.d/sshd restart
Stopping sshd.
Starting sshd.

あと、毎回sshでユーザ名やポート番号を指定するのは面倒なので、~/.ssh/configに以下の内容を追加します。

Host kimiuso
        Hostname        127.0.0.1
        Port            2222
        User            tsubaki
        IdentityFile    ~/.ssh/tsubaki_key

これでssh kimiusoと入力するだけで済むようになります。

$ ssh kimiuso
Last login: Tue Dec  2 23:06:44 2014 from 10.0.2.2
NetBSD 6.1.5 (GENERIC)

Welcome to NetBSD!

-bash-2.05b$ 

これでローカルマシンの端末から仮想マシン上のNetBSDにsshログインできるようになりました。明日の記事では、この環境でのプログラミングに関するネタを書こうと思います。

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