Karabiner Elementsの記号対応表 (JIS用、シフト同時押し含む)

Karabiner ElementsでComplex Modificationを書く際に、いつもJISキーボードの記号とキーコードの対応関係がわからなくなって、Karabiner EventViewerで都度調べてしまうので、チートシートとして表にまとめてみた。

特にシフト同時押しの記号は慣れないと相当にややこしく、なかなかシフト同時押しの場合の記載がある記事が見つからなかったので作ってみた。

（なお、表の書き方は、同様の内容をまとめてあるこちらのサイトを参考にした。 https://did2memo.net/2019/03/31/karabiner-elements-symbol-table/ ）

対応表

シフトなし

【凡例】
「記号 (JIS)」：JISキーボードで入出力したい記号
「USでの見た目」： USキーボードで同じ場所にあるキーの見た目
「key_code」：設定すべきキーコード

記号 (JIS)	（USでの見た目）1	key_code
- (ハイフン)	-	hyphen
, (コンマ)	,	comma
. (ピリオド)	.	period
/ (スラッシュ)	/	slash
^ (キャレット)	= (イコール)	equal_sign
¥ (円記号)		international3
@ (アットマーク)	[ (左角括弧)	open_bracket
[ (左角括弧)	] (右角括弧)	close_bracket
] (右角括弧)	\ (バックスラッシュ)	backslash
; (セミコロン)	;	semicolon
: (コロン)	' (クオート)	quote
_ (アンダーバー)		international1

シフトあり

【凡例】
「記号」：JISキーボード上で入出力したい記号
「キーの見た目 (JIS)」：JISキーボード上でのキーストロークの見た目
「key_code」：設定すべきキーコード

※ key_code は見やすさ優先で表記。詳しくは注釈 ² に記載。

記号	キーの見た目 (JIS)	key_code 2
! (感嘆符)	Shift + 1	Shift + 1
" (ダブルクオート)	Shift + 2	Shift + 2
# (シャープ)	Shift + 3	Shift + 3
$ (ドル)	Shift + 4	Shift + 4
% (パーセント)	Shift + 5	Shift + 5
& (アンド)	Shift + 6	Shift + 6
' (クオート)	Shift + 7	Shift + 7
( (左括弧)	Shift + 8	Shift + 8
) (右括弧)	Shift + 9	Shift + 9
~ (チルダ)	Shift + ^	Shift + equal_sign 3
| (縦棒)	Shift + ¥	Shift + international3
` (バッククオート)	Shift + @	Shift + open_bracket
+ (プラス)	Shift + ;	Shift + semicolon
* (アスタリスク)	Shift + :	Shift + quote
{ (左波括弧)	Shift + [	Shift + close_bracket
} (右波括弧)	Shift + ]	Shift + backslash
< (左山括弧)	Shift + ,	Shift + comma
> (右山括弧)	Shift + .	Shift + period
? (疑問符)	Shift + /	Shift + slash
_ (アンダーバー)	Shift + _	Shift + international1

その他のキー

その他のキーについては、特にJISに限ったことではないけれど、よく使うので全て記載してみた。

JISに特に関係するキーは、半角/全角、英数、かな。なかでも半角/全角キーはgrave_accent_and_tilde ⁴ であることだけでも知っておいてもいいかも。

文字・数字キー

キー	key_code
a	a
0	0

テンキー

キー	key_code
1	keypad_1
NumLock	keypad_num_lock
/	keypad_slash
*	keypad_asterisk
-	keypad_hyphen
+	keypad_plus
.	keypad_period
,	keypad_comma
(エンター)	keypad_enter

特殊キー

キー	key_code
英数	japanese_eisuu (または lang2)
かな	japanese_kana (または lang1)
Delete or Backspace	delete_or_backspace
Return or Enter (↩)	return_or_enter
スペース	spacebar
タブ	tab
ESC	escape
Command (⌘)	left_command 5
Shift (⇧)	left_shift 5
Control (⌃)	left_control 5
Option (⌥)	left_option 5
CapsLack (⇪)	caps_lock
fn	fn
上矢印	up_arrow 6
F1	f1 7
半角/全角	grave_accent_and_tilde 4
PrintScreen	print_screen
ScrollLock	scroll_lock
Pause	pause
Insert	insert
Home	home
End	end
(無効にする)	vk_none

機能キー

キー	key_code
明るさ調整 下げる	display_brightness_decrement
明るさ調整 上げる	display_brightness_increment
音声コントロール	dictation
早戻し	rewind
再生・一時停止	play_or_pause
早送り	fast_forward
消音	mute
音量 下げる	volume_decrement
音量 上げる	volume_increment
取り出し	eject
ミッションコントロール	mission_control
スポットライト	spotlight
Launchpad	launchpad
ダッシュボード	dashboard

その他のキーについては、https://github.com/pqrs-org/Karabiner-Elements/issues/925 などを参考。

使用例

以下、JISキーボードにおけるComplex Modificationの使用例 ⁸。

• Shift + [（左角括弧） を ^（キャレット）に置換（Programmer's Dvorak配列の例）

{
    "type": "basic",
    "from": {
        "key_code": "close_bracket",
        "modifiers": {
            "mandatory": [
                "left_shift"
            ]
        }
    },
    "to": [
        {
            "key_code": "equal_sign"
        }
    ]
}

• 日本語入力中に :（コロン）をバックスペースに置換（新下駄配列の例）

{
    "type": "basic",
    "conditions": [
        {"type": "input_source_if", "input_sources": [{"language": "ja"}]}
    ],
    "from": {"key_code": "quote"},
    "to": [{"key_code": "delete_or_backspace", "repeat": true}]
}

• 日本語入力中に S + ;（セミコロン） を そ（s,o）に置換（新下駄配列の例）

{
    "type": "basic",
    "conditions": [
        {"type": "input_source_if", "input_sources": [{"language": "ja"}]}
    ],
    "from": {"simultaneous": [{"key_code": "s"}, {"key_code": "semicolon"}]},
    "to": [{"key_code": "s"}, {"key_code": "o", "repeat": false}]
}

1. JISキーボードで同場所にあるキーの配置は、こちらの図が参考になる（http://www.nagasaki-gaigo.ac.jp/toguchi/pc/multilingual/keyboard_us_jis.htm より引用）。 ↩

2. key_code に例えば Shift + open_bracket と記載がある場合は、 {"key_code": "open_bracket", "modifiers": ["left_shift"]} であることを示す。 ↩ ↩²

3. ~ (チルダ)を入出力するときのJISキーボード上の見た目は Shift + ^ だが、^と同位置にあるUSキーボードの見た目が= (イコール)であるため、前項の「シフトなし」の表と照らし合わせて、キーコードはShift + equal_signとなる。この点がとてもややこしい。 ↩

4. 半角/全角キーのUSキーボードでの見た目はバッククオート（ ` ）。グレイヴ・アクセントともいい、USではチルダ（~）を入力するためのキーでもあるので、キーコードは grave_accent_and_tilde。でも、グレイヴ・アクセント（アクサン・グラーヴ）としての用法は日本語入力にもコーディングにも使わないので、個人的には名称がちょっと意外だった。欧米圏だと馴染みがありそう。 ↩ ↩²

5. 右は right_ ↩ ↩² ↩³ ↩⁴

6. 右は right_、上は up_、下は down_ ↩

7. 他は f2、f3 など。明るさ調整や音量キーは別記。 ↩

8. 実際には設定ファイルのrules > manipulators以下に記載。参考：https://qiita.com/s-show/items/a1fd228b04801477729c ↩