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CSSをある程度使えるようになった人が覚えたいtransformプロパティの使い方

Last updated at Posted at 2020-03-23

はじめに

CSSアニメーションを使えるようになろうシリーズ

こちらの記事の続きのようなものです。

transitionを使えるようになったら、次はtransformですかね。
こちらはよりアニメーション感が出るのでぜひ覚えたいところです(わたしが)。

目次

記事の対象
transformとは
transitonプロパティとの違い
transformプロパティの使い方
transform関数の種類
1.translate()
2.scale()
3.rotate()
4.skew()
3Dで表示したい時のおまじない

記事の対象

  • CSSでアニメーションさせたい
  • trnsitionは覚えたけど他には?
  • transformって何ができるの?

という方(つまり自分)に向けた記事です。
基礎的な内容になっており、且つ自分の中でのまとめのような記事なので、説明不足な点など多々あるかと思いますがご了承ください。

transformとは

transformは、CSSアニメーションのひとつであり、動きに変化をつけるためのプロパティです。
具体的には何かアクションが行われたときやプロパティが変化するときなど、例えば

  • マウスカーソルをボタンに乗せたとき
  • クリックしたとき

など
つまり、疑似クラスである:hoverなどと組み合わせて使うことが多いでしょう。
transform特有の変化させるプロパティを用いて、例えば図形の形などを変化させることができます。

またanimationtransitionという時間をかけて変化するようなプロパティともよく一緒に使われます。

transitonプロパティとの違い

  • transition

変化にかける時間やその変化速度の度合いを指定することができますが、trnsition自体には形を変化させるプロパティは用意されていません
基本的には疑似クラス(hover)やanimationtransformと一緒に使用することで、元のCSSの状態から、プロパティを変更または追加することで変更後のCSSに変化させます。

  • transform

transform自体にCSSを変化させるプロパティが用意されています
transformは、主にオブジェクトを移動、回転、拡大縮小することができます。
さらに縦(Y軸)と横(X軸)の2D変化だけでなく、3D(Z軸)の変化を加えることができます。

基本的にはマウスをホバーするなど、元のCSSから変更させる必要はありますが、transitionと組み合わせることでよりヌルヌルとした動きにすることができます。

transformプロパティの使い方

transformは、基本的には変化後のほうにプロパティを追加します。

CSS

セレクタ{
  background-color: black;
  color: white;
  transition: all 0.3s;
  /** こっちじゃない **/
}
セレクタ:hover {
  background-color: white; 
  color: black;
  transform: translateX(50px);/** こっちに記述 **/
}

transitionは、変化の仕方(時間)を指定するだけなので元のセレクタに指定する必要がありましたが
transformの場合は変化が起こるプロパティですので、変化させたいセレクタの、ホバーした状態のほうに指定します。
元のセレクタにも指定できますが、ホバーをせずとも最初から変化している形になります。

見た方が早いですね。

See the Pen transform説明 by fumu (@fumu238) on CodePen.

上の「ホバー」と書かれた箱は、ホバーしたほうのセレクタにtranslateを指定してあり、30px右に移動します。
下の「30px右」は、箱そのもののセレクタにtranslateを指定してあるので、最初から30px右の状態になっています。

transform関数の種類

transformにはプロパティ自体の種類はなく、関数を使用することで様々な変化を加えることができるようになります。

CSS
セレクタ {
  transform:関数();
}

関数なので、()には引数(数値など)を入れます。
基本的には**横(X軸)、縦(Y軸)、3D(Z軸)**それぞれを指定します。

No 関数名 説明
1 translate() 要素を移動させる。
2 scale() 要素を伸縮させる。
3 rotate() 要素を回転させる。
4 skew() 要素に傾斜をつける。
# matrix() 6つの値を指定し、変形させます。(難しいので今回は割愛します)
CSS
セレクタ {
  transform: translate(40px,40px) scale(1.2) rotate(90deg,90deg);
}

関数の種類は、厳密には上記の他にX軸だけを指定するものやY軸だけを指定するものなどがあるので、それぞれで詳しく見ていきます。

1.translate()

トランスレイトは要素を移動させる関数です。
基本的に値はpxで指定します。

No 関数名 引数の数 説明
1 translate() 2 第一引数にX軸方向の距離、第二引数にY軸方向の距離を指定。
2 translateX() 1 X軸方向の距離を指定。
3 translateY() 1 Y軸方向の距離を指定。
4 translateZ() 1 Z軸方向の距離を指定。
5 translate3d() 3 第一引数にX軸方向、第二引数にY軸方向、第三引数にZ軸方向の距離を指定。

translate(X軸, Y軸

CSS
セレクタ {
  transform: translate(40px,40px) ;
}

See the Pen transform() by fumu (@fumu238) on CodePen.

X軸(横)方向に40px、Y軸方向に40px移動します。

translateXtranslateYは特に難しいことはないので割愛します。

translateZ(Z軸

CSS
セレクタ {
  transform: translateZ(100px) ;
}

See the Pen translateX by fumu (@fumu238) on CodePen.

3Dの動きなので、近づいてくるような動きをしているのがわかると思います。

translate3d(X軸, Y軸, Z軸

CSS
セレクタ {
  transform: translate3d(50px, 50px, 100px) ;
}

See the Pen BaNOQvO by fumu (@fumu238) on CodePen.

右斜め下方向に移動しつつ、眼前に近づいてくるような動きになります。
ちなみに、値は**マイナス(-)**も指定することができ、下のBOX2のほうは3方向にマイナスを設定しているので、BOX1とは対称的な動きになります。Z方向だと画面奥に移動するので、小さくなっていくのがわかります。

2.scale()

スケールは要素を伸縮させる関数です。
値は、1を基準とした比率の数字を指定します。

No 関数名 引数の数 説明
1 scale() 2 第一引数にX軸方向の距離、第二引数にY軸方向の倍率を指定。
2 scaleX() 1 X軸方向の倍率を指定。
3 scaleY() 1 Y軸方向の倍率を指定。
4 scaleZ() 1 Z軸方向の倍率を指定。
5 scale3d() 3 第一引数にX軸方向、第二引数にY軸方向、第三引数にZ軸方向の倍率を指定。

scale(X軸, Y軸

CSS
セレクタ {
  transform: scale(1.2, 0.8) ;
}

See the Pen scale() by fumu (@fumu238) on CodePen.

X軸方向に1.2、Y軸方向に0.8を指定しているので、横に1.2倍、縦に0.8倍の大きさに変化します。

スケールの3Dの変化はかなりややこしくまだ理解に乏しいので、ここでは省きます。

3.rotate()

ローテートは、要素を回転させることができます。
値の単位はdeg(degree:角度)を使います。何度回転させるかを指定するということですね。

No 関数名 引数の数 説明
1 rotate() 1 角度を指定。(rotateZと同じ扱い?)
2 rotateX() 1 X軸方向の角度を指定。
3 rotateY() 1 Y軸方向の角度を指定。
4 rotateZ() 1 Z軸方向の角度を指定。
5 rotate3d() 第一、二、三引数で回転軸を指定し、第四引数で角度を指定。

rotate(Z軸)

CSS
セレクタ {
  transform: rotate(90deg) ;
}

See the Pen RwPYEVb by fumu (@fumu238) on CodePen.

rotateで角度を指定すると、オブジェクトを上から見下ろした形で回転します。rotateZと同じ扱いかと思われます。 ちなみにマイナスも指定することができ、その場合は**反時計回り**になります。

rotateX(X軸)

CSS
セレクタ {
  transform: rotateX(180deg) ;
}

See the Pen rotateX() by fumu (@fumu238) on CodePen.

rotateXは、X軸を軸に回転するので、オブジェクトは縦回転することになります。

rotateY(Y軸)

CSS
セレクタ {
  transform: rotateY(-180deg) ;
}

See the Pen rotateY() by fumu (@fumu238) on CodePen.

rotateY()はY軸が軸なので、横回転です。
マイナスで指定しているので、Y軸方向のマイナス、つまり左に向かって回転します。

ちなみに例ではどちらも同じ値を指定(-180deg)していますが、回転の基準となる位置が違っているので、違った挙動をとっています。
これはtransform-originというプロパティを指定することで、物体の変化の基準位置を決めることができるようになります。詳しい説明は割愛します。

4.skew()

スキューは、オブジェクトに傾斜をつけることができます。
平行四辺形をイメージするとわかりやすいですかね。

こちらも単位はrotateと同じくdegを使用します。

No 関数名 引数の数 説明
1 skew() 2 第一引数にX軸方向の距離、第二引数にY軸方向の角度を指定。
2 skewX() 1 X軸方向の角度を指定。
3 skewY() 1 Y軸方向の角度を指定。

skewX(X軸)

CSS
セレクタ {
  transform: skewX(20deg) ;
}

See the Pen skewX() by fumu (@fumu238) on CodePen.

X軸方向、つまり横に伸びるように傾斜がつき、平行四辺形の形になります。

skew(X軸, Y軸)

CSS
セレクタ {
  transform: skew(20deg, 20deg) ;
}

See the Pen skew() by fumu (@fumu238) on CodePen.

X軸とY軸をいっぺんに指定すると、単純にそれぞれひとつだけ指定した場合とではかなり結果が異なります。

See the Pen skew違い by fumu (@fumu238) on CodePen.

こちらの例では box1はskewX(30deg) skewY(30deg); box2はskewY(30deg) skewX(30deg); box3はskew(30deg, 30deg);

という、どれも同じような指定をしてますが、全て見た目の結果は異なります。
正直skewの使い所はあまり思い浮かばないので、もし使いどきがきたら「あーそういえばそうだったな」と思い出せればいいかなと思います。

3Dで表示したい時のおまじない

transformには3D(Z軸)方向の変化を加えることができる関数がありますが、ただそれを指定するだけでは、ブラウザによってはうまく動いてくれません。

3Dでの変化を加える時は、変化を加えたい要素の親要素にあるプロパティを指定してあげる必要があります。

CSS
セレクタ {
  transform-style: preserve-3d;
}

これです。
transform-styleに指定できる値はflatpreserve-3dのどちらか。子要素を2Dで見るか、3Dで見るかという指定をします。
おまじないなので、細かいことは考えずに3Dにするときは親要素につけてあげましょう。

perspective

また、transform-styleと同じく親要素のほうにperspectiveを指定してあげることで、子要素を見る視点の高さをpxで指定することができます。

CSS
セレクタ {
  perspective: 1000px;
}

See the Pen XWbPONw by fumu (@fumu238) on CodePen.

上のbox1はperspective:1000pxを指定してあり、視点が高い状態です。
下のbox2はperspective:100pxを指定してあり、オブジェクトの大きさに対してかなり目線が低い状態、つまり近い状態なので、回転する動きも大きく見えます。

おわりに

まだまだtransformに関するプロパティの種類だったり、細かい指定の仕方や考え方がたくさんありますが、一旦はこれでだいたいの変化を行うことができるようになるかと思います。
特にtranslate、rotate、scaleあたりは使う頻度も高そうなのでしっかりと頭に入れておきたいところ。

雑なまとめになってしまいましたが、最後まで読んでくれた方はありがとうございます。

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