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自作キーボードキットをUSB-C化したら1mmに泣いた話 - Quick17

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Last updated at Posted at 2025-08-31

前書き

みなさん、自作キーボードしてますか?

私は先日、遊舎工房で販売されているQuick17というキーボードキットを購入し自作キーボードに入門しました。しかしこのキット、コネクタが MicroUSBで不便なためUSB-C化してみることにしました。

マイコンボードを交換して終わりだと思っていたら、思わぬ落とし穴にハマり僅か1mmの差に2度も泣かされることに...。Quick17に限らず自作キーボードの世界では割とハマりやすい部分な気がしたので、完成までの試行錯誤の過程をまとめました。

image.png

手法

まず、最終的に以下の部品が追加で必要でした。

部品 購入先リンク 備考
USB-C版 ProMicro 遊舎工房 / AliExpress コンスルーをはんだ付けしたくないなら遊舎工房で購入
3.5mm コンスルー 遊舎工房 USB-Cコネクタの高さ対策で必須
M2 ワッシャー (厚さ0.4mm) ホームセンターなど 同じくコネクタの高さ増加に伴い調整に使用

どうやってUSB-Cにするか

Quick17に使われているProMicro(自作キーボードでよく使われる小型マイコンボード)にはコネクタがUSB-Cになったモデルが販売されているため、シンプルにUSB-C版のProMicroへ交換することにしました。MicroUSB版とピン配置が同じなので単純に入れ替えられそうです。

購入品のリンクは記事の最初にまとめています。

USB-C版ProMicroに交換しようとするも...

早速USB-C版のProMicroを入手し交換してみました。

USB-C版のProMicroは遊舎工房でも販売されていますが、私はAliexpressで適当な互換品を購入しました。(なぜなら安いからです。遊舎工房で販売されているものと同じ5V駆動のものを選びました。同じATMEGA32U4マイコンだし、ピン配置も同じなので多分ヨシ!)

Aliexpressで購入したProMicro

よくありませんでした。Aliexpressで購入したもの(左)はQuick17付属のMicroUSB版(右)よりスルーホール(基板両端に並んでいる穴たち)の径が若干大きく、コンスルーがスカスカでした...ま、まぁハンダ付けすれば固定できるから気にしないもん!!

図:AliExpress製(左)と付属品(右)の比較

USB-C版だから穴径が大きい、というより僕が購入した製品がそういう仕様だったという認識です。おそらく遊舎工房で販売されているものはコネクタの種類によらずコンスルーに適合する穴径なんだと思われます。

USB-Cって、ちょっとデブなんです

ちょっとした事件もありつつ、早速交換しました。するとなんと... 今度はコンスルーの高さが足りない!!

実はUSB-Cコネクタって、MicroUSBよりも大きくて高さがあるんですね...。Quick17に付属の高さ2.5mmのコンスルーでは高さが足りず、大きなコネクタのせいで基板にしっかり差し込むことができませんでした。あと1mm届かない...シクシク

image.png

仕方ないのでキーボード基板側もハンダ付けするか...と思っていたところ、1mm高い3.5mmのコンスルーが遊舎工房で販売されていました。流石すぎます(歓喜)。

ちなみにこの時点でキースイッチをはんだ付け済みのため、PriMicroのコンスルーをキーボード基板にハンダ付けするにはハンダを除去してキースイッチを外す必要があります。難しいし面倒なので絶対やりたくないです。

足りない1mmの呪い

購入してきた3.5mmコンスルーを使って、いざ組み立てます。こうして比べてみると、両者のコネクタの大きさの違いがわかります。
そして3.5mmコンスルーはUSB-Cにピッタリで、これで高さ問題は解決ですね。高さヨシ!

image.png

よくありませんでした!!!(2回目)

大きいUSB-Cコネクタがしっかりとメイン基板へ固定できるようになりましたが、コンスルーを1mm高いものにしたことで今度は底面の板と接触し底板がネジ固定できなくなってしまいました。(一番上側の板が底板で、オレンジ枠で囲った部分に隙間ができてしまった。)寸法がシビアすぎるよ...シクシク

image.png

あらゆる部分の寸法がピッタリで、緻密に設計されているんですね。

1mm高さが増えているので高ナットも1mm伸ばせれば良いわけですが、11mmという中途半端な長さの高ナットなんて多分売ってません。

2025/09/21追記
秋月電子で売っていました!!真似する方はぜひこちらをご利用ください。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g111546/

image.png

色々考えた結果、ワッシャーを挟み込んで嵩上げすることにしました。厚さ0.4mmのM2ワッシャーを2枚挟んだところ、ピッタリ高さが合い、隙間なく底板を固定することができました。今度こそヨシ!

image.png

使用したワッシャーはこちらです。ホームセンターで購入しました。やはりDIYをする上で気軽に行ける距離に大きなホームセンターがあるというのはもはや人権ですね。

image.png

20枚入りなので1袋で十分なのに2袋買ってしまいました。これは算数ができなくても理系の修士号を取得できる可能性があることを示唆しています。

完成

Quick17に付属のProMicroと同じ手順でファームウェアを書き込めば完成です。
お気に入りの柔らかいUSB-Cケーブルを接続し、とても快適!!

USB-C版とMicroUSB版のProMicroでは、基板サイズだけでなくコネクタのサイズ=厚さ方向で必要な空間が異なるということが今回の大きな学びでした。

image.png

あとがき

※ このキット自体を批判する意図はありません。現代ではMicroUSBが煙たがられることくらいは百も承知なはずです。本記事でも述べるサイズの問題や価格など様々な事情を考慮しての結果と捉え、その意思決定を尊重したいと考えています。
※ USB Type-Cと毎回書くのが面倒なので、AppleのようにUSB-Cという表記にしています。

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