はじめに
App Service (Azure Web Apps) のもろもろの動作確認をするのに、どのくらいの費用感なのか、調べました。
Azure Functions や Logic Apps も広い意味で App Service の一種ではありますが、本記事では扱わず、Azure Web Apps 限定で確認しています。
要約
- App Service の多くの機能は Basic プラン (B1 など) で使用できる。
- West US 3 リージョン / Linux / B1 がリーズナブル (1 インスタンス、2.716 円/時)
- Windows OS は B1 でも Linux OS の P0v3 くらいの費用感 (West US 3 リージョン / Windows / B1 で 1 インスタンス、11.979 円/時)
- S1 よりも P0v3 の方が安い場合もある
- 東日本リージョンは自分の環境 (2026/5/2 時点) では、クォータ制限がかかっておりすぐに使用できない (西日本リージョンは OK)
環境
2026/5/2 時点の情報です。
動作確認で必要な要件とは
Free プランで済めば最高ですが、使用できる機能がかなり限定されます。以下、気になる機能別に最低必要なプラン (SKU) を確認しました。
監視 (Monitor) 観点だともっと細かい制限があったり、OS によって異なる機能もたくさんありますが、今回は省いています。
公式情報: Azure App Serviceの制限 など
| 機能 | 必要なプラン |
|---|---|
| カスタムドメイン / SSL 証明書 / VNET 統合 / プライベート エンドポイント / Always On / カスタム バックアップ / マネージド証明書 / 正常性チェック (インスタンス置き換え) | Basic 以上 |
| Autoscale (Rule-based) / デプロイ スロット / IP SSL 接続 | Standard 以上 |
| Automatic Scaling / Windows コンテナー | Premium 以上 |
所感として、Basic 以上であれば使える機能が意外に多いですね。(逆に言うと、Free プランで検証できることは、portal 画面の確認やデプロイ センターの利用くらいに限られるかもしれません。)
リージョンの選択
本番環境の準備など厳密な検証のためには、本番環境のリージョンに合わせるなど、日本から使用するのであれば、東日本リージョンまたは西日本リージョンを選択することが優先度が高いかもしれません。
ただ、私が今後行いたいのは動作確認であるため、厳密な検証作業 (≒パフォーマンス) は不要です。そのため安いリージョンがあれば、そのリージョンで検証したいと思います。
あともう一つ問題があって、クォータ制限です。以下のように、インターネット上にちらほら事例が転がっています。
動作検証をするにあたって、すぐにリソースの作成ができないのでは話にならないので、クォータ制限がかかっていないリージョンを探す必要があります。
私が探した方法を書くと長くなるので今回は割愛します。結果として、比較用の東日本リージョンに対して、東アジア (East Asia) リージョン、米国西部 3 (West US 3) リージョンを選びました。
B1 / S1 / P0v3 の費用
B1 (Basic)、S1 (Standard)、P0v3 (Premium) について、App Service (Azure Web Apps) の費用を 3 リージョンでまとめます。(2026/5/2 現在)
あくまで手作業で確認した内容となりますので、実際の費用については、必ずご自身で最新の公式情報をお確かめください。
B1 の 1 時間当たりの費用 (円/1 時間)
| リージョン | Linux OS | Windows OS |
|---|---|---|
| 東日本 | 3.035 円 | 14.135 円 |
| East Asia | 3.195 円 | 11.979 円 |
| West US 3 | 2.716 円 | 11.979 円 |
S1 の 1 時間当たりの費用 (円/1 時間)
| リージョン | Linux OS | Windows OS |
|---|---|---|
| 東日本 | 17.889 円 | 18.847 円 |
| East Asia | 15.173 円 | 15.972 円 |
| West US 3 | 12.778 円 | 15.972 円 |
P0v3 の 1 時間当たりの費用 (円/1 時間)
| リージョン | Linux OS | Windows OS |
|---|---|---|
| 東日本 | 15.014 円 | 27.791 円 |
| East Asia | 17.330 円 | 30.107 円 |
| West US 3 | 12.387円 | 25.156円 |
確認結果まとめ
- 全般的に West US 3 リージョンが安い。
- Linux OS と比べると、Windows OS のほうが全体的に高い。(Windows B1 と Linux P0v3 の価格差がほとんどないリージョンも!)
- S1 だと Linux OS と Windows OS の価格差が少なめ。
- Linux OS の West US 3 リージョンでは、S1 より P0v3 の方が安い。
- West US 3 リージョンの一時間当たりの費用は、Linux B1 が 2.716 円、Windows B1 が 11.979 円。
手元確認
念のため、West US 3 リージョンで B1 の Linux Web App をデプロイできることを確認しました。
なお、東日本リージョンではやはりクォータ エラーが発生して作成できませんでした。(西日本は可能)
Operation cannot be completed without additional quota.
Additional details - Location:
Current Limit (Basic VMs): 0
Current Usage: 0
Amount required for this deployment (Basic VMs): 1
(Minimum) New Limit that you should request to enable this deployment: 1.
Note that if you experience multiple scaling operations failing (in addition to this one) and need to accommodate the aggregate quota
requirements of these operations, you will need to request a higher quota limit than the one currently displayed.
まとめ
ということで、今後の App Service (Azure Web Apps) の動作確認とブログ記事作成では、主に West US 3 リージョンで B1 を使用していくことになりそうです。(全部自腹なので、改めて Windows はできる限りやりたくないなと
)
AI の力も借りてもう少しさらっと確認できる想定だったのですが、実際にやってみると結果が大きく間違っていたり、「お役に立てません」とお断りされたりで、結局全部手作業で確認していったので思ったより大変でした…。
もちろん、見積やプラン選択で本記事をもとに決定されることはなく、最新の情報を実際にお確かめいただくとは思うのですが、App Service のざっとした費用感についてどなたかのご参考になりましたら嬉しいです。

