はじめに
BIツールの一つであるTableauの認定資格、「Tableau Desktop Specialist」に先日合格いたしました!
勉強がそこまで得意ではない私は、とりあえず資格学習の事前準備として片っ端から色んな合格体験記を読んで試験の雰囲気をつかんでいました。
ただやはり最新の記事が少ないな~と感じたりもしたので、今後こちらの資格を受けたいと考えている方の役に少しでも立てればと思い、合格体験記を書くことにしました。
どう勉強しよう…どれくらい難しいのかな…どのくらい勉強時間確保したほうがいいかな…といった不安を少しでも解消できれば幸いです!
Tableau Desktop Specialistとは
そもそもこの試験ってどういうもの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
公式では、“Tableau Desktopの基本的なスキルと知識があり、3か月以上の使用経験がある方を対象“とした試験と紹介されています。
また、こちらの試験に合格することでTableauの主要的な知識を持っている証明にもなるとのことです。
私が実際に受けてみて感じたのは
・Tableau Desktopの操作に慣れてきた方にとっての力試し
・初学者がTableauの学習を行うにあたってまず置くべき目標
といえる試験なのではないかと思いました。
ある程度操作に慣れている方にとっては、こんな使い方もあるの!?こんな方法できるの!?といった普段目にしないような操作が出てくるのではないでしょうか。
逆に初学者の方にとっては、何の先入観もなく1からの学習となるので、スッと操作が頭に入ってきやすいのではないか…と感じました。
とはいえ、少しはTableauの知識がないと学習に詰まると思いますので、Tableauの操作感が掴めたくらいで受験を視野に入れるのがベストかなと個人的に思います。
試験概要
設問数:多肢選択式と複数選択式あわせて45問
試験時間:60分
言語:英語、日本語
合格基準点:750
受験料:100USD(税別) ※私が申込を行った2024/10/21時点では17176円でした
試験実施方法:オンラインor オフライン受験(PC使用)
筆者のレベル
・IT未経験で今の会社のシステム部へ入社
・IT経験1年弱
・Tableau歴9ヶ月
・Viz作成はある程度できるが、Desktop上でのデータ整形は未経験
オフライン受験について
試験実施方法に関しては、個人的にテストセンターでの受験(オフライン受験)がおすすめです。
オンライン受験だと、自宅にカンニングと思われるものがないかの確認があったり、ネット環境の問題など、試験受験以前の準備に時間がかかるためです。
テストセンターでの受験の流れは以下です。
① 開始時間の30分前にテストセンターに到着
② 注意事項を読みサインする
③ 証明書用の顔写真撮影
④ 荷物をすべてロッカーに入れ、待機室で待つ
⑤ 身体検査
(ポケット、アクセサリーのチェック、手に何も書かれていないかなど…)
⑥ 受験会場へ移動
⑦ 受験・結果確認
⑧ 終わり次第会場を出て受付へ移動
(私は見直し含め、25分ほどで解き終わったので予定より早めに会場を出ました)
⑨ 試験結果、証明書発行
⑩ 退出
身だしなみの確認が相当入念に行われたな~という部分以外は特に気にならず、スムーズに受験に臨むことができました!
会場が遠すぎる…などの理由がない限りはオフライン受験の方がトラブルが起きにくいのではないかと思います。
試験を受けるまで
試験申込はTableauの公式ページからログイン後、Pearsonの申込ページにアクセスし、受験希望日/受験方法/受験場所を選択する…という非常にシンプルなものです。
ただ私はこの申込段階で大きく躓きました。
何度Pearsonの画面にいこうとしても、以下のエラー画面になり申込ができなかったのです…
知り合いの受験経験者に聞いてみても解決せず、会社を通してやり取りをさせていただいているTableauの担当者にメールで問い合わせてみました。
原因としては、ユーザー名が英語ではなく漢字表記だったことが考えられるそうです。
海外が本部の試験ということで、日本語名だとログインの段階で跳ね返されることがあるとか…
もし同じような事象に遭った方がいましたら、1度ユーザー名を変更してみると良いかもしれません。
ただ私はユーザー名を自分の方で変更してもなかなかログインできなかったので、Tableauの担当者に再度連絡し、Tableau側でユーザー名の登録を行っていただきました。
その結果無事に申込ができ、受験することができました!!
自分でいろんな方法を試したけどログインできない…申込できない…といった方はTableauに直接問い合わせるのが吉かもしれません。
学習方法
試験当日までは、以下の学習を行っていました。
① Udemyでの動画学習
② 模擬問題演習
③ 実際の画面で操作してみる
これらを試験1週間半ほど前から30分~1時間ほど、時間のある時に見たり解いたり…
長時間の学習は試験4日前から行っていました。
合計学習時間は15時間ほどだったと思います。
ただ、私は業務でTableauを普段から使用していましたので、動画学習では基本部分は飛ばしながら視聴していました。
Tableauの操作がそもそも曖昧だ、自信がないという方はもう少し多めに学習時間を見積もった方がいいのではないかと思います!
①Udemyでの動画学習
以下のコースで知識が足りていないと思うセクションのみに絞って視聴を行いました。
試験対策をしながら基礎スキルを身につける! ゼロからのTableau Desktop Specialist試験対策講座
実際の操作画面を用いながら、基礎的な部分も含め丁寧に説明してくださっているので、Tableau初学者にとっても視聴すべき講座だといえます。
また、講座内のセクションも非常に細かく分けられているので、自分に必要な部分だけ学習したい!という方にはもってこいだと思います。
②模擬問題演習
①と同様Udemy上にあった模擬問題集の演習に取り組みました。
Tableau Desktop Specialist Certification Practice Tests 2024
問題がすべて英語のため、日本語翻訳をかけての演習になるので少し問題文を理解しづらい部分はありますが、実際の試験に似た問題が多く出題されているので教材としては適しているかと思います。
実際の試験も少し英語を日本語に翻訳したテイストの問題文が多いので、この問題集で問題文に慣れるのも1つです。
③実際の画面で操作してみる
講座内の説明だけでは不安に感じる部分や、試験で間違えた部分をTableau Desktop上で実際に操作することで、知識が習得しやすく仕様の理解にもなりました。
どの位置に何のメニューがあって、何ができるのか?といった部分の理解がより深まると思うので、不安な部分だけでも最低限操作してみることをお勧めします。
学習方法まとめ
個人的にはTableau Desktopにある程度理解がある方に関しては、まず模擬問題演習から行い、間違えた部分に該当するセクションの動画を視聴し、実際に操作してみる…というやり方が良いかなと思います。
順番としては、②→①→③です。
初学者の方に関しては、模擬問題から取り組むと「なにこれ難しい…もうやめとこうかな…」という思いになりかねませんので、まずは動画である程度の知識を網羅するところから始めるのがおすすめです。
動画学習を行いながら実際の画面を操作し、使用を理解した上で問題演習に取り組み、間違えたところを動画で見直し操作してみる…の繰り返しを行うのが最適な学習方法ではないかと感じました。(あくまで筆者の感想です)
試験問題について
実際の問題の傾向としては
・データに関する問題(結合、ブレンド、リレーションなど)
・メジャーとディメンション、連続と不連続に関する問題
・チャートの作り方に関する問題
・計算式に関する問題(どの計算式が正しいか?表計算についてなど)
・書式設定やマークカードに関する問題
・各メニューに関する問題
・保存形式やファイル形式に関する問題
などが均等に出題されていた印象でした。
ただ、他の方の体験記などを読むと、一部の範囲に特化した問題ばかりが出題された!といった方もいましたので、出題に関してはその時によるかな…と思います。
ただ先ほど挙げたジャンルの問題が頻出であることは間違いないので、この部分に関しては確実におさえるのがベストだと言えます!
スコアに関して
この試験では、スケールドスコア方式が使用されています。
スケールドスコア方式とは、問題の難易度/正答率に応じて配点が異なる方式です。
簡単に言えば、全体的に正答率が低い問題は配点が高く、逆に正答率が高い問題の配点は低くなる…といった仕組みです。
どの問題が配点が高いのか?といった部分は全く分からないので、正直あまり気にせず解いて問題ないです。
(ちなみに私の結果は806点だったので、この方式で行くとあと2~3問落としていたら不合格だったと思います…)
最後に
Tableau Desktop Specialistは、経験者にとっては腕試し、初学者にとっては最初の目標として非常に向いている試験だと思います。
Tableauを触ってみたい!自分の技術に自信をつけたい!という方は是非一度受けてみてはいかがでしょうか。
この記事が受験を考えている方にとって、少しでもお役に立てば嬉しいです!!
最後までご覧いただきありがとうございました。