.NETCoreで.exeファイルを書く

Macで.NETのプログラムを書いてみるの続き。

.NETCoreのコードはportable？

.NETCoreで書いたコードは、ちゃんと確認してないんだけれど、WindowsでもMacでも、dotnet runすれば動くんだと思う。Javaのbyte code がportableであるように。

project.jsonにもそう書いてある。

"version": "1.0.0-*",
  "buildOptions": {
    "debugType": "portable",
    "emitEntryPoint": true
  },

もしものすごく便利なアプリを書いたらどうする？

例えば、万人にとって便利なアプリを.NETCoreのフレームワークを使って書いたとして、ソレを配布するにはどうする？「まず、.NETCoreをインストールしてください」とは言いにくい。
Javaで言えば、Javaのアプリを使う人全員がjavaのSDKをインストールするワケじゃない。Windowsで言えば、.exeを作りたい。

方法はないだろうか？と思ったら、そういうドキュメントがあった。
.NET Core Application Deployment

project.jsonを編集する。

まず、"type": "platform",の行を消して、以下の項目を追加する。

"runtimes": {
	"osx.10.12-x64": { }
}

というワケで、修正したproject.jsonはこんな感じ。

{
  "version": "1.0.0-*",
  "buildOptions": {
    "debugType": "portable",
    "emitEntryPoint": true
  },
  "dependencies": {},
  "frameworks": {
    "netcoreapp1.1": {
      "dependencies": {
        "Microsoft.NETCore.App": {
          "version": "1.1.0"
        }
      },
      "imports": "dnxcore50"
    }
  },
  "runtimes":{
    "osx.10.12-x64": { }
  }
}

restore と build と publish

後は、dotnet restoreして、dotnet buildして、dotnet publishする。
dotnet restoreには、そこそこ時間がかかる。

dotnet runではなく、コマンドとして起動できるようになった。んだけれど、ちょっと釈然としない。

% ./bin/Debug/netcoreapp1.1/osx.10.12-x64/hello
Hello world.

ちなみに、これを実行するためのランタイムだと思うんだけれど、122 個もの.dllファイルができていた。別のマシンにコピーする時は、これまるごとコピーするんですかね。

Windowsでいう.exeができるのを期待してたんだけどな。