非機能要求グレードとは
システム開発で曖昧になりやすい非機能要求を、漏れなく、分かりやすく、スピーディに整理し、ユーザーとベンダーの合意を支援するツール。
色々な現場を見てきて思ったのは、
・Wordで仰々しい言葉で定義されたシステム
・パラメータシートしかない現場
・ドキュメントと呼べるものはなく、confuenceやbacklogにマークダウン形式で纏められた手順のみ
もちろん、プロジェクトの種類、目的によってアウトプットは異なる。
また、それを作る企業文化によっても異なる。
ただ、システム基盤に求められる要件というのはある程度抽象度の高いものである。
(数十年後は分からないが。。)
多くの名だたる日本のSIerが参画して作っていただいたこの非機能要求グレードはとても
価値のあるものではないかと思う。
しかも、それが無料公開されているなんて。。
6大項目
- 可用性
- 性能・拡張性
- 運用・保守性
- 移行性
- セキュリティ
- システム環境・エコロジー
暗記してしまう。
「可性運用移行セキュリティ、システム環境」
概要
- メトリクス
評価指標、観点
【ex】冗長化
メトリクス① サーバーの配置(シングル、Active-Active etc)
メトリクス② サーバーの内部構成(HDD,電源)
ドキュメント
- 利用者ガイド解説編.pdf
非機能要求グレードが作成された背景など、時間がない人は飛ばしてもいいかも。 - 利用者ガイド利用編.pdf
具体的な利用方法、一度セミナー動画を見てから読むと頭に入りやすい。 -
グレード表.pdf
まず、ユーザと合意すべき重要メトリクス(92個)
- 「重複項目」カラム、他の非機能要求カテゴリ・項目と内容が重複している可能性がある
ことを示す
-
項目一覧.pdf
メトリクスをすべて網羅したもの(144項目) -
樹形図.pdf
上記2つを俯瞰して前後関係、重要項目などを視覚的に確認するツール。 - 活用シート.xls
エクセルシートで編集出来るようにしたもの。 - 利用ガイド活用編.pdf
おすすめのユースケースを纏めたもの
プロセス
- モデルシステム(大枠)を決める。
- グレード表(重要項目)にはモデルシステム毎のベース値(0~5)が既に定義済みなので要件に合わせカスタマイズする。
- 項目一覧(重要項目以外)のレベルを決める。
樹系図は2,3のプロセスにおいて俯瞰して見るためのツールとして使う。
学習
- 過去のPJを振り返ってみる。
- ロールプレイをしてみる。
参考
IPAセミナー
https://images.app.goo.gl/RuttMki79AKbxXjy8