はじめに
ファイル連携といっても様々な仕組みがあります。ファイル添付を伴うメールもファイル連携であるし、フォルダ同期もファイル連携の一種といってもいいかもしれません。最近では、クラウド上にファイル共有する方法もメジャーになりつつあります。
今回ターゲットにするのは、企業システム間のデータ連携という文脈でのファイル連携になります。システム間データ連携のファイル連携では、データ送達の確実性や安全性などが強く求められます。では、どのような要件を満たせると十分なファイル連携といえるのでしょうか。
ここでは、ファイル連携に求められる10個の要件についてお話します。
ファイル連携に求められる要件とは
ファイル連携に必要とされる要素を大枠として、安全性・確実性・運用性・簡単さの4つの要素に分けて挙げていきます。
安全性
1.データ漏洩がないこと
これは、企業システムとして当然備えておくべき要素で、機能としては①データ暗号化、②証跡を確認できること、などが挙げられます。ファイルを送る前にファイル自体を暗号化するケースもありますが、送受信データが暗号化されていれば十分なのでファイル暗号化というステップを省略できるとより便利でしょう。
2.システムが安定していること
これも安全なシステム運用に必要な要素で、システム自体の安定化は重要な課題と認識されています。耐障害性に強い冗長構成に対応していることはもちろん、障害発生率が低いことも重要です。また、エラーが発生したときに自動リカバリー機能があったり、トラブルになっても短時間で復旧・解決につながることも大切です。
確実性
3.データの送達が保障されていること
システム間連携ではデータの送達が確実に確認されることが要求されますが、意外なことにこれを保障していないファイル連携の仕組みが多数見受けられます。ですから、見落としがちな事項ですが送達保障は必須といえるでしょう。
4.データの破損・改ざんを防止できること
ファイル連携では、データは送ったものの受け手でデータが破損してシステムが読み込めないことが稀にあります。仮に破損データをシステムが読み込めた場合はさらに大きなトラブルにつながるでしょう。そのため、送信データ=受信データであることが保障される必要があります。
5.十分なパフォーマンスが担保されていること
ファイルサイズが大きい場合(数百MB~GBに及ぶケースも)、効率よくファイル転送できることも重要です。この場合、送受信データの圧縮機能が標準で備わっているとパフォーマンスも良いでしょう。また、仮にファイル転送の途中でエラーが発生した場合に、エラー箇所の続きからファイル転送を再開できる(チェックポイント再配信)と無駄な転送時間が省けて有効になります。
運用性
6.データのトレーサビリティを確認できること
ファイルがどこからどこへ連携されたか、いつ連携された(失敗した)かが一覧表示できたり検索できたりできることが大切です。これにより、大量のファイル連携の中からどのファイルを送った・受けたを確認できたり、仮に連携に失敗したとしてもどのファイルを再送すればよいのかすぐにわかります。
7.他システムとの連携が容易であること
ファイル連携はシステム間の連携の一部であり、受信したファイルをシステムに取り込む(アプリケーションで読み込む)ことで完結します。ですから、ファイル受信後にそのファイルをシステムに取り込む機能を呼び出せることが重要になります。
簡単さ
8.インターフェースを簡単につくれること
システム間には様々な種類のインターフェースがあり、ファイル連携インターフェースもその一部になります。それらを単純な操作で簡単に追加・変更・削除できることが大切です。
9.システムの更改・移行が容易であること
システムにはライフサイクルがあり、それが経過すると更改・移行が発生します。更改の際に移行が難しかったり、互換性を維持することが難しいケースが多々あります。ファイル連携は疎結合連携を実現できるためファイルフォーマットを維持していれば容易に移行できることが強みです。
10.多様なプラットフォームに対応していること
プラットフォームには、メインフレームからUNIX、Windowsなど様々あり、プラットフォームによりサポートしている文字コードや制御コードなどが異なるケースがあります。ファイル連携ツールにはこれらのプラットフォームによる差異を吸収できることが求められます。
さいごに
ファイル連携って、ファイルをコピーするだけの単純な機能を思い浮かべるかたも多いと思いますが。しかし、システム間データ連携としてのファイル連携とした場合求められるものは多くあることがわかると思います。本記事のタイトルにもあるようにこれら10の要件を満たしているのがHULFTであり、だからこそデファクトスタンダードといってよいほど選択されているのです。