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非エンジニアがGeminiをOCRツールとして活用してみる~名刺情報編

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Last updated at Posted at 2026-06-15

はじめに

こんにちは!Qiitaで広告のセールスを担当している非エンジニアです。
Qiitaではビジネス部門でもAIを活用して、効率化ができないか?試行錯誤を積極的にしています!

営業活動で溜まっていく「名刺」。皆さんはどのように管理していますか?

  • 「名刺スキャンツールや文章のOCRツールで良いものはないか?」
  • 「特定のSaaSなどを契約せずに、SFA(営業支援システム)へもっと効率的に名刺情報を登録する方法はないか?」

そんなことを考えていたところ、「スマートフォンのカメラ等でスキャンした名刺画像をGeminiに読み込ませて、ExcelやCSVにしやすい形式で出力させればいいじゃん!」と思いつきました。

今回は、Geminiの強力な画像認識(OCR)能力を活用して、名刺画像から顧客リストを自動生成するプロンプトと具体的な手順をご紹介します。


⚠️ 利用前に必ず確認!セキュリティとコンプライアンスの注意点

本手法を実際の業務に取り入れるにあたり、データプライバシーおよび社内規定(シャドーIT防止)の観点から、以下の点を必ずご確認ください。

1. 商用・エンタープライズ向け環境での利用が大前提

本記事で紹介する運用の検討は、Google Workspaceのエンタープライズプランなど、入力データがAIの学習に利用されない「社内で許可されたビジネス環境」を前提としています。
商用プランやAPI経由での利用であれば、アップロードした名刺画像やテキストデータが外部に漏洩したり、AIの学習モデルに取り込まれたりすることはありません。

2. 一般の「無料版Gemini」での業務データ利用は厳禁

通常の個人向け無料版Gemini(設定でオプトアウトしていない場合など)では、入力したデータが品質向上のためにレビューされたり、AIの学習データとして利用されたりするリスクがあります。実際の顧客名刺(個人情報)を無料版Geminiにアップロードすることは、情報漏洩やコンプライアンス違反に繋がるため絶対に行わないでください。

3. シャドーITの禁止と社内ルールの遵守

本記事は、個人の判断で会社に未許可のツールや個人端末を利用すること(シャドーIT)を推奨するものではありません。実践される際は、必ず自社のセキュリティポリシーを確認し、情報システム部門などの適切な許可を得た上で、会社支給の端末・アカウントから実行してください。

この手法のメリット

  • 専用SaaSが不要: 高額な名刺管理ツールを導入する必要がありません。
  • SFAへのインポートが容易: 表計算ソフト(Excel / Googleスプレッドシート)に直接コピペできる形式で出力させるため、そのまま一括インポート用のデータとして使えます。
  • 表記揺れの吸収: 単なるOCRではなくAIが意味を理解するため、「名前の間のスペース」などの細かいフォーマット指定が可能です。

使用するプロンプト

Geminiに対して、以下のプロンプトと名刺画像(複数枚でも可)を同時に送信します。

【指示】
添付された名刺画像からテキストを抽出し、リストを作成してください。

【出力形式】
Excelに直接コピー&ペーストしやすいよう、「マークダウン形式の表(テーブル)」で出力してください。CSV形式(カンマ区切り)のコードブロックにはしないでください。

【項目(ヘッダー名)】
会社名 | 名前 | メール | 電話 | 携帯 | 部署 | 役職 | 企業概要URL | 

【抽出ルール】
・名刺に記載がない項目は、値を入力せず空欄にしてください。
・電話番号のハイフンは維持してください。
・名前は姓名の間にスペースを入れてください。


実際の動作例

上記のプロンプトと一緒に、数枚の名刺画像をGeminiに読み込ませてみます。

image.png

すると、以下のように綺麗なマークダウンテーブルで結果が返ってきます。

▼ Geminiの出力結果(イメージ)

会社名 名前 メール 電話 携帯 部署 役職 企業概要URL
株式会社サンプル 山田 太郎 yamada@example.com 03-××××-×××× 090-××××-×××× 営業部 部長 https://example.com
テストテクノロジー株式会社 佐藤 花子 satoa@example.com 06-××××-×××× 開発本部 リーダー https://test-tech.co.jp
合同会社デモ 鈴木 一郎 092-××××-×××× 080-××××-×××× 代表社員

非エンジニアとして注意したこと

1. 「マークダウン形式の表で出力」と指定する

CSVのコードブロックで出力させると、Excelに貼り付けた際に「データ区切り」などのひと手間が発生します。しかし、マークダウンの表であれば、そのままコピーしてExcelに貼り付けるだけでセルが綺麗に分割されます。

2. フォーマットのルール化

「姓名の間にスペースを入れる」「ハイフンを維持する」など、SFAのインポートフォーマットに合わせたルールを事前に指示しておくことで、後続のデータクレンジング作業をゼロにできます。


おわりに

Geminiは文章生成だけでなく、高精度なOCR・データ整形ツールとしても非常に優秀です。
今回のようにプロンプトを工夫するだけで、必要な情報を項目に沿って漏れなく抽出してくれます。

また、既存で使用しているSFAやアプリケーションと連携しながら、いろいろ組み合わせて業務フローを自動化・効率化できないかと考えています。これにはエンジニアの力を借りていきたいです。

ただ、そもそものビジネス部門が抱える「生の課題感」や「現場の泥臭い悩み」は、エンジニアには見えにくい部分もたくさんあります。だからこそ、まずはビジネスサイドの人間が自らAIを使って試行錯誤し、そこで得た「気づき」や「要件」を持ってエンジニアと会話する。それだけでも、プロダクト開発や社内改善のスピードは大きく変わるのではないかと強く実感しました。

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