セイウチ演算子と出会った経緯

課題

Pythonでファイル読み取りを行いたくなった。

一行ずつwhileループでぶん回して読み込みたい。

line = file.readline()
while line:
    print(line)
    line = file.readline()

と、書くのは、なんだか野暮ったいので、もっとスマートに書けたらいいな。

課題の検討

C言語は下記みたいな感じにした覚えがある。

while (c = getchar()) {
    /* to do something */
}

よしじゃあ、こうしようと、以下のように書き、無事シンタックスエラーを引き起こしました。

while line = file.readline(): # <--- SyntaxError: invalid syntax. Maybe you meant '==' or ':=' instead of '='?
    print(line)

エラー文が教えてくれたのを試したら、動きました。

Python

- while line = file.readline(): # <--- SyntaxError: invalid syntax. Maybe you meant '==' or ':=' instead of '='?
+ while line := file.readline(): # <--- SyntaxError: invalid syntax. Maybe you meant '==' or ':=' instead of '='?
    print(line)

知らない演算子が出てきたので、調べてみると、:=は、セイウチ演算子、Walrus operatorというらしい。

これで代入すると、代入の結果を式として利用できるということで、C言語でやったようなことができるらしいです。

所感

おそらくC言語ベースでこのような動作を厳密に理解するなら、アセンブラレベルで考えないとならない雰囲気があるため、深入りはしないでおきます。

ですが、最近、Rustを学んでいるため、式とは？文とは？をあいまいに再確認したところなのですが、なんとなくそれを思い出す学びでした。

余談

余談ですが、はじめに書いたCのコードは、こう書いたほうがまだマシでしょうか。

while ((c = getchar()) != EOF) {
    /* to do something */
}

C言語を一から書くことが少なくなったので、だいぶ記憶がふわふわしていますし、実行環境がプライベートにないため、上記コードは試していません。

ご注意を。