OCIのAI関連サービス概要
OCI (Oracle Cloud Infrastructure) には下記のような様々なAI関連サービスがあります
- OCI Language / Speech / VIsion / Document Understanding / Digital Assistant
- OCI Data Science
- Autonomous AI DatabaseでのSelect AI
- Autonomous AI DatabaseでのSelect AI Agent
- Private Agent Factory
- OCI Enterprise AI
OCI Language / Speech / VIsion / Document Understanding / Digital Assistant
- 翻訳や音声変換、画像分析などAI初期からあるサービスです
OCI Data Science
- 機械学習に必要な製品(Jupyter NotebookやMLライブラリ、Pythonモジュール等)を組み合わせて提供してくれるPaaSサービスです
Autonomous AI DatabaseでのSelect AI
- こちらはOracleならではのサービスで、データベースの機能としてAIの機能を持っています。自然言語で検索ができます
Autonomous AI DatabaseでのSelect AI Agent
- こちらもデータベースの機能としてAIの機能を持っていて、AIエージェント、エージェントのタスク、エージェントが使うツールをPL/SQLを用いて作成できます
- エージェントを統括する親エージェントを作成することもできます
Private Agent Factory
- GUIベースでノーコードでエージェントを作るツールです。こちらはOCIのマーケットプレイスで用意されていますが、オンプレミスで利用することもできます
OCI Enterprise AI
- 以前はGenerative AIと呼ばれていたものが進化して名前も変わっています。この後で詳しく説明します
OCI Enterprise AI
以前は「OCI Generative AI」と呼ばれていたサービスが進化し、「OCI Enterprise AI」として提供されています。単にAIモデルのAPIを提供するだけでなく、本番環境向けのAIエージェント構築、デプロイ、そしてガバナンスを統合したエンタープライズ向けのプラットフォームへと変貌を遂げています。
LangGraphなどでAIエージェント開発をする際に、本番運用で必要な認証認可、AI出力の安全性を高めるガードレール、監視機能などを提供し、AIエージェントのデプロイ先を提供してくれます。
AIエージェント開発のバックエンドを担ってくれる存在ですね。
ドキュメント等では現在もサービス名として「OCI Generative AI」が使われているところがあります
Enterprise AI Models
Cohere、Gemini、Llama、OpenAI gpt-ossなどの生成AIモデルが利用可能です。下記のマニュアルに詳しい一覧が記載されています。
また、オープンソースおよびサードパーティの生成AIモデルをインポートして利用することもできます。
互換性のあるモデルは以下のマニュアルに記載されています。
「専用AIクラスタ」を作成することができ、インポートした生成AIモデルは専用AIクラスタでホストされます。
専用AIクラスタでは、生成AIモデルをファインチューニングし、ファインチューニングされたモデルをホストすることもできます。
また、プレイグラウンドと呼ばれるモデルを簡単に検証するためのチャットUIなどが提供されています。
Enterprise AI Agents
AIエージェント開発に利用する機能とAPIの提供
AIエージェント開発に利用する「OCI Responses API」を提供しています。
こちらはOpenAI Responses APIと互換性があるため、OpenAIの知識や資産を有効活用できます。
AIエージェント開発に必要な短期メモリ、長期メモリ、関数やMCPなどのツール呼び出しを提供しています。
これらはOCI Responses APIを通じて利用することができます。
ファイルやベクトルストアもOCI Responses APIを通じて利用できます。
また、NL2SQLの機能もあります。こちらは、自然言語からSQLに変換するというものです(ソース・データは、Oracle Autonomous AI Databaseに格納する必要があります)
SQLを生成するところまでで、勝手に実行されることはありません。
※ Autonomous AI Databaseの「Select AI」機能でshowsqlをオプションをつけた時の動きと同じですね
AIエージェントを動かすインフラの提供
作成したAIエージェントアプリケーション、あるいは既存のAIエージェントアプリケーションをデプロイしてホストすることができます。
CPUやメモリやリクエスト数などによる自動スケーリング設定、利用するネットワーク、認証方法、ログなどを設定することができます。
デプロイはコンテナイメージを作成し、OCR (OCI Container Registroy)などに登録したものを指定しておこないます。
OCIコンソールでは「アプリケーション」-「デプロイメントの作成」から実施します。

Enterprise AI Governance
認証認可、ネットワークセキュリティ、ガードレールなどを提供します。
認証認可ではOCI IAMの機能を利用して細やかな設定が可能です。
認証ではIAM認証とAPIキーが利用できますが、APIキーの利用はテスト目的が想定されています。
ガードレールでは安全ではない入力、あるいは出力の検出(コンテンツ・モデレーション)、プロンプトインジェクションの保護、個人識別可能情報の保護といった機能があります。
OCIのサービスですので、もちろん監査やモニタリングなどのサービスが利用できます。
利用できるリージョン
日本では大阪リージョンで利用できます。利用できるリージョンでは「アナリティクスとAI」の「AIサービス」のところにメニューが表示されます。





