こんにちは。長らく更新が止まっておりました。今回はコードの説明や技術的なものは置いておきまして、タイトルにある「Ruby合宿2018夏」に参加した時の簡単なレポートやこのイベントの内容、最終的に「Ruby合宿はいいぞ」と言う宣伝までしてしまいたいと思います。
#概要
Ruby合宿とは、簡単に言いますと「プログラミング言語Rubyを使って4泊5日の合宿形式でグループ開発を体験する」と言うものです。毎年春と夏の2回開催しており、その都度開発するに当たってのテーマが変わります。2018夏では、8/20-24の5日間で開催されました。主催は島根県です。Rubyの聖地なだけあって、島根県ではRubyに関するイベントも多いようです。こんな感じでポスターもあります。
今回の合宿では「2人以上のプレイヤーを前提とした対戦型ゲーム作り」をテーマに、だいたい各班5人体制で開発を進めました。
費用など、その他詳しい情報はこちらのRuby合宿公式サイトから見ることができます。合宿の様子やグループ開発以外にどんなことをしているのかも合宿ブログから見ることができます。
#Ruby合宿のここがすごい
ここからは、実際に5日間Ruby合宿に参加してみて肌で感じた「すげえ〜」な部分を書いていきたいと思います。
##内容が充実しすぎている
流石に5日間ずっとコードを書き続けるわけではありません。合宿の目的としてグループ開発を体験して最終的に班で一つのゲームを作るのも重要なのですが、合宿中何回も言われたのは「一番は楽しむこと」です。これは仕事ではなくあくまで合宿。イベントの中でも楽しめる要素がたくさんあります。
例えば初日に参加者交流会があることでこれから開発で苦楽を共にする他のメンバーをよりよく知ることができたり、島根県にあるIT企業さんとの意見交換会で業界の裏話(?)を聞けたり、Ruby生みの親であるまつもとゆきひろ氏の講演会があったりなど、とにかく5日間ずっと飽きない内容でした。
(Ruby合宿公式ブログより)
##自由
合宿と言えども学校の決まりきったものではありません。何もかもが自由です。開発中おかし食べるのも自由、休憩するタイミングも自由、ふらっとどこかへ歩き回るのも自由です。(もちろん施設内で定められた決まりは守ります)このような姿勢のおかげでとてものびのびと過ごすことができました。
##講師の方々が頼もしい
後々記述するんですが、合宿に来ている人たちはみんなRubyをバリバリ書けると言うわけではなく、むしろRubyを書くのが初めて・プログラミングをするのが初めてと言う方も多数いました。様々なレベルの方が集まって均等な能力になるように決められた班を後ろから力強く支えてくれるのが講師の方です。この講師の方々がものすごく強い。島根県にあるネットワーク応用通信研究所(NaCl)の野坂さんをはじめ、Rubyをバリバリ書ける方が4名講師陣として参加しています。先述した自由であること繋がるのですが、定められたテーマさえ守ればどんなゲームを作っても自由です。やってみたいけど難しそうだなあと感じるテーマに対しても、
「難しいと思うことに対してもチャレンジしてみてください。そして私達をどんどん使ってください!」
と言う感じで、ものすごい安心感の中で開発を行うことができます。
##他にも
他にもいいことを書き出したらキリがないのでここからは箇条書きで。
- グループ開発を「志が高い人」と体験できる
- 失敗しても良いし、完成がゴールではないと明言されている
- バージョン管理システムGit(Github)についても学ぶことができる(実際これはとても大きい)
- 参加したんだと言う証であるTシャツがもらえる
- 参加者と関わることで色々な発見が得られる(後述)
- これからのモチベが上がる(後述)
とにかくいいことずくめでした。
(2018夏からTシャツのデザインが変わりました)
#モチベーションの話
あくまで自分の話なんですが、「なんかすごいことをやってみたい」と思いついて、「なんかすごいことをやった」まで来てやっと次に対するモチベーションが上がると思うんです。資格の勉強やプログラミングの勉強は、実際に「これがこう役立つんだなあ」と、自分の技量で感じにくいのでなかなかモチベーションを維持しにくいんですよね。実際僕はRuby技術者認定試験の勉強を去年から進めていますが、事あるごとに優先順位を下げてしまい勉強が進まなかったりしていました。そこには「なんかすごいことをやっている」と言う感覚が薄かったのが原因ではないのかなあと思ったりしています。Ruby合宿ではそんな「すごいこと」が簡単に体験できてしまうんですよね。社会人になって行うようなグループ開発を行ってみたり、言語を開発した人に会うことができたり、企業さんと就活もしてないのに意見交換をすることができたり…。
すごくないですか?
たとえRubyができなくても、プログラミングができなくても参加するだけでいろんなことができてしまいます。参加費7000円で。
また、2018夏では、全参加者のうち40%は「Rubyに触れたことがない」人たちでした。中にはプログラミングに触れたことがない人もいました。情報系の勉強をしている人だけなく、経営学部や外国語大学に在籍している人も参加しています。聞いてみると参加理由も様々です。情報系の勉強をしている自分からするとこのような人たちの決断力や明確な意思など、素直に尊敬しましたし「自分も頑張らなければ!」とここでもモチベーションを上げることができました。
#こんな人に行って欲しい
基本的に学生or25歳以下の求職中の方なら誰でも参加できます。(公式サイトの所には色々条件がありますがあまり気にしていないようです)特に、
- Rubyに興味があるがどう踏み出していいかわからない人
- というか何か言語を学ぶきっかけが欲しい人
- みんなで協力して何か開発してみたい人
- 企業の開発体系が気になる人
- 今は違う分野の勉強をしているけど、情報系の世界も覗いてみたいなと言う人
すごいことをしてみたい人
なんかは気になったら是非申し込んでみるのがいいのではないのでしょうか。
もちろん合宿で5日間過ごすにはそれなりに決断力や知識やコミュニケーション能力が必要になります。知識については、YouTubeにてRubyの基礎知識を学べる動画があったり、事前講義としてその時使用するライブラリの使い方などを教えてくれたりしますので安心してください。
まずは一歩、踏み出してみないと始まりません。気になった方は是非!
#最後に
合宿は終始穏やかな雰囲気でした。こんなことがあっても笑って過ごせる、最高の合宿です。
Ruby合宿の記念撮影
— ふじっき (@fyhcu) 2018年8月24日
カメラマン
「好きな言語はー?」
みんな
「Python〜!!!!!!!!!」#rubycamp
#(追記)他の参加者のブログ
今回は合宿後レポートなりブログなり書いてくれる人が多かったので
リンクを貼っておきます。
→「行きたいけど男子ばかりかなあ」とお考えのそこのあなた!!!毎回数名女子もいますよ!!!(今回は少なく2名でしたが)
→大学生だけでなく高校生も合宿に来ていますよ!過去には小学生も合宿に参加しているらしい。
→合宿中のてんやわんやの様子を見ることができます。だいたいどの班もこんな感じでした。
それでは。