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はじめに

この記事は女性エンジニア応援!エンジニアとしてやりがいを感じた経験談をシェアしよう! by パナソニック コネクト Advent Calendar 2024 8日目の記事です。

社会人になってはやいもので7年目になるのですが、この7年弱でぶち当たった困難と、その困難との付き合い方についてつらつら書いていきたいと思います。
これから社会人になる方、まだエンジニアライフが始まったばかりの方にこんな人間もいるよ〜ということでぜひお読みいただければと思います。

簡単なプロフィール

  • 社会人7年目女
  • 理系大学院卒
  • ソフトウェアエンジニア
  • 転職1回(1社目5年、2社目2年目)
  • 既婚
  • 第一子妊娠中

私自身がぶち当たった困難

勉強しんどい!

正直、エンジニアで居続ける限り、一生勉強しなきゃいけないというのはその通りだと思います。
私自身はプログラミング好き!コーディングが趣味!というわけではないので、意図的に時間をとらないと勉強しないタイプです。
勉強して仕事で成果出さないとという気持ちで自分を追い込みすぎて鬱っぽくなりエンジニア辞めようかと本気で考えたこともありました(2~3年目あたり)

ロールモデルも仲間もいない

1社目にいた会社はほんっとうに周りに先輩女性社員がいませんでした。また、他部署に配属された同期が辞めていったりエンジニアでない部署に部署移動していったりするのを横目に見ながら、この先自分は働き続けられるのか毎日うっすら不安に思っていました。

技術者をしながらお給料を上げられる未来が見えない

1社目にいた会社は昇給・昇進する方向に進むとどうしても技術的なところから離れざるおえないような環境でした。
また、管理職の方々が毎日遅くまで残業されている姿を見て、自分に家族が増えたらとてもじゃないけどこんな働き方はできないなと思っていました。

苗字が変わるということ

今世間一般的に結婚したら女性が苗字を変えることが当たり前な感じであり、私も相手方の家庭の事情も加味して私が苗字を変えたのですが、苗字変わるのはぶっちゃけ結構嫌でした。
1社目は会社の制度的に旧姓を利用することが可能だったのでしばらくそれで通してたんですが、郵便物が旧姓のままで届くとお届けの方が困惑されたり、会社の中でも旧姓名乗るので行けるシーンもあればそうでないシーンもあったりしてまあ面倒なことが多かったです。転職を機に旧姓の使用をやめました。
また、職種的に年に1,2件特許を出していたのですが、その登録名は戸籍の名前に限られていた(最近旧姓併記できるようになったらしいです!)ので、自分の実績がぷっつり切れてしまうような感じがしてそれがとても嫌でした。
学会発表されたり論文書かれたりとより研究的なお仕事をしていたらなおさら面倒だろうな〜と思います。

昇格昇進と自分のライフイベントとのタイミング

これは本当に難しすぎるし会社にもよるし個人のタイミングにもよると思うのですが、年齢と身体機能の問題は抗いようがない問題としてあるなと思っています。
自分の子供を望む場合、年齢的なタイムリミットがある以上どこかのタイミングで一時キャリアが中断することを受け入れなければいけないのですが、様々な事情でこの昇格タイミングまでは待ちたいな...みたいなことがあるかなと思います。一方でそうこうしているうちに体壊したり病気になってしまったりして子供が望めなくなるという事態にもなり得ます。
何が正しいという解がない以上、自分で決断していく他ないのですが、もうちょっとどうにかならんもんかなと思うことが多々ありました。

妊娠してから体調が悪すぎる

ほんとにしんどくて毎日びっくりしています
やたら眠かったり気持ち悪かったり、その他体のマイナートラブルがぽんぽんでてきたり、変化していく自分の体に気持ちが追いつかなかったりとまあ大変。
眠くてもエナドリやコーヒーがぶ飲みするわけにはいかないし、一人目なので見通し立たずこれからどうなっていくかわからんのに今有給使うわけにはいかないしで日々どうすりゃええねーん!と思いながら過ごしています。
しかしながら自分で産まないと我が子に会えないというのもそうなので乗り越えるしかないんですよね。

一般的に言われてる難っぽいもの

結婚に伴う転居

結婚にあたり転居が伴う場合は仕事のことを考えなくてはいけない場合もあるかと思います。実際私も就活していた時はすでに社会人だった当時付き合っていた人(現、夫)と同じ地域の職場を狙って就活して就職しました。幸いやりたい仕事が同じ地域にあったので迷うことなく就活・就職できたのですが、そうでなかったらもっと悩んでただろうな〜と思います。

長時間労働

確かに長時間労働なエンジニアの方は結構いらっしゃるなと思います。残業すればしてるほど偉いみたいな風潮がある会社もまだあるし、納期に追われて残業せざるおえないというような方もいらっしゃるかと思います。
でもこれは職種・会社・職場によるかなと思います。
私自身はありがたいことに、1社目・2社目ともに長時間労働でない職場で働くことができています。

困難の乗り越え方

勉強について

就業時間外の学習について

やるぞ〜!頑張るぞ〜!の気持ちだけで突っ走れたのは2年くらいでした。
365日フルスロットルで頑張るのを30年40年続ける…のは流石に無理だなあと開き直って、頑張り方を変えました。

  • 0じゃなければいいの気持ちで取り組むこと
  • とにかく勉強に対するハードルを下げること(場所・時間の制約のないコンテンツで学習する)
  • 勉強したい項目を細分化して小さなゴールを設定すること
  • やったことを見える化すること

を特に意識してやっています。
疲れてもうやる気ない...みたいな時でも、これなら5分くらいで済むからやっとくか、と布団の中でやれる内容の選択肢を持っておくだけでも、日々の勉強のハードルがグッと下がります。
やるぞ!と思わずにやれること、習慣化していることが大事です。
机に向かって毎日ゴリゴリコーディングできるぜ!って方、それはとてもすごいことなので、ぜひ毎日頑張られたら良いかなと思うのですが、そうすることだけが勉強ではないと思うので、小さなことを日々積み上げて少しずつでも腕を磨いていければいいかなあと思っています。

就業時間内の工夫について

環境が許すのであれば、1つのプロジェクトに対し1つチャレンジングな内容だったり自分の中での新しい目標を加えると就業時間内で研鑽を積むことができるなと思っています。
プロジェクト始まる前上長に「こういう技術使ったことないけど出来たら今後役立つと思います」みたいな提案・交渉してみるというのをやってみています。ありがたいことに結構通ります。無理だった時のバックアップ案やスケジュールなどを用意しておくと成功率高いと思います。
技術的なこと以外にもタイムマネジメントの方法とか、個人的に新しいドキュメント作成の方法などプロジェクトごとにちまちま試すようにしています。結構おすすめです。

環境について

環境面のトラブルに関しては転職で解決しました。
子育てにも理解あってキャリアもしっかりつめそう、なーんて会社ないよなあと思ってたけど、探せば案外あるんですよね。
今の職場は現在絶賛子育て中の方が多く、女性はもちろん男性も長期の育休取られたのち復帰されてフレックスフル活用して育児にフルコミットかつ仕事もゴリゴリこなしてらっしゃる方がいて、本当に心強い。
昇格・昇進も、タイミングとして年齢の限りなく、技術のスペシャリストとしても生きていく道がちゃんと制度として明示されているのがとても良いなと思っています。
今の環境良くないなあと思っている方、外に目を向けてみるのも悪くないと思います。

現時点で解決不可能な困難

苗字問題

ちょっと政治的な話になってしまうのでアレなのですが、本当に選べるようにしてくれよと思います。せめてありとあらゆるシーンで併記できるようになるだけでマシになるので、なんとかしてほしい!
特許関係が旧姓併記できるようになったのは、個人的にとても大きい出来事でとても嬉しいです。
いざそういう状況に直面しないとわからないと思うし、困らない人が多いとは思うのですが、困っている人も一定数いると思うので、本当にどうにかなって欲しいです。私はもう変わっちゃってるのでどうしようもないのですが、未来の若者がもっと生きやすい世の中になってくれるといいですよね。切実。

体調が悪すぎ問題

これは期間限定かつ薬飲んで良くなったりする類のものではないので、体調のトラブルに関してはただ過ぎ去るのを待つしかなく、医療機関の方に相談したり夫に頼ったり先人の知恵を取り入れたりしながら上手に過ごしていくしかないんだろうなと思っています。
これを乗り越えて子育てされている世の中の全てのお母様方に尊敬の念が溢れてやみません。

おわりに

私自身、エンジニアの仕事がとても好きでやりがいもって働いています。
自分の携わった製品がリリースされて使ってもらえているのをみたらとても嬉しいし、社内の方が技術的なことで困った時一番に相談する相手として選んでもらえるとやってきたことをちゃんと評価してもらえてるんだなあと実感できます。
でもそれと同じくらい仕事以外の人生も大事で、この先どう生きていたいか、10年後20年後どうなっていたいか考えながら日々過ごしています。
学生時代に、バリバリ働きながらかつ子供もしっかり育てたいみたいな話をしていたら同級生(男)に「それは欲張り」というようなことを言われ、とても悔しい思いをした(しっかりブチギレた)ことがありました。今夢を持って社会人になろうとしている人やこれからエンジニアのキャリアをスタートさせたい人たちがそのようなことを言われないように、少し先輩としてこれからもゴリゴリ働いて良い未来を切り開いていけたらなと思っています。

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