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Spring Tools 4 for Eclipse を Ubuntu にインストールする

Last updated at Posted at 2023-04-03

Spring Tools 4 for Eclipse を Ubuntu にインストールする

こんにちは、@studio_meowtoon です。今回は、WSL の Ubuntu 22.04 に Spring Tools 4 for Eclipse をインストールして Hello World を出力する方法を紹介します。
spring_on_ubuntu.png

目的

Windows 11 の Linux でクラウド開発します。

こちらから記事の一覧がご覧いただけます。

実現すること

ローカル環境の Ubuntu に、Spring Tools 4 for Eclipse インストールして起動します。

この記事では Windows 11 の WSL Ubuntu 22.04 に Spring Tools 4 をインストールする手順を紹介します。ただし、より一般的な方法として、Spring Tools 4 for EclipseWindows 11 にインストールして使用する方法がありますので、ご注意ください。

技術トピック

Spring Tools 4 とは?

こちらを展開してご覧いただけます。

Spring Tools 4 for Eclipse

Spring Tools 4 は、Java および Spring Framework 開発をサポートするオープンソースの統合開発環 (IDE) です。

特徴
Eclipse IDE をベースにしており、Spring Boot アプリケーションの開発、デプロイ、デバッグ、テストを支援するための多くの機能を提供しています。
Spring Tools 4 は、コード補完、リファクタリング、デバッグ、ビルド、テストなどの基本的な IDE 機能に加え、Spring Boot アプリケーションの自動構成、ローカルでのアプリケーションのデバッグ、リモートデバッグ、スプリングクラウドの開発などの機能も提供しています。
Spring Tools 4 は、Java および Spring Framework の開発において、生産性を高めるための強力な開発支援ツールの1つです。

開発環境

  • Windows 11 Home 22H2 を使用しています。

WSL の Ubuntu を操作していきますので macOS の方も参考にして頂けます。

WSL (Microsoft Store アプリ版) ※ こちらの関連記事からインストール方法をご確認いただけます

> wsl --version
WSL バージョン: 1.0.3.0
カーネル バージョン: 5.15.79.1
WSLg バージョン: 1.0.47

Ubuntu ※ こちらの関連記事からインストール方法をご確認いただけます

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 22.04.1 LTS
Release:        22.04

Java JDK ※ こちらの関連記事からインストール方法をご確認いただけます

$ java -version
openjdk version "11.0.18" 2023-01-17
OpenJDK Runtime Environment (build 11.0.18+10-post-Ubuntu-0ubuntu122.04)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 11.0.18+10-post-Ubuntu-0ubuntu122.04, mixed mode, sharing)

Maven ※ こちらの関連記事からインストール方法をご確認いただけます

$ mvn -version
Apache Maven 3.6.3
Maven home: /usr/share/maven
Java version: 11.0.18, vendor: Ubuntu, runtime: /usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64

この記事では基本的に Ubuntu のターミナルで操作を行います。Vim を使用してコピペする方法を初めて学ぶ人のために、以下の記事で手順を紹介しています。ぜひ挑戦してみてください。

Spring Tools 4 で Hello World を表示する手順

Spring Tools 4 のインストール

SWT ライブラリをインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install libswt-gtk-4-jni libswt-gtk-4-java

Spring Tools 4 を Ubuntu にダウンロードします。

$ cd ~
$ wget https://download.springsource.com/release/STS4/4.12.0.RELEASE/dist/e4.21/spring-tool-suite-4-4.12.0.RELEASE-e4.21.0-linux.gtk.x86_64.tar.gz

Spring Tools 4 をユーザー HOME ディレクトリに展開します。

$ mkdir ~/spring-tool-suite-4
$ tar zxvf spring-tool-suite-4-4.12.0.RELEASE-e4.21.0-linux.gtk.x86_64.tar.gz -C ~/spring-tool-suite-4 --strip-components=1

Spring Tools 4 の起動

Spring Tools 4 を起動します。

$ cd ~/spring-tool-suite-4
$ ./SpringToolSuite4

スプラッシュ画面が表示された後、以下のダイアログが開きます。

image.png

この例では、ワークスペースとして以下のディレクトリを指定しました。
※ ダイアログから workspace-spring-tool-suite-4 を作成します。

/home/$USER/workspace-spring-tool-suite-4

Spring Tools 4 が起動できました。

image.png

ここまでの手順で、UbuntuSpring Tools 4 をインストールし、起動することができました。

プロジェクトの作成

左メニューの Create a Maven project を選択します。

image.png

そのまま Next を押します。

image.png

maven-archetype-quickstart アーキタイプを指定して Next を押します。

image.png

以下のように入力し、Finish を押します。

image.png

Y を入力して Enter します。

image.png

ビルド成功の表示がされました。

image.png

ここまでの手順で、Spring Tools 4 で、ビルドツールMaven を使用した、シンプルな Java ハローワールドプロジェクトを作成することができました。

プロジェクトの実行

Run App ボタンを押します。

image.png

以下のようにプロジェクトが実行され、下部の Console 部分に Hello World! と表示されます。

image.png

ここまでの手順で、Spring Tools 4 で、ビルドツールMaven を使用した、シンプルな Java ハローワールドプロジェクトを実行することができました。

日本語化

Pleiades プラグインをダウンロードします。

$ cd ~
$ wget https://ftp.jaist.ac.jp/pub/mergedoc/pleiades/build/stable/pleiades.zip

プラグインを解凍してインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install unzip
$ unzip pleiades.zip
$ unzip -q pleiades.zip -d pleiades
$ cp -r pleiades/features/. /home/username/spring-tool-suite-4/features
$ cp -r pleiades/plugins/. /home/username/spring-tool-suite-4/plugins

SpringToolSuite4.ini の修正

最終行に以下の 2 行を追加します。

$ vim ~/spring-tool-suite-4/SpringToolSuite4.ini

ファイルの内容 ※追加分

$USER の箇所はご自身の Ubuntuユーザー名に書き換えてください。

SpringToolSuite4.ini
-Xverify:none
-javaagent:/home/$USER/spring-tool-suite-4/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

Spring Tools 4 を起動します。

$ cd ~/spring-tool-suite-4
$ ./SpringToolSuite4

image.png

ここまでの手順で、Spring Tools 4 の表示が日本語になりました。

不要になったファイルを削除します。

$ cd ~
$ rm -fr pleiades*

まとめ

Ubuntu に Spring Tools 4 for Eclipse をインストールして、Java 開発環境を構築することが出来ました。

実際の開発では、軽量なテキストエディタである VS Code や、IDE (統合開発環境) を使用して Java プログラムを開発することが一般的です。しかし、それらの開発ツールのバックエンドには、通常 Maven (または Gradle) が使われます。

どうでしたか? Window 11 の WSL Ubuntu に、Spring Tools 4 for Eclipse と Maven を使用した Java の開発環境を手軽に構築することができます。ぜひお試しください。今後も Java の開発環境などを紹介していきますので、ぜひお楽しみにしてください。

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