Google Classroomでの共有ファイルはGoogleドライブ内に保存され、クラスルームでの共有操作により、必要に応じ、適切なアクセス権が与えられたり、コピーされたり、とても便利です。クラスルームで使用するファイルはGoogleドライブアプリからも閲覧、操作できます。
1 クラスのドライブフォルダとGoogleドライブ
Googleクラスルームで共有したファイル(連絡事項に添付、課題で配付等)は、Googleドライブにあります。クラスのページには「クラスのドライブフォルダ」へのリンクがありますが、一つのフォルダを指しているのではなく、ユーザーにより(教師と生徒それぞれ)違っています。クラスフォルダにファイルを入ただけではファイルは共有されません。投稿・配付でファイル・リンクを添付すれば、アクセス権が適切に変更され、共有されます。
「クラスのドライブフォルダ」(クラスフォルダ)は、
オーナー教師の、マイドライブ/Classroom/[クラス名]
生徒の、マイドライブ/Classroom/[クラス名]
があります。
オーナー以外の教師のマイドライブ/Classroomにはオーナー教師のクラスフォルダへのショートカットがあります。生徒のクラスフォルダには、その生徒がクラスに投稿したファイルや教師から配付されたファイル(のリンク)が入ります。
クラスフォルダ以外にもクラスの共有ファイルがあります。Googleドライブにあるファイルを投稿した場合、クラスフォルダに入らずにアクセス権が適切に変更されて共有されます。
2 特定のフォルダをクラスで共有する
クラスフォルダ以外でもクラスでファイルを共有することが可能です。Googleドライブの特定のフォルダをクラスのメンバーと共有したい場合、クラスのグループIDがありますので、それに閲覧なり編集なりの権限を設定をすればよいわけです。クラスルームで共有の操作をした場合、それにあうようなアクセス権がつきます。例えば、ストリームへの投稿で特定のフォルダへのリンクを添付すると、フォルダのアクセス権は、生徒は閲覧者、教師は編集者となるように変更されます。この場合、投稿を削除してもアクセス権はそのままなので、必要であれば手動で戻す必要があるかもしれません。
3 クラスのグループID
教師のグループID(「[クラス名]の担任教師」、teacherGroupEmail)とユーザーのグループID(「[クラス名]」、courseGroupEmail)があります。後者には教師も含まれます。
グループIDは、GoogleAppsScriptでスクリプトを書けば、GoogleAPIからちゃらっと得ることもできますが、スクリプトを使わなくても調べることができます。
(GoogleAppsScriptを使用する場合はこちらを参考にしてください
Google ClassroomのcourseId等一覧を取得する(その2))
(1)課題を出したことがある場合
教師が課題を出したことがあり、「各生徒にコピーを作成」してファイルを添付していれば、クラスフォルダのTemplates-Do Not Editフォルダの中にファイル[Tmplate]〜があります。そのアクセス権を見てみてください。教師、ユーザー両方のIDがわかります。また、クラスフォルダの中に課題名フォルダがあり、その中に各生徒用のコピーがあって生徒のマイフォルダのクラスフォルダには自分のファイルへのリンクがあるので、生徒側からも教師のグループIDはわかるはずです。
(2)ファイルを投稿した事がある場合
ストリームへの投稿などでファイルを添付したことがあれば、そこから調べることが可能です。ローカルからアップロードした場合はクラスのフォルダ内にファイルが入り、Googleドライブからの場合はそのファイルのアクセス権が変わっています。該当ファイルのアクセス権を調べれば、ユーザーのグループIDがわかります。これは、生徒ユーザーでも、投稿が可能であればできます。
(3)カレンダーから調べる
ファイルを投稿していない場合は、教師なら、Googleカレンダーから調べることも可能です。カレンダーのページの左の方で、クラス名の横の︙から、「カレンダーの設定と共有」の中で見ることができます。
以上、Google Classroomでのファイル共有についてまとめてみました。仕組みがわかっていればGoogleドライブから色々操作するのもよいと思います。
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参考