はじめに 🤗
本エントリーは NoCode & LowCode Advent Calendar 2023の 16 日目の記事です。
昨今、サイボウズの kintone など多くの用途に応じたノーコード・ローコードのアプリが登場してきているかと思います。私が位置情報を扱った業務をしていますが、地図アプリにもノーコード・ローコードといったアプリ開発用のツールが提供されています。なかでも ArcGIS と呼ばれるサービスが提供しているノーコード・ローコードは非常に多くのアプリを提供しています。モダンな Web サイトと地図を絡めたサイトが作れるツールから現地調査用のネイティブアプリなどと、多くのノーコード・ローコードツールを提供しています。今回は、ArcGIS が提供しているノーコード・ローコードについて紹介したいと思います。
ArcGIS について
ArcGIS (アークジーアイエス) ですが、あらゆる業務で地図を最大限に活用し、迅速かつ合理的な意思決定を実現する GIS プラットフォームを提供しているサービスです。いわゆる、GIS と呼ばれる地理情報システムの機能をプラットフォームとして提供しているサービスです。開発元は、Esri(エスリ)と呼ばれる米国企業が提供しており、グローバルで事業を展開しています。日本では、ESRIジャパンという企業で提供しています。
ArcGIS で提供しているノーコード/ローコードについて
ArcGIS では、あらゆるワークフローに対応する Web アプリを簡単に作成するアプリビルダーを提供しています。詳細は以下を参照していただければと思いますが、ここでは簡単に内容を紹介します。
ArcGIS Instant Apps
マップとデータを簡単に操作できるようにする Web アプリをすばやく作成
ArcGIS Instant Apps でマップとデータを共有して、ユーザーが簡単に操作できるようにします。
ArcGIS Dashboards
情報が一目でわかるように、必要な人に向けたデザイン
ArcGIS Dashboards によりユーザーは、1 画面上の直観的で対話型のデータの視覚化を使用してロケーションベースの解析を提示することで、情報を伝達できます。
ArcGIS StoryMaps
心に響くストーリーテリング
GIS ベースのマップをデジタル ストーリーに変換
ArcGIS Experience Builder
没入型の Web アプリを自分の方法で構築
ArcGIS Experience Builder は、コードを記述せずに魅力的な Web アプリを構築するための柔軟に構成可能なソリューションです。
ArcGIS Experience Builder ではすでに多くのアプリが公開されており、ギャラリーとして公開されていますので、確認することができます。
日本でもコンテンツとして幾つか公開されていますが、直近ですと、東京都都市整備局で復興デジタルアーカイブとして、公開されています。
ArcGIS Experience Builder Developer Edition
ArcGIS Experience Builder ですが、あらゆるニーズに合わせて完全にカスタマイズされたアプリを、ローコード開発ですばやく構築できる Developer Edition もあります。
その他、ArcGIS ではノーコードとして、モバイルアプリも充実しています。
詳細は以下をご確認ください。
まとめ
ArcGIS では多くのノーコード・ローコードツールを提供しています。ユーザーの実現したい内容にもよるかと思いますが、ノーコード・ローコードツールを利用することで、開発コストを削減することも可能かと思います。また、今回紹介はしていないですが、ArcGIS では、フルスクラッチ開発用の API/SDK も提供しており、開発者向けとして、ArcGIS Developers としてサービスを提供しています。ですので、ノーコード/ローコード/スクラッチといった選択が可能となっています。これにより、ユーザーは実現したい内容に踏まえて柔軟に選択が可能となります。
以上、参考になれば幸いです。