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個人的な備忘録:AWS認定試験で頻出のAmazon S3ストレージクラスについて、公式ドキュメントを参考に体系的にまとめてみた

Last updated at Posted at 2025-01-25

はじめに

Amazon S3(Simple Storage Service)は、スケーラブルで安全かつ高耐久性を備えたオブジェクトストレージサービスです。データを保存するだけでなく、ウェブサイトホスティングやバックアップ、アーカイブなど、さまざまな用途に柔軟に対応できます。

Amazon S3は、99.999999999%(11ナイン)のデータ耐久性を提供し、低コストかつ高信頼性のストレージソリューションとして、多くの企業や開発者に利用されています。

なお、本記事の内容は個人的な備忘録としてまとめたものです。その点をご了承いただければ幸いです。少しでも参考になれば嬉しいです。

書こうと思ったきっかけ

受講中のITスクールで行われたハッカソン(チーム開発)において、フロントエンド部分をCloudFrontとS3バケットに配置することにしました。

Screenshot 2025-01-25 at 1.44.57.png

AWS上での実装自体は完了していますが、構築を進める中で、改めて知識を整理する必要性を感じました。

そこで今回は、Amazon S3に特化して、その特徴や用途を体系的にまとめていきたいと思います。

S3の技術検証記事について

これまで、AWSやS3に関するさまざまな技術検証を行ってきました。以下にその一部をご紹介します。

Amazon S3とCloudFrontを使った静的ウェブサイトホスティングの技術検証👇

AWS CloudShellにTerraformを導入し、S3バケットを作成するデモ👇

AWS CLIのコマンド操作だけでS3静的ウェブホスティングを構築してみた👇

S3バケットに配置したPACファイルを活用し、インターネット通信を制御してみた👇

興味のある記事があれば、ぜひ参考にご覧ください!

公式ドキュメントを読みながら体系的にまとめてみた

ここからは、以下のAWS公式サイトを参考にしながら、自分なりに要約して整理していきます。詳細を知りたい方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

そもそもAmazon S3とは?

Amazon S3は、さまざまなストレージクラスを提供し、ワークロードのパフォーマンス、データアクセス、回復力、コスト要件に応じた柔軟な選択が可能です。

これらのストレージクラスは、アクセス頻度やデータ特性に合わせて設計されており、幅広いユースケース(データレイク、アーカイブストレージ、変更されたアクセスパターンなど)に対応します。

主なストレージクラス

  • S3 Intelligent-Tiering: 不明または変化するアクセスパターンに対して自動でコストを削減。
  • S3 Standard: アクセス頻度の高いデータ向け。
  • S3 Standard-IA/S3 One Zone-IA: アクセス頻度の低いデータ向け。
  • S3 Glacier: 長期アーカイブ用、即時アクセスが不要なデータ向け。
  • S3 Glacier Instant Retrieval: 即時アクセスが必要なアーカイブデータ向け。
  • S3 Glacier Deep Archive: 最も低コストな長期保存用ストレージ。

特徴と利点

  • 高耐久性と可用性:
    99.999999999%(11ナイン)の耐久性を持ち、データは最低3つのアベイラビリティーゾーン(AZ)に冗長保存されます。

  • 柔軟な配置:
    必要に応じて、1つのAZ内でコストとレイテンシーを最小化する構成や、複数のAZやリージョンにデータを保存する設定が可能です。

  • ローカル要件対応:
    データレジデンシー要件に合わせて、AWSローカルゾーンやOutpostsを使用して特定のデータ境界に保存可能です。

Amazon S3 ストレージクラスの比較表を作ってみた

ストレージクラス 特徴 主なユースケース
Amazon S3 標準 (S3 Standard) - アクセス頻度の高いデータ向けの汎用ストレージ
- 低レイテンシーかつ高スループット
- 99.9% の可用性 SLA、99.99% の可用性設計
クラウドアプリケーション、動的なウェブサイト、コンテンツ配信、モバイルアプリ、ゲームアプリ、ビッグデータ分析
Amazon S3 Intelligent-Tiering - データアクセス頻度に基づき、最適なストレージ階層へ自動移動
- 高頻度、低頻度、アーカイブ階層対応
- パフォーマンス影響なしでコスト削減
データレイク、データ分析、新規アプリケーション、ユーザー生成コンテンツ
Amazon S3 Express One Zone - 単一アベイラビリティーゾーンの高性能ストレージ
- S3 Standard の 10 倍のデータアクセス速度、50% のリクエストコスト削減
- AWS サービスとの連携で機械学習や分析ワークロードの高速化
高頻度アクセスのデータ、低レイテンシーを必要とするアプリケーション、Amazon SageMaker モデルトレーニングやデータ分析
Amazon S3 標準 - 低頻度アクセス (S3 Standard-IA) - アクセス頻度は低いが必要時にすぐ取り出せるデータ向け
- 高耐久性、高スループット、低レイテンシーを低コストで提供
- 長期保存、バックアップ、ディザスタリカバリに最適
長期保存、ディザスタリカバリ、バックアップ
Amazon S3 One Zone-IA - 単一アベイラビリティーゾーンにデータを保存
- S3 Standard-IA よりもコストを 20% 削減
- 再作成可能なデータやオンプレミスデータのセカンダリバックアップに適用
セカンダリバックアップ、クロスリージョンレプリケーションによるコスト効率の高いストレージ
Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval - アーカイブデータ向けに設計された低コストストレージ
- データ耐久性 99.999999999% (11 ナイン)、99.99% の可用性
- 非同期でのデータ取り出しをサポート(数分〜数時間)
- 無料の一括検索を提供
バックアップ、ディザスタリカバリ、オフサイトデータストレージ、大量のアーカイブデータの管理

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。私自身、AWS認定試験を勉強していた際に、このあたりの内容をたくさん覚えましたが、細かい部分はやはり忘れてしまっていました。

今回、公式ドキュメントを読みながら体系的にまとめることで、知識をより深く定着させる良い機会となりました。

このまとめた内容が、どなたかの技術的な参考や支えになれば幸いです。

おまけ:ストレージクラスとライフサイクル管理

Amazon S3のストレージクラスは、オブジェクト単位で設定することができます。

これにより、1つのバケット内に異なるストレージクラスのオブジェクトを混在させることが可能です。

さらに、S3ライフサイクルポリシーを活用すれば、アプリケーションを変更することなく、データを異なるストレージクラスへ自動的に移行することができます。

これにより、コスト効率をさらに高める運用が可能です!

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