はじめに
AWSのサービスには「Amazon」とつくものと「AWS」とつくものがあります。
これは単なる名称の違いではなく、それぞれのサービスの背景や用途によるものです。
本記事では、その違いを整理し、理解しやすく説明します。AWSを活用する際の参考になれば幸いです。
書こうと思ったきっかけ
AWSを使っていると、なぜ「Amazon EC2」と「AWS Lambda」のように名前が違うのか疑問に思うことがあります。
この命名ルールを理解しておけば、新しいサービスに触れたときにも、その背景を推測しやすくなります。
そこで、名称の違いとその法則について調べ、まとめることにしました。
AWSのサービスには「Amazon」とつくものと「AWS」とつくものがありますが、これは命名規則の違いによるものです。それぞれの違いを簡単に説明します。
簡単な違い
備忘録として、AWSのサービス名の違いを簡単にまとめました。参考になれば幸いです。
Prefix | 特徴 | 代表的なサービス |
---|---|---|
Amazon | もともとAmazon社内で使われていた、またはエンドユーザー向けのクラウドサービス | Amazon EC2, Amazon S3, Amazon RDS |
AWS | AWSのプラットフォームの一部として開発され、特に企業向け機能を提供 | AWS Lambda, AWS IAM, AWS CloudFormation |
基本的には上記のルールが適用されていますが、完全に統一されているわけではないので、サービスごとに確認するのがベストです!
参考資料
「Amazon」がつくサービス
「Amazon」がつくサービスは、Amazonが提供するクラウドサービスとしてのブランドを強調しているものが多いです。これらのサービスは、もともとAmazon社内で使われていたものが外部向けに提供されたものや、エンドユーザー向けに提供されることが多いです。
代表的な例
- Amazon EC2(Elastic Compute Cloud):仮想サーバーを提供
- Amazon S3(Simple Storage Service):オブジェクトストレージ
- Amazon RDS(Relational Database Service):マネージドデータベース
「AWS」がつくサービス
「AWS」がつくサービスは、AWSプラットフォームの一部として開発されたサービスや、AWSの技術基盤を強調するものが多いです。特に、企業向けの機能や統合サービスとしての側面が強いものに多く見られます。
代表的な例
- AWS Lambda:サーバーレスコンピューティング
- AWS CloudFormation:インフラのコード管理
- AWS IAM(Identity and Access Management):アクセス管理
例外も存在
一部のサービスでは、例外的に「Amazon」と「AWS」のどちらがつくかが直感的でない場合もあるので、個々のサービスの歴史や開発背景を知ると理解しやすくなります。
代表的な例外(自分調べ)
- Amazon VPC(Virtual Private Cloud):AWSのネットワーク関連のサービスなのに「Amazon」
- AWS Fargate(コンテナのサーバーレス実行環境):Amazon EC2と関連があるのに「AWS」
まとめ
この違いは、AWS認定試験を受験する中で特に意識したポイントでした。
「Amazon」がつくサービスは、もともとAmazon社内で使われていたものやエンドユーザー向けのものが多く、「AWS」がつくサービスは、AWSプラットフォームの一部として企業向けに開発されたものが多いです。
ただし、一部例外もあるため、サービスごとの背景を知ることが重要です。