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AWSのインフラ構築におけるベストプラクティスと代表サービスのご紹介

Last updated at Posted at 2024-10-06

はじめに

クラウドコンピューティングが進化し、多くの企業や開発者がAWS(Amazon Web Services)を活用して効率的なインフラを構築しています。

しかし、AWSには無数のサービスや設定項目があり、適切な方法で利用しなければ、セキュリティのリスクやパフォーマンスの低下につながる可能性があります。

この記事ではAWSのベストプラクティスについて説明し、特にインフラ構築に役立つ有名なサービスを5つ紹介します。

AWSを使い始めたばかりの方や、さらなる最適化を目指す方にとって参考になる内容です。

AWSとは

Amazon Web Services (AWS) は、Amazonが提供するクラウドプラットフォームで、スケーラブルなコンピューティングパワー、ストレージ、データベースサービスなどをオンデマンドで提供しています。

AWSは、企業が物理的なサーバーやインフラを管理する必要なく、柔軟かつ効率的にITリソースを利用できるように設計されています。

これにより、コストの削減やスピードアップ、柔軟性の向上が期待できます。

ベストプラクティス

ベストプラクティスとは、特定の目的や課題に対して最も効果的で効率的な方法のことを指します。AWSにおけるベストプラクティスは、次の5つの柱に基づいています。

セキュリティ
アクセス権限の管理やデータの暗号化、セキュリティ監視が重要です。

パフォーマンス効率
適切なサービスを利用し、スケーラブルなインフラを構築することが求められます。

コスト最適化
必要なリソースのみを使用し、コストを最小限に抑える工夫が必要です。

信頼性
フェイルオーバーやバックアップを行い、システムの信頼性を高めます。

運用効率
自動化やモニタリングツールを活用して運用を効率化します。

AWSはこれらを実践するためのツールやフレームワークを提供しており、特に「Well-Architected Framework」がこれを体系化しています。

これに基づいたインフラ構築は、運用リスクを軽減し、パフォーマンスを最大化するために非常に重要です。

AWSのインフラ構築における有名なサービスとユースケース

1. Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud)

スクリーンショット 2024-10-06 9.56.34.png

引用画像:https://digitalcloud.training/amazon-ec2/

EC2は、スケーラブルな仮想サーバーを提供するサービスです。オンデマンドでリソースを割り当て、さまざまなワークロードに応じてインスタンスを選べます。

ユースケース

WebアプリケーションやAPIのホスティング
アプリケーションのバックエンドとして使い、アクセス量に応じてスケーリングできます。

バッチ処理やデータ分析
一時的に大量のデータ処理が必要な場合に、必要なインスタンス数を柔軟に調整可能。

開発・テスト環境の構築
短期間でサーバーが必要な環境を簡単に作成。

2. Amazon S3 (Simple Storage Service)

スクリーンショット 2024-10-06 9.57.41.png
引用画像:https://www.linkedin.com/pulse/amazon-s3-simple-storage-service-kasra-karami

S3は、無制限にデータを保存できるオブジェクトストレージサービスです。スケーラビリティ、耐久性に優れ、低コストでデータを保管できます。

ユースケース

静的ウェブサイトのホスティング
HTMLや画像、CSSファイルなどをホスティングするのに最適です。

データのバックアップとリカバリ
安全なバックアップ先として利用され、データリカバリが簡単に行えます。

データレイクの構築
分析用データを保存し、ビッグデータ分析に活用されます。

3. Amazon RDS (Relational Database Service)

スクリーンショット 2024-10-06 9.58.54.png
引用画像:https://svectordb.com/blog/aws-vector-db-options

RDSは、MySQLやPostgreSQL、SQL Serverなどのリレーショナルデータベースを管理するフルマネージドサービスです。バックアップやリストア、スケーリングが自動化されています。

ユースケース

EコマースやERPシステムのデータベース
高可用性と耐久性が求められるアプリケーションのバックエンドとして理想的です。

トランザクション処理が必要なアプリケーション
高いパフォーマンスとスケーラビリティを持つデータベースとして利用されます。

4. Amazon VPC (Virtual Private Cloud)

スクリーンショット 2024-10-06 9.59.45.png

引用画像:https://dev.classmethod.jp/articles/default_vpc_del/
VPCは、AWSリソースを独立したプライベートネットワークに配置するサービスで、セキュリティやアクセス制御を柔軟に設定できます。

ユースケース

セキュアなアプリケーション環境の構築
インターネットから隔離したネットワーク環境で重要なデータやアプリケーションを運用。

ハイブリッドクラウド構成
オンプレミスのデータセンターとの接続に使用し、柔軟なネットワーク構成を実現。

ネットワークのセグメンテーション
開発、テスト、本番環境を分けたネットワーク管理。

5. AWS Lambda

スクリーンショット 2024-10-06 10.00.44.png
引用画像:https://digitalcloud.training/aws-lambda/

Lambdaは、サーバーレスアーキテクチャを提供するサービスです。イベントが発生した際にのみコードが実行され、リソース管理が不要です。

ユースケース

イベント駆動の自動化:
ファイルアップロードやAPIリクエストなどのイベントに応じて処理を自動化。

サーバーレスWebアプリケーションのバックエンド
小規模から中規模のアプリケーションのバックエンド処理に最適です。

バッチ処理の自動実行
S3にファイルがアップロードされた際に自動で処理を実行するワークフローを構築可能。

まとめ

AWSのベストプラクティスを活用することで、セキュリティ、パフォーマンス、コスト効率などの重要な要素を最大限に引き出すことができます。

特に、EC2、S3、RDS、VPC、LambdaのようなサービスはAWSインフラの基礎を支える重要な役割を果たします。

適切なサービス選定と構成によって、信頼性の高いシステムを実現できますので、ぜひAWSの無料枠を使って、自分でインフラ構築に挑戦してみてください!

おまけ: 個人的に大好きなサービス「AWS Cloud9」

最後に、個人的に特にお勧めしたいサービスとしてAWS Cloud9を紹介します。

スクリーンショット 2024-10-06 10.02.50.png

Cloud9は、ブラウザ上で利用できる統合開発環境(IDE)です。開発環境のセットアップが不要で、どこからでもプロジェクトにアクセスできます。

ただ、残念ながら2024年10月時点では、新規利用不可になっていました。早く使える日が来ることを願っています!

参考文献

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