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個人的備忘録:仕事中にSysprepでつまずいたので、自分用のメモとしてまとめてみた

Last updated at Posted at 2025-03-31

はじめに

Sysprep(System Preparation Tool)は、Windows OSを汎用化するためのMicrosoft提供のツールです。

個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。

マスターイメージを複数台のPCに展開する際に使用され、SID(セキュリティ識別子)の重複やその他固有情報を初期化する役割を果たします。


書こうと思ったきっかけ

Windows端末のキッティング作業で、同じイメージを複数台に展開したところ、ネットワーク上で重複による問題が発生したことが一度ありました。

Sysprepとは?

SIDやコンピュータ名の重複を避けるため、Sysprepの重要性を再認識し、備忘録としてまとめることにしました。


Sysprepの主な目的

  • SID(セキュリティ識別子)の初期化
  • ドライバや一部の設定を初期化
  • 初回起動時にOOBE(Out-of-Box Experience)を実行
  • イメージの再利用を可能にする
  • Windowsの汎用イメージ化(展開前提の整備)

基本的な使い方

実行方法(GUI)

  1. C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe を実行
  2. システム準備ツールが起動
  3. 以下を選択:
    • システムクリーンアップアクション → 「システムのOOBEに入る」
    • チェックを入れる → 「一般化(Generalize)」
    • シャットダウンオプション → 「シャットダウン」
  4. 「OK」をクリックして実行

参考文献

実行方法(コマンドライン)

sysprep /oobe /generalize /shutdown

参考文献


注意点

  • 一度Sysprepを実行したイメージに対しては、3回までしかSysprepが実行できない制限がある(Windows仕様)
  • ドメイン参加した状態でSysprepを実行すると、意図しない動作になる場合があるので注意
  • 実行前にWindows Updateやストアアプリの更新を止めると安定しやすい
  • 特定のアプリ(特に一部のUWPアプリ)はSysprepの妨げになることがある

参考文献


おすすめの活用パターン

  • 教育機関や企業で同一環境を複数台展開する場合のベースイメージ作成
  • テスト環境の迅速な構築(Hyper-Vなどと組み合わせ)
  • 一度設定を済ませたPC環境を別マシンに複製
  • Windows展開サービス(WDS)やMDTとの連携での自動化利用

まとめ

SysprepはWindows展開の現場では必須ともいえるツールです。特に複数台の端末に同じ環境を配布する際には、SIDや設定の初期化を通じてトラブルを未然に防ぐことができます。

また、OOBEや一般化を活用することで、ユーザーごとに環境を柔軟に整えることが可能になります。

失敗しないためには、実行前の状態確認と、実行時のオプション選択が非常に重要です。

備忘録として残すことで、今後の展開作業の効率化と安定化につなげたいと思います!

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