はじめに
Web制作やシステム開発をしていると、「他のサービスと連携して、ある動作が起きたら自動で通知したい」「イベントが発生したときにすぐ処理をしたい」と思う場面があります。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
そんなときに役立つのが「Webhook(ウェブフック)」という仕組みです。
書こうと思ったきっかけ
フォーム送信やファイルアップロード、外部サービスとの連携を実装する際、「処理をリアルタイムに連動させるにはどうすればいいのか?」と疑問に感じたことがありました。調べていく中で「Webhook」という効率的な方法を知ったので、理解の整理も兼ねて記事にまとめることにしました。
Webhookの仕組みとは?
Webhook(ウェブフック)とは、あるアプリケーションやサービスが特定のイベント(たとえば「誰かがフォームを送信した」「ファイルがアップロードされた」「支払いが完了した」など)をトリガーにして、あらかじめ指定されたURL(エンドポイント)に対してリアルタイムで情報(データ)を送信する仕組みのことです。
例えるなら…
Webhookは「呼び鈴」に似ています。
- 誰かがドアの前に来た(=イベント発生)
- 呼び鈴を鳴らす(=Webhookが発動)
- 家の中の人が気づく(=通知先サーバーがデータを受け取る)
技術的に見ると
通常のAPIは「こちらから問い合わせる」(ポーリング)必要がありますが、Webhookは「向こうから通知してくれる」仕組みです。
そのため、待たずに処理できる効率的な手法となります。
Webhookの活用例
使用シーン | Webhookでできること |
---|---|
Slack | 他サービスからの通知をチャンネルに投稿 |
GitHub | プッシュされたらCIツールを自動実行 |
Stripe | 支払いが成功したらメールを送る・DBを更新 |
フォーム送信 | Googleスプレッドシートにデータを追加 |
動作の流れ(ざっくり)
- サービスAに「Webhookの送信先URL」を登録
- サービスAでイベントが発生
- サービスAがWebhook(HTTP POST)でデータを送信
- サービスB(あなたのシステムなど)がそれを受け取り処理する
まとめ
Webhookは、アプリケーションやサービス間での連携をリアルタイムに実現する強力な仕組みです。
定期的なポーリングに頼らず、効率よくイベント通知や自動処理ができるため、業務の自動化・省力化にもつながります。
シンプルな概念でありながら、実際の開発現場でも非常に役立つテクニックなので、今後もさまざまなサービスとの連携に活用していきたいと思います!