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個人的な備忘録:環境変数とPATH設定をわかりやすく解説し、実際にMacBookでPATHを通してみた

Last updated at Posted at 2025-01-15

はじめに

コンピュータを操作していると、「環境変数」や「PATHを通す」という言葉を耳にすることがあります。これらは、プログラムやシステムの動作に欠かせない基本的な概念です。

本記事では、それぞれの意味と、実際にPATHを通す方法について解説します。

後半では、私のMacBookを使ってPATHを通す手順を具体的にご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

書こうと思ったきっかけ

「環境変数」や「PATHを通す」について、誰かに説明しようとした際、うまく言語化できないことに気づきました。

これらの概念は、なんとなく理解しているつもりでも、「細かい要件に沿ってPATHを通してください」と求められると、すぐに対応できず、少し時間がかかってしまうのが正直なところです。

そこで今回、自分の理解を振り返りつつ整理するために、記事としてアウトプットすることにしました。この内容が、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。

環境変数とは?

環境変数とは、オペレーティングシステムやプログラムに特定の情報を提供するための仕組みです。

簡単に言えば、「名前」と「値」のペアで構成された設定情報のことです。

代表的な環境変数の例

  • PATH
    コマンドやプログラムを探すディレクトリを指定します。
  • HOME
    ユーザーのホームディレクトリを表します。
  • LANG
    システムの言語設定を表します。

環境変数の確認例

以下のコマンドを使用して、環境変数の値を確認できます:

# 環境変数の確認例
$ echo $HOME
/home/username

プログラムはこの情報を利用して適切に動作します。

PATHを通すとは?

PATH は環境変数の一種で、コマンドやプログラムがどのディレクトリにあるかをシステムが探すための「検索パス」を示します。

例えば、次のようにPATHが設定されているとします:

/usr/local/bin:/usr/bin:/bin

この場合、コマンドを実行すると、システムは /usr/local/bin/usr/bin/bin の順番でコマンドを探します。

PATHを通す目的

特定のプログラムやコマンドが特定のディレクトリにインストールされている場合、そのディレクトリをPATHに追加することで、どこからでも簡単に実行できるようになります。

例:PATHを通す前後の比較

  • PATHを通す前
$ /opt/myprogram/bin/mycommand
  • PATHを通した後
$ mycommand

実際にPATHを通してみた

現在のPATHを確認

まず、現在のPATH環境変数の内容を確認します。

$ echo $PATH
/usr/local/bin:/usr/bin:/bin

ここでは、/usr/local/bin/usr/bin/bin が現在PATHに設定されていることが分かります。

一時的にPATHを追加

次に、/home/user/scripts ディレクトリを現在のセッションでのみ有効な方法でPATHに追加します。

$ export PATH=$PATH:/home/user/scripts

これで、/home/user/scripts 内のプログラムがコマンドとして実行可能になりました。

例として、/home/user/scripts 内にある myscript.sh を実行してみます。

$ myscript.sh
Hello, this is my script!

一時的にPATHを通す方法では、シェルセッション(ターミナルを開いている間)でのみ有効です。ターミナルを閉じるとこの設定はリセットされます。

永続的にPATHを追加

ターミナルを閉じても設定がリセットされないようにするには、シェルの設定ファイルに追記します。

Bash を使用している場合は、~/.bashrc を開きます。

$ vim ~/.bashrc

ファイル末尾に以下を追加します。

export PATH=$PATH:/home/user/scripts

設定をすぐに反映させるには、以下を実行します。

$ source ~/.bashrc

確認

PATHに /home/user/scripts が正しく追加されたか確認します。

$ echo $PATH
/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/home/user/scripts

これで、毎回ターミナルを開いた際に /home/user/scripts 内のプログラムが実行可能になっています。

例として、ターミナルを再起動後に再び myscript.sh を実行できます。

$ myscript.sh
Hello, this is my script!

同様の手順を応用すれば、他のディレクトリにあるプログラムも簡単に実行可能になります。

まとめ

環境変数は、システムの設定やプログラムの動作を支える重要な仕組みです。特に、PATHはコマンドをスムーズに実行するために欠かせない存在です。

今回ご紹介した手順を使えば、特定のディレクトリにインストールされたプログラムを、どこからでも簡単に利用できるようになります。

今後も、こうした基礎的な内容を積極的にアウトプットしながら、自分の知識を整理し、振り返るきっかけを作っていきたいと思います。

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