はじめに
MySQLはデータベースの管理や開発に欠かせないツールで、MacBookでも簡単に導入できます。
Homebrewを使用すると、MySQLのインストールや設定がスムーズに行えます。
あまり試している人は多くないかもしれませんが、この内容が誰かの技術的な支えになれば嬉しいです!
書こうと思ったきっかけ
「データベース構築って難しそう...」というイメージを少しでも払拭し、気軽に挑戦できるきっかけを作りたいと思い、普段使っているMacBookでの構築方法をまとめました。
私がデータベースの勉強を始めた当時は、MacBookユーザー向けに具体的な手順や設定のポイントを丁寧に解説した記事が少なく、試行錯誤しながら進めた記憶があります。
この記事が、私と同じようにMacBookにMySQLを導入し、ログインしてみたいと思う方の参考になれば嬉しいです。
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MySQLについては、自宅でいろいろな技術検証をしています。興味のある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください!
MacBookにMySQLを導入する手順
1. Homebrewをインストール(未インストールの場合)
MySQLをインストールするにはHomebrewが必要です。ターミナルで以下のコマンドを実行して、Homebrewをインストールします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストール後、以下のコマンドでHomebrewが正しくインストールされているか確認します。
brew --version
Homebrewについて
Homebrewは、macOSおよびLinuxで使用される便利なパッケージ管理ツールです。ターミナルを使ってソフトウェアやライブラリを簡単にインストール・更新・削除できる点が特徴です。
詳しい使い方や活用方法については、以下の記事を参考にしてください。
2. MySQLのインストール
Homebrewを使ってMySQLをインストールします。インストールには、私の環境では約4〜5分程度かかりました。
brew install mysql
インストールが完了したら、以下のコマンドを実行して、インストールされたMySQLのバージョンを確認します。
mysql --version
私の環境では、以下のようにバージョン9.1.0が導入されていることを確認できました。
➜ ~ mysql --version
mysql Ver 9.1.0 for macos14.7 on x86_64 (Homebrew)
これでMySQLのインストールは完了です。
3. MySQLの起動
MySQLサービスを起動するには、以下のコマンドを実行します。
brew services start mysql
補足:ダイアログが表示された
Gitで「git-credential-osxkeychain」がキーチェーンに保存されたGitHubの認証情報を使用しようとする際、以下のようなダイアログが表示されることがあります。
このメッセージは、GitHubリポジトリにアクセスするためにmacOSのキーチェーンに認証情報の使用許可を求めていることを示しています。
私の環境では、一旦「Deny」を選択しましたが、それでもMySQLの起動には問題ありませんでした。このまま次に進めても問題ないようです。
起動ログの確認
以下は、brew services start mysql の実行結果です。
➜ ~ brew services start mysql
==> Tapping homebrew/services
Cloning into '/usr/local/Homebrew/Library/Taps/homebrew/homebrew-services'...
remote: Enumerating objects: 3826, done.
remote: Counting objects: 100% (506/506), done.
remote: Compressing objects: 100% (177/177), done.
remote: Total 3826 (delta 403), reused 329 (delta 329), pack-reused 3320 (from 1)
Receiving objects: 100% (3826/3826), 1.12 MiB | 18.87 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (1858/1858), done.
Tapped 2 commands (53 files, 1.4MB).
==> Successfully started `mysql` (label: homebrew.mxcl.mysql)
起動の確認
MySQLの起動が成功すると、MacBookのメニューバーに以下のようなアイコンが表示されていることを確認できます。
4. MySQLの停止
MySQLを停止するには、以下のコマンドを実行します。
brew services stop mysql
私の環境では、停止処理は30秒もかからずに完了しました。
➜ ~ brew services stop mysql
Stopping `mysql`... (might take a while)
==> Successfully stopped `mysql` (label: homebrew.mxcl.mysql)
停止後にMySQLが正しく動作していないことを確認したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
mysqladmin -u root -p version
5. MySQLの初期設定
インストール後、mysql_secure_installationコマンドを使って、ルートパスワードの設定やセキュリティ強化を行います。
mysql_secure_installation
このコマンドを実行すると、いくつかの質問が表示されます。それに従い、必要に応じて設定を進めてください。
以下は実行例です:
➜ ~ mysql_secure_installation
Securing the MySQL server deployment.
Connecting to MySQL using a blank password.
・・・(省略)
Reloading the privilege tables will ensure that all changes
made so far will take effect immediately.
Reload privilege tables now? (Press y|Y for Yes, any other key for No) : y
Success.
All done!
これでMySQLの基本的な初期設定が完了しました。次に進む前に、設定内容を確認しておくことをお勧めします。
6. MySQLに接続
MySQLに接続するには、以下のコマンドを実行します。
mysql -u root -p
-u rootはユーザー名を指定し、-pはパスワードを入力するオプションです。プロンプトが表示されたら、設定したパスワードを入力してください。
私の環境では、設定したパスワードで問題なくログインできました。
注意点:MacBookでのMySQL利用について
MySQLをローカルで構築する場合、VirtualBoxなどで仮想環境を作るより手軽に始められる利点があります。
VBOしかし、MacBook自体に直接構築するとリソースを消費し、動作が重くなる可能性があるため、用途に応じた選択をおすすめします。
7. MySQLのアンインストール(必要な場合)
MySQLを削除したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
brew uninstall mysql
brew cleanup
今回の環境構築の目的が達成できたため、私は上記のコマンドを使用してMySQLを削除しました。
まとめ
これで、MacBookにMySQLを導入し、必要に応じて環境を構築および削除する方法を確認できました。
MySQLは軽量でパワフルなデータベースツールであり、Webアプリケーションの開発やテストに最適です。
今回の記事は基本的な内容を中心に紹介しましたが、MacBookでも簡単にデータベース環境を構築できることが伝われば嬉しいです!
次回はさらに応用的な使い方を紹介したいと思います。
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