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ネットワーク入門:グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの違いを体系的にまとめてみた

Last updated at Posted at 2025-03-10

はじめに

インターネットやローカルネットワークを利用する際に重要なのが IPアドレス です。

IPアドレスには グローバルIPアドレスプライベートIPアドレス の2種類があり、それぞれ異なる用途と特徴を持ちます。

本記事では、それらの違いや役割について詳しく解説します。

グローバルIPアドレスとは

概要

グローバルIPアドレスは、インターネット上で一意に割り当てられるIPアドレス です。インターネットを介して通信する際に、各デバイスやネットワークが識別されるために使用されます。

特徴

  • 世界中でユニーク:インターネット上で同じグローバルIPアドレスは存在しません。
  • ISP(インターネットサービスプロバイダ)から提供:一般的に、インターネット回線契約時にプロバイダから動的または静的なグローバルIPが割り当てられます。
  • 外部からのアクセスが可能:サーバーやリモートアクセスを提供する際に利用されます。

使用例

  • Webサーバー、メールサーバーなどの公開サービス
  • VPN接続やリモートアクセス
  • クラウドサービスの利用

注意点

  • セキュリティリスク:インターネット上に公開されているため、攻撃の対象になりやすい。
  • IPv4の枯渇:IPv4アドレスは限られており、新規取得が難しくなっている。

プライベートIPアドレスとは

概要

プライベートIPアドレスは、ローカルネットワーク内(家庭や企業のネットワークなど)で利用されるIPアドレス です。これらはインターネット上で直接使用されず、同じIPアドレスが異なるネットワークで再利用可能です。

特徴

  • インターネット上で一意ではない:異なるネットワーク内では同じアドレスが使えます。
  • NAT(ネットワークアドレス変換)を使用:インターネットへアクセスする際は、ルーターがプライベートIPをグローバルIPに変換します。
  • セキュアな環境:外部から直接アクセスされることがないため、安全性が高い。

プライベートIPの範囲(IPv4)

クラス 範囲
クラスA 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
クラスB 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
クラスC 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255

使用例

  • 家庭用ルーターの内部ネットワーク
  • 企業内ネットワーク(LAN)
  • データセンターやクラウド環境の内部通信

注意点

  • 直接インターネットに接続できない:外部と通信するにはNATが必要。
  • IPアドレスの管理が必要:ネットワーク内で重複が起こらないよう注意が必要。

グローバルIPとプライベートIPの比較

項目 グローバルIPアドレス プライベートIPアドレス
ユニーク性 世界中で一意 ネットワークごとに再利用可能
割り当て ISPから提供 ルーターなどで自動割り当て
セキュリティ 外部からのアクセス可能(リスク高) 外部からのアクセス不可(安全)
使用範囲 インターネット通信 ローカルネットワーク通信
NATの必要性 不要 必要(インターネット通信時)

まとめ

グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスは、それぞれ異なる目的で使用されます。

インターネット上で公開サービスを提供する場合は グローバルIP、家庭や企業のネットワークで内部通信を行う場合は プライベートIP を利用します。

それぞれの特性を理解し、適切に活用することで、より効率的で安全なネットワーク環境を構築できます。

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