LPIC201合格体験記|飲食から転職したインフラエンジニアの記録
① 自己紹介
33歳、料理人でもあり、インフラエンジニアでもある。
そんな少し変わったキャリアを歩んでいる。
10年間、厨房に立ち続けた。料理は今も好きだし、引退したつもりもない。
ただ、ある日ふと気づいてしまった。
「このまま10年後も、収入はこのままなんだろうか」
体力の限界は必ず来る。昇給は緩やかで、将来の収入イメージが描けない。妻と「いつかカフェをやろうね」と話すたびに、その夢が遠く感じていた。
「料理の経験を活かしながら、もう一本の柱を作れないか」——そう考えたとき、目に入ったのがITエンジニアという選択肢だった。
未経験・33歳。ためらいはあった。それでも2025年10月に転職し、現在はIT人材派遣会社でデータセンターの運用業務に従事している。
② 受験しようと思ったきっかけ
きっかけは社内のキャリアアドバイザーに勧められたことだ。「今できるキャリアアップの手段として、資格取得が現実的」という話になり、LPICレベル2を勧められた。
レベル1は持っていたので流れとしては自然だった。ただ、正直意気込みはそこまで高くなかった。
「CCNAやAWSのほうが需要があるんじゃないか?」という疑問があったからだ。
でも調べていくうちにこう考えた。みんながAWSに流れるなら、Linuxを深く知っている人間はむしろ少ないんじゃないか。 (そのうえで需要のある分野も学べば希少性が出るのかも)
人が少ない場所に価値が生まれることもある——そう思えてから、受験を決めた。
③ 使った教材
- 📗 小豆本(Linux教科書 LPICレベル2)
- 📘 スピードマスター問題集(スピマス)
- 💻 ping-t(Web問題集サイト)
- 🤖 AIツール(Geminiなど)
小豆本は網羅性が高い定番参考書。隅に書いてある細かい内容も本番で出るので、読み飛ばしは禁物だ。
スピマスはメインの問題集。問題と答えをまず叩き込み、都度意味を調べるという使い方が自分には合っていた。
ping-tはある程度知識がついてから投入。量をこなしながら「暗記」から「理解」に引き上げるのに使った。
AIツールは「解説の解説」として使った。実機なしだとイメージが湧きにくい部分を噛み砕いて説明してもらい、その日の振り返りにも活用した。
④ 学習期間と方法
トータル約3ヶ月。やったりやらなかったりの期間も含めで、本腰を入れたのは最後の1ヶ月半ほどだ。
実は1回目は不合格だった。スコアは420点(合格は500点)。受験直前に現場でやらかしてメンタルブレイクしたまま臨んだのが正直なところだ(笑)。ただ結果として勉強方法を見直せたので、良い経験だったと思っている。
学習の流れ
STEP1|スピマスで叩き込む 単元ごとに問題と答えを覚え、通しで何周もした。
STEP2|小豆本でも同様に 細かい記述も含めてしっかり繰り返した。
STEP3|ping-tで量をこなす 間違えた箇所の解説を読み込み、理解を深めた。
STEP4|AIで補完する わからない部分はAIに質問し、その場で解決した。
2回目の受験前は夜勤中の空き時間も活用した。ただこれは運の要素が大きい——たまたま作業が少ない夜が重なっただけだ。その時間にping-tと模試を繰り返し、正答率9割になるまで無心でやり続けた。
試験当日は夜勤明けに2時間だけ仮眠して会場へ向かった。
⑤ 試験当日
2時間睡眠で臨んだ試験。万全とは言えないコンディションだったが、「やれることはやった」という感覚はあった。
結果は590点——ぎりぎり合格。
演習の正答率は85%ほどで受験したが、それでもこのスコア。201は甘くない。
難しかったのは参考書の隅に書いてあるような細かい知識が普通に出てくる点だ。体感で全体の2割ほどはそういった問題だった。また、暗記だけでは太刀打ちできない問題も多い。「なぜ他の選択肢が間違いなのか」まで説明できるレベルが求められる。
安心して受験できるラインは、演習・模試で正答率9割固定が目安だと思う。
⑥ 合格してよかったこと・次の目標
590点、2回目での合格。華やかなスコアではないが、自分の力で取り切ったという事実は素直に自信になった。
飲食から転職してまだ1年も経っていない。実機もろくに触れていない。それでもやり方を工夫すれば結果は出せると証明できた気がしている。何より**「エンジニアとしてやっていける」という感覚が掴めた**のが一番大きかった。
次の目標はまずLPIC202。201と202でレベル2認定となるので、早めに取りにいく。その先はAWS SAAも視野に入れている。Linuxの基礎をベースに、クラウド領域にも踏み込んでいくつもりだ。
まだまだ道の途中だが、一歩ずつ進んでいく。