はじめに
先日、以下の記事で「半年でGoogle Cloud認定資格を全冠した」概要をお伝えしました。
今回はその深堀り記事の第一弾、【STEP 1】として「初級編」について解説します。
ここで紹介する内容は、今後全冠を目指す上での基礎体力になります。
これらを確実に押さえておくことで、後続のProfessional資格の学習効率が大きく変わります。
初級編のロードマップ
まずは以下の3つを順番に取得することをおすすめします。
| 資格名 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| Cloud Digital Leader | ★ | クラウドの概念・ビジネスメリット |
| Associate Cloud Engineer | ★★ | 実装・デプロイ・コマンド操作 |
| Professional Cloud Architect | ★★★ | アーキテクチャ設計・ベストプラクティス |
1. Cloud Digital Leader (CDL)
- 学習目安期間:約2~4週間
- 難易度:★
- 認定資格ページ
概要
Google Cloudのサービス概要と、クラウドを利用するビジネス的な目的を問われる試験です。
エンジニアだけでなく、営業やPMの方にも推奨される資格です。
学習のポイント
基本的にサービスの概要とビジネス的な目的を押さえておけばよいです。
技術的な深掘りよりも、「オンプレミスからの移行」や「コスト管理」など、広く浅くサービスの使い所(ユースケース)を理解して覚えましょう。
実際に使用した教材
主にUdemyの模擬試験を活用しました。
2. Associate Cloud Engineer (ACE)
- 学習目安期間:約2~4週間
- 難易度:★★
- 認定資格ページ
概要
後続試験の基礎になります。CDLが「概要」なら、ACEは「実務(どう設定するか)」に焦点が当たります。
試験ガイドにある対象サービスの目的/特徴に加え、実際のコンソール画面やコマンドラインの知識が問われます。
学習のポイント
- gcloudコマンド: オプションを丸暗記する必要はありませんが、よく使うコマンド(Compute EngineやKubernetes Engineの操作など)は構文のパターンを知っておく必要があります
- IAMと権限: 「誰に・どのリソースに・どの権限を与えるか」という最小権限の原則を、実際のケースでどう適用するか理解しておきましょう
-
Cloud Storage: 特に
Standard、Nearline、Coldline、Archiveの違い、ライフサイクル管理を押さえておくと得点につながります
実際に使用した教材
ACEは実務的な問題が多いため、複数の問題集でパターンに慣れました。
3. Professional Cloud Architect (PCA)
- 学習目安期間:約2~4週間
- 難易度:★★★
- 認定資格ページ
概要
Professional資格の入門用であり、登竜門です。Professional資格の中では広く浅く問われますが、ACEよりも「なぜその構成にするのか?」という設計判断が重視されます。
学習のポイント
模擬試験を解きつつ試験ガイドにあるサービスの特徴、機能、コスト削減策の理解を深めると良いです。特に以下の2点はPCA攻略の鍵です。
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ケーススタディの事前読み込み
試験には架空の企業(EHR Healthcareなど)の要件に基づいた問題が出ます。試験中に長文を読むと時間が足りなくなるため、事前にガイドを読んで「企業の課題」と「解決策」を整理しておきましょう -
非機能要件の考慮
単に動くだけでなく、「高可用性」「スケーラビリティ」「セキュリティ」「コスト最適化」のバランスをどう取るか、Google Cloudのベストプラクティス(設計思想)を叩き込みます
実際に使用した教材
初級編まとめ
この3つを取得することで、Google Cloudの「用語」「操作」「設計思想」が一通り揃います。
ここまでで約1か月半〜3ヶ月。ここから先の専門特化資格(STEP 2)へ進むための土台は完成です!
次回は【STEP 2】発展編について解説します。