ついに・・・
ずっと取りたいと思いながら何となく先延ばしにしていたAWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(SAP)の勉強を1月頃からはじめ、2021/4/10に合格しました!
いくつか教材を試して思ったことなどを書いてみます。もしどなたかが取り組まれる際の参考になれば幸いです。
勉強をはじめるまで
業務経歴
社会人になってから4年ほどサーバ(Linux)系の構築案件でプロマネをしていました。
その後はIT系の案件の企画やIT予算管理に携わり、今年で3年目です。
(残念ながら、AWSを実務で扱ったことは現在までありません)
SAPの勉強を始めるまで
時系列で振り返ってみると、下記の5ステップくらいがあったかなと思いました。
長々と書いてしまいましたが、簡単にいうと周囲のAWS活用・認定取得の流れに乗った感じです。
- 【3年目くらいまで】 世の中でクラウド活用がはやってるし、クラウドのことをもっと理解しないとなあ(といいつつ、何もしない)。
- 【4年目】 会社でもクラウド活用に本腰を入れ始めたな…。そろそろ知識をつけないと。でも、なかなか実務で関わる機会が無いから、まずは個人的に触ってみよう。やるならネットで情報が充実しているAWSかな。お、結構面白い。
- 【5年目】 せっかくいろいろ触ってみたので、せっかくだしソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を受けてみよう!(いまからちょうど2年前の2019年4月)
- 【6年目】 相変わらず実務でAWSに関わる機会が無いけど、会社でクラウド活用がどんどん進む…まずい、実務の機会が無いからこそもっと勉強しないと。(少しBlackbeltを受講し始める)
- 【6年目終盤(2021年になってから)】 周りでSAPに受かった人が増えてきた気がする…。よし、自分もチャレンジしよう。
ということで、勉強に着手しました。
勉強したもの
ネットで調べながらいくつか教材に取り組みました。取り組んだ順番に書きます。
どの教材をやるにしても、分からないところや理解が浅いと感じたところはAWS公式のホワイトペーパーやブラックベルトの活用資料集、あとはYoutubeのチャンネルを見たりしてサービスの概要レベルから学びなおしました。
① SAAの復習
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
SAAを受けるためにAWSの各サービスについて体系的に学んだのも2年ほど前の話だったので、その時に使った本↓を使ってまずは総復習をしました(案の定、いろいろ忘れてました…)。
SAPの問題もSAAレベルの基礎知識で解けるものが一定数ありますし、もしSAAを受けてから時間が経っている方はしっかりやってみると良いかもしれません。急いでSAP取りたいときは、回り道に感じるかもしれませんが、意外と学びが多く、まさに急がば回れな感じだと思います。
② 黒本
あえてご紹介するまでも無いかもしれませんが、SAP以外にもSAAやSOA、他にもいろいろな資格試験向けの問題がたくさんあります。だいたい7問1セットで、SAPについては2021/4/11時点で55セット(385問)ありました。
全ての問題を解けるようにするには有料会員登録(2021/4/11時点で90日間税抜き5,480円)が必要ですが、コンテンツの豊富さなどを考えるとやってよかったです。
私はSAA(1,047問)とSAP(385問)の問題をそれぞれ2周しました。1セット7問というサイクルで取り組めるので、ちょっとした隙間時間に少しづつ進められるのが非常にやりやすく、効率よく知識向上ができました。
ただ、問題は都度最新化されているようですが、少し内容が古いように感じられるものがあるのと、他の教材とほぼ同じ問題で答えが違ったりするのでそれなりに注意が必要です。問題集を全問正答できることよりも、解説などを読みながら理解を深めることを目的とすればいいのかなと思います。
③ AWS参考書
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
現時点(2021/4/11)で唯一の日本語で書かれたSAPの参考書です。
問題数もそれなりにあり、なにより解説がしっかりしていて非常に良かったように感じます。解説は他のどの教材よりわかりやすかった気がします。
この本の模試部分を本番5日前くらいに解いたのですが、その後はひたすら分からなかった問題の深堀りを当日までやってました。模試の難易度は、だいたい本番と同じくらいだったと思います。
ただ、こちらも黒本と同様に一部問題の解答が間違っているように感じられました。「この問題の解説、少しおかしいかも?」と思って自分で調べることでさらに理解を深められる面もあったので、それはそれでよかったのかもしれません。
④ 公式のサンプル問題
本来は順序が逆な気がしますが、黒本や参考書を進める半ばくらいでサンプル試験を解きました。公式の問題で解説があるのはこれくらい(あとはAWS Summitとかにある試験対策講座の例題)だと思います。試験の雰囲気がつかめて良かったです。
これを解いたころに、試験ガイドも読みました。正直これはもっと早く取り組むべきだったと思います。
⑤ 模試
AWS認定のリンクから、本番の試験と同時に模試も申し込んで実施しました。
本番の1週間前くらいに模試は受けました。結果は65%と合格ライン(75%)に届かず焦りました。そのおかげで終盤気合を入れて学習を進められたように感じる一方で、模試自体は解答も分からないですし、必須ではないと思います。
その他
他の方の合格体験記にもありますが、AWS Organizationsやオンプレとの統合(DXやSnowballなど)、Kinesis系は上記の教材を活用し、SAPに向けて特にしっかりやりました。
他にもUdemyに問題集があることはネットで調べて分かっていたのですが、そこまで取り組む時間が無く、私はやりませんでした(セールの時に買ってはいたのですが…)。
試験について
いよいよ試験を申し込み、受験するまでです。
在宅での受験
ピアソンVUEで申し込み、受験をしましたが、コロナ禍もあったので在宅で受験を選択しました。
ただ、直前で受験前のガイドを見たのですが、模試と比べてしっかりとしたシステムテストなどがあるので、余裕をもって事前にテストを済ませておくことをお勧めします。私は直前くらいにテストをした際になかなかうまくいかず(いくら受験用アプリ以外の他のアプリを落としても、そう判断されない)、かなり焦りました。とりあえず再起動したら改善したので、今後受ける方のご参考になればと思います。
また、試験本番の事前準備(ディスプレイを外したり、部屋においてあるものに毛布かけたり)もそれなりに時間がかかりました。当日は早め(遅くとも試験開始時刻の1時間前)に準備を始めたほうが良いと思います。
そして、試験中は集中して問題を解いてればいいのですが、変に不正と思われないか、突然家族が部屋に入ろうとしてきたりしないかと、かなり緊張しながら進めてました。緊張感は会場で受ける以上だった気がします。
総じて、会場までいかなくてもいいのは楽なものの、在宅受験もそれはそれで大変なところもあるなという感じです。受験のための環境を自宅で用意できるか、自宅でも集中して試験を進められるかなどをもって、受験場所を判断するのが良いと思います。
教材と試験問題の比較
あまり教材と全く同じ問題は出なかったような気がします。
ただ、各種教材で得られた知識によって解ける問題が多く、勉強すればするだけしっかり結果に表れるとも感じました。
難易度は黒本や参考書と同じくらいでしたが、全くわからない問題もありました。おそらく、今後何回受けたとしても私が全問自信をもって回答できる日は来ないと思います。
受験後(今)
受験直後に合否は分かり、半日後くらいにスコアレポートが参照できるようになりました。
916点でした!かなり時間をかけたので、合格して本当にうれしかったです(かつ、もう一度受けるような事態にならず安心しました…)。
せっかくそれなりに知識はまとまったので、今後もしっかりアップデートを追いかけながら、理解度を維持・向上していこうと思います。