Linux Server のコンソール画面を広くして視認性をアップさせる

はじめに

Ubuntu Serverなど、コンソール画面で作業することがありますが、一行に表示できる文字の数が少なく、つらいことがあると思います。

調べてみると、デフォルトでは640x480のサイズ（もしくは800x600）とのこと。高解像度画面に慣れた今の時代の人には厳しいものがありますね。

↓低い解像度で見るless /var/log/syslog。折り返されてつらい。

この記事では、コンソール画面の解像度を高くする方法を紹介します。

要約

/etc/default/grubに設定を追記してgrubをアップデートします。

% sudo vim /etc/default/grub

GRUB_GFXPAYLOAD_LINUX=1024x768

% sudo update-grub
% sudo reboot

設定可能な解像度を調べる

まずは、コンソール画面で使うことのできる解像度を事前に調べます。

解像度一覧はgrubで確認することができます。grubメニューが表示されないディストリビューション（Ubuntu 20.04 Serverなど）では、メニューが表示されるように設定します。

grubメニューが表示されるよう設定する

% sudo vim /etc/default/grub

GRUB_TIMEOUT_STYLE=menu   # grubメニューを表示する
GRUB_TIMEOUT=5            # 5秒間表示する

% sudo update-grub
% sudo reboot

再起動させたらgrubメニューが表示されますので、すかさずcキーを押して、command-lineモードに入ります。

次のコマンドを実行して、選択可能な解像度一覧を表示させます。

選択可能な解像度一覧を表示させる

grub> set pager=1     # ページャーを有効にする(=記号は、日本語キーボードの場合は~キーで入力できます)
grub> vbeinfo         # 解像度一覧を表示させる

自分の環境（VMware Workstation 15.5 for Windows）のUbuntu 20.04 Serverでは、1024x768 が最大でした。

設定可能な解像度がわかったら、希望の解像度をメモしておきます。
そしてマシンを再起動するか、Escキーを何度か押してgrubメニューからLinuxを起動させます。

コンソールの解像度を設定する

grubの設定ファイルに、先ほど調べた解像度のうち、希望のものを書きます。

/etc/default/grubに設定を書く

% sudo vim /etc/default/grub

GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden  # grubメニューを表示させない（menuのままでOK）。
GRUB_TIMEOUT=5             # 0秒間表示する（5秒のままでもOK）

GRUB_GFXPAYLOAD_LINUX=1024x768  # 解像度を指定する

% sudo update-grub
% reboot

/etc/default/grubは次のようになります。

再起動すると解像度が大きくなっていることがわかります。
less /var/log/syslogも折り返されずに表示できるようになりました。