はじめに
私はある案件で要件定義を任された。しかし、経験がないため進め方がわからなかった。その時「これでは仕事にならない。」と指摘されたので、フレームワークを探した。調査の結果、PIMBOKがふさわしいと考えた。場数を踏むことが1番の近道というのは正解だが、”場数を踏む”というの私の踏み台にされた案件はどうなるのだろう。それはひどいものにきっとなる。したがって私の正とするプロジェクトマネジメント手法・軸を今日からPIMBOKとする。
参考にした図書
図解即戦力 PMBOK第6版の知識と手法がこれ一冊でしっかりわかる教科書
プロジェクトの基本
PMBOKガイドはプロジェクトマネジメントの進め方についての知識体系のこと
プロジェクトとは
「独自のプロダクト、サービス、所産(有形・無形を問わない成果物のこと)を創造するために実施する、有効性のある業務」。つまり、納期がある業務ってこと
- 独自の所産を創造するために実施する有期性のある業務のこと
- 独自性とはクライアントのワガママに合わせるということ
- 有期性とは納期のこと
プロジェクトに置けるその他の要素
独自性と有期性がポイントだが変化・機能横断・リスクなどの要素がある。
- 変化
- プロジェクトの実施後に、母体組織、つまり各人が所属している組織に何らかの転換をもたらす要素のこと。
- 機能横断
- 異なるスキルも持つ多くの人が異なる部署から集められてプロジェクトに当たること。
- 組織を横断してプロジェクトが実施されること
- リスク
- 外部や内部の変化に常に対応すること。
- 政治情勢や社内情勢など
プロジェクトの種類
- トップダウン型
- PMBOKが想定しているプロジェクト
- 納期や予算などは決まっているが詳細は決まっていない。依頼者の要件を明確にする必要がある。
- ボトムアップ型
- クライアントから要求される納期・予算・要求事項が明確である
定常業務とプロジェクト業務の違い
- 定常業務
- 納期
- ない
- 独自性
- ない
- 変化
- ない
- 機能横断
- ない
- リスク
- ない
- 納期
- プロジェクト業務
- 特有の要素がある
- 定常業務になり得る可能性がある
プロジェクトマネジメントとは
プロジェクトを滞りなく進めるためのツール。プロジェクトにおいて最も重要となる制約条件はスコープ・コスト・スケジュール。
プログラム・ポートフォリオとは
- プログラム
- プロジェクトの集合体
- プログラムマネージャ
- プログラムのマネージャ
- 各プロジェクトのバランスを取る必要がある
- ポートフォリオ
- 戦略目標を達成するために事業戦略に基づいて事業内全体の業務を調整する。
PMO
プロジェクトマネジャーを支援する組織。第三者視点からPMに対して助言する。
- 支援型
- プロジェクトにテンプレート・ベストプラクティス・トレーニングを行う。あんまり助けてくれない
- コントロール型
- プロジェクトに対して組織のコンプラを要求してくる。ルール遵守やなどもふくまれる。
- 指揮型
- プロジェクトに介入してくる。プロジェクトマネージャ派遣など
プロジェクトの構成要素
- フェーズ
- 工程のこと
- フェーズゲート
- 各工程の評価点のこと。フェーズの最後にある。
- 未実施の作業の有無
- ベネフィットの有無
- 次フェーズの計画の詳細化
- 次フェーズに進むことに対する責任者の承認
- リスクが高いプロジェクトはフェーズゲートを細かく設置する必要がある。
- プロセス群(49のプロセスがある)
- 各フェーズはプロセスで分けられている。
- 立ち上げ
- 計画
- 監視コントロールプロセス群
- 実行
- 監視コントロールプロセス群
- 終結
成果物とは
プロジェクトまたは各フェーズで生成される結果のこと。スペシャリスト成果物とマネジメント成果物の二種類ある。
- スペシャリスト成果物
- プロジェクトにおいて専門職が生成する結果のこと
- 例えば
- 設計書
- 仕様書
- 開発されるシステム
- マネジメント成果物
- プロジェクトを管理する上で必要な成果物のこと
- 例えば
- WBS
- ガントチャート
- 課題管理表
- プロジェクト報告書
プロジェクト成功の定義
何を持ってプロジェクトが成功したかを定義する必要がある。プロジェクトの成功は、成功とは何か。その成功の要素は何か、どのように測定されるのかの3点で定義する。
- 出力
- スペシャリスト成果物のこと
- 結果
- プロジェクトの出力を利用することからはせした変化のこと
- ベネフィット
- 出力を利用することで得られた測定可能な利益のこと
プロジェクトマネージャの役割と必要なもの
- 客観視できる視野
- メンバの状況把握
- 正論と正解の区別
- リーダーシップ
- 業務における十分なコンピテンシ
- メンバにアプローチできるパワー