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【IBM Security Verify】Gen AIアシスタント機能について

Last updated at Posted at 2024-11-11

はじめに

様々な製品に、生成AIが急速に組み込まれていますが、
IBM Security Verify にも AIアシスタント機能 が登場しました。

現時点では、watsonx チャットボットを使って、2つの機能が提供されます。

  • アクセスポリシーの生成
  • 脅威検知レポートの要約

マニュアルには、米国とEU地域でのみ利用できるとあるため、今回はEUテナントで試してみました。

1.機能の有効化について

IBM Security Verifyの管理画面では有効化できませんので、マニュアルに従い、機能を有効化します。

マニュアルの注意書きにある通り、現在は無料機能だが、将来有料機能に位置づけされる可能性があるという点に注意が必要です。

image.png

画像の引用元:

2.アクセスポリシーの生成

1つ目のアクセスポリシー生成機能です。

管理画面で「セキュリティー」->「アクセス・ポリシー」を選択します。

画面右上のAIボタンimage.pngをクリックします。

右側にチャット画面が表示されます。
image.png

「Generate an access Policy」というプロンプトを起点に、ポリシー名、ポリシーの種類、条件を入力することで、アクセスポリシーが自動的に作成されます。

スクリーンショット 2024-11-11 150442.png
スクリーンショット 2024-11-11 151121.png

View Policyのリンクをクリックすると、ドラフト状態のポリシーが表示されます。
スクリーンショット 2024-11-11 151218.png

AIアシスタントが登録したアクセスポリシーにはAIマークがつきました。

image.png

アクセスポリシーの条件にあたるポリシールール(SSO)を箇所をいくつか試してみました。

#1.セッションごとにMFAを要求
- Require 2FA each session in all devices

image.png

#2.セッションごとにMFAを要求+testuserをブロック
- Require 2FA each session in all devices
- Block access if the user name is testuser

image.png

testuserがtesterとして認識されて、tester以外はすべてブロックするルールになってしまっていました。
image.png

#3.セッションごとにMFAを要求+testuserをブロック+IPアドレスレンジでブロック
- Require 2FA each session in all devices
- Block access if the user name is testuser
- Block accessif IP Addessses are within private IP class C range

image.png

testuserがtesterとして認識され点は同じですが、ユーザーをブロックする正しい条件となっていました。
image.png

IPアドレスレンジの設定は正しく登録されました。(スペルミスもカバーしてくれました)
image.png

#4.Generate an access policyを日本語で指定
アクセスポリシーを生成

最初は「generate an access policy」が必須でした。
image.png

#5.ポリシールール(SSO)を日本語で指定
- すべてのデバイスでセッションごとに2FAを要求する

image.png

日本語でも設定ができました!
image.png

3.脅威検知レポートの要約

2つ目の脅威検知レポートの要約機能です。

管理画面で「診断の報告」->「レポート」-> 脅威の検出パネルの「レポートの表示」を選択します。
画面右上のAIボタンimage.pngをクリックします。

image.png

チャット画面に入力するプロンプトを変えて試してみました。

#1.Summarize recent threat events

image.png

#2.List compromised users

image.png

#3.List suspicious IP addresses

image.png

#4.How do I proactively remediate threats?

image.png

#5.事前に定義された質問を日本語で。不審なIPアドレスは?

残念ですが、現在の機能では日本語は対応していないようです。

image.png

最後に

IBM Security Verifyに追加されたGen AIアシスタント機能について試してみました。

将来拡張される機能は判明していませんが、認証アクティビティーやMFAアクティビティの要約、ダウンロードなどプロンプトベースで対応できようになったら、運用管理作業が便利になると感じました。

参考

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