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論文の図を「文章から下書きする」ワークフローに変えた話

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論文の図づくりで一番時間を溶かすのは、実は「描く」作業そのものではなく、修正のたびに描き直す手戻りでした。レビューで「この矢印を1つ動かして」と言われるたびに、ベクターエディタで半日かけて整え直す。これを3ラウンドやると、解析よりも図の調整に時間を使っていることに気づきます。

そこで、図をコードのように「ソースから再生成できるもの」として扱うようにしました。

まず文章で書く

エディタを開く前に、図の構造を素のテキストで書き出します。

リガンド -> 受容体 (結合)
受容体 -> キナーゼ (活性化)
キナーゼ -> 標的A, 標的B (リン酸化)
標的A -| 受容体 (抑制・フィードバック)

ここで関係をきれいに言語化できないなら、その図はまだ描く段階ではない。これは描画の問題ではなく、サイエンスの整理の問題です。

下書きは生成、仕上げは手作業

その記述を AI figure generator に渡して、最初のレイアウトを作ってもらいます。狙いは「AIに図を丸投げする」ことではありません。ボックスの配置・等間隔・矢印の取り回しといった退屈な幾何の部分が最初から済んでいるので、自分の時間をラベルや強調、そして「何を載せないか」に使えるようになる、という点です。

それでも自分でやること

  • 何を描かないかを決める。矢印が1本増えるたびに読者の注意は削られます。
  • 活性化と抑制の見た目を絶対に混同させない。
  • ベクターで書き出す。レビュアーが拡大してもぼやけないように。

ワンクリックで投稿可能な図ができる、という触れ込みは大げさです。最初の下書きは必ず手直しが要ります。それでも「壊れやすいベクターファイル」から「テキスト記述+生成」へソースを移しただけで、図は恐怖の最終工程ではなく、本文と同じ速さで回せる作業になりました。

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