背景
研究室で論文の Methods 図(処理フロー / 機構図 / 多パネル図)を書くたびに、本来の研究時間より Illustrator と格闘する時間のほうが長くなる、という現象がずっと気になっていた。「テキストの Methods セクションから一気に図の下書きまで持っていけないか?」を試した記録です。
やってみた手順
-
Methods 文を箇条書きに分解する
- 各ステップ「入力 → 処理 → 出力」を 1 行ずつ書き直す
- 箇条書きをそのまま AI ツールに渡して flowchart を出してもらう
- 出てきた SVG / vector を Illustrator で 10 分整える
プロンプトの基本形:
Draw a publication-style flowchart describing this method:
- Step 1: ...
- Step 2: ...
- Output: ...
Style: scientific paper, vector strokes, no decoration, monochrome.
試したツール 3 つ
| ツール | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| BioRender | 生物系テンプレが豊富 | Methods 任意レイアウトには不向き |
| Illustrator (手描き) | 自由度 100% | 1 図あたり 1〜2 時間 |
| AI for scientific figures | Methods 文をそのまま流せる / vector 出力 | 細部の polish は人間任せ |
最後の AI for scientific figures は研究向けに振った AI ツールで、mechanism diagram や methods flowchart の下書きには十分使える、という印象。出力そのままを論文に貼るというより、「Illustrator での起点」として使うのがちょうどよかった。
結果
- 1 図あたり 1 時間 → 約 15 分 に圧縮
- ベクター出力 + Methods 構造を反映してくれるツールが意外と少ないことに気づいた
- 教授チェック前の "draft 段" としては想定以上に通る
反省 / TODO
- 完全自動はまだ無理。"AI draft + 手動整形" のワークフローで割り切るとよい
- biological pathway や 3D 構造には別系統のツールが要りそう
- 投稿先ジャーナル別のスタイル指定(線幅・フォント)はプロンプトで足りない場面が残る
研究の図に時間を吸われている方の参考になれば。