はじめに
よく使うフォルダ(ダウンロードなど)を開く際、毎回Finderをクリックして辿るのは時間がかかります。 本記事では、Spotlight検索とシェルスクリプトを組み合わせて、キーボード操作のみで指定フォルダを開く方法を紹介します。
Step 1: 実行用スクリプトの作成
まずは、フォルダを開くためのコマンドを書いたファイルを作成します。今回は「ダウンロード(Downloads)」フォルダを開く設定を例にします。
% # 保存用ディレクトリの作成(既にある場合は不要)
% mkdir ~/bin
% cd ~/bin
%
% # ファイルの作成
% vi dl
### ファイルの中身(dl)に以下を記述して保存します。
% cat dl
#!/usr/bin/env bash
open "/Users/あなたのユーザー名/Downloads"
%
Step 2: 実行権限の付与
作成した直後のファイルは「テキストファイル」として認識されており、実行できません。これを「Unix実行ファイル」として認識させるために権限を変更します。
% # 権限の確認(初期状態)
% ls -l dl
% # -rw-r--r-- ...
%
% # 実行権限(744)を付与
% chmod 744 dl
%
% # 権限の確認(変更後)
% ls -l dl
-rwxr--r-- ... ### ←実行可能状態に!
%
これで、Spotlight検索(Command + Space)で「dl」と入力してEnterを押すと、指定したフォルダが開くようになります。
Step 3: 実行後にターミナルを自動で閉じる設定
そのままだと、実行後にターミナルが開きっぱなしになってしまいます。自動で閉じるように設定を変更しましょう。
- ターミナルを開く
- メニューバーの [設定] > [プロファイル] を選択
- [シェル] タブをクリック
- [シェルの終了時:] の項目を以下のいずれかに変更
- 「シェルが正常に終了した場合は閉じる」
- 「ウィンドウを閉じる」
これで、フォルダが開くと同時にターミナル画面も消え、デスクトップがスッキリします。
Step 4: 他のフォルダへの応用
他のフォルダも同様の手順で追加可能です。Step 1で作ったファイルをコピーし、中身のパスとファイル名を変えるだけで「増殖」させることができます。
コピペした際に実行権限が外れてしまった場合は、再度Step2 (chmod 744 [ファイル名] )を実行してください。
応用:Finderを新規タブで開く設定
「フォルダを開くたびにウィンドウが増えるのが嫌だ」という方は、Finder側の設定を変更するのがおすすめです。
- Finderを開く
- メニューバーの [設定] > [一般]
- 「フォルダを新規ウィンドウではなくタブで開く」 にチェックを入れる
他に便利なやり方
よりMac標準の機能やモダンな方法を使いたい場合は、以下のような選択肢もあります。
- Automator / ショートカット.app: 「フォルダを開く」アクションを作成し、クイックアクションやショートカットキーに割り当てる。
- エイリアスの設定: ターミナルを頻繁に使うなら、.zshrc に alias dl='open ~/Downloads' と記述しておく。
- Alfred (サードパーティ製アプリ): Macユーザーに人気のランチャーアプリ「Alfred」を使うと、標準のSpotlightよりも高度なフォルダ検索・移動が可能です。
他に便利な方法があれば教えて下さい。