はじめに
こちらの記事の続きになります。
AWS Lightsail でサクッとWordPress環境構築(2) 〜独自ドメイン 編〜
Amazon SES を使用したEメールの送信を出来るようにします。
ホームページのお問い合わせフォームで送信ボタンを押すと、SESの送信メールサーバーを使ってメール送信、自分のメールアドレスに問い合わせ内容が来る、という流れです。
SESの送信用メールサーバーSMTPを使いますが、SESには、Eメールを受信するためのPOPサーバーやIMAPサーバーは含まれていません。つまり、Microsoft Outlook などのEメールクライアントを使用してEメールを受信することはできないので、ご注意ください。
つまり、普通に使うメールアドレスとしては使いにくいということです。
メールを受信することは一応できます。ただ受信したメールをS3に保存して、ダウンロードしてファイル形式を変えてメールを読む、などと非常に面倒です。
私はこれを知らずに受信にも使おうとしてしまい、ドメイン登録からやり直しました。
Amazon SESでメール用のDNSレコードを作成
Domainから、Verify a New Domain を選択。作成したドメインと、[Generate DKIM Settings] にチェックを入れます。
表示されたTXTレコード、メールエクスチェンジャ(MX)レコード、(CNAME)レコードをLightsailのDNSゾーンに追加するので、Lightsail画面に入ります。
Lightsailで作成したレコードを追加
それぞれのレコードを追加します。
CNAMEの場合は、Lightsailのサブドメインに、SESのNameのドメイン部分より前を、Lightsailのマップ先に、SESのValueを入れます。
MXレコードとAレコードはサブドメインに「@」を入力。MXレコードはSESのValueが「10 inbount~」となっていたら、Lightsaillの優先度を10にして、マップ先に「inbount~」を入れます。
SESのレコードの画面は閉じてOKです。
Route53に既にNSレコードがある場合、編集してLightsailに記載されているNSレコードに書き換えます。
ドメインを取得したサイトのネームサーバー設定で、LightsailのNSレコードをコピペで設定します。
SESのドメイン画面を見て、ステータス3つが緑色になるまで待ちます。
DKIMだけpending migrationから変わるのに10分ぐらいかかりましたが、もっとかかる可能性もあります。
DKIMの設定をすることで、送信元メールアドレスに[amazonses.com経由]と表示されないようになります。格好もつくし、迷惑メールフォルダに入れられづらくなると思います。
送信先メールアドレス登録
SESのmail addressから、Verify a New Mail Addressで、送信先にしたいメールアドレスを登録します。
ホームページにお問い合わせフォームを作るなら、お問い合わせの送信先にしたいメールアドレスがいいでしょう。
メールアドレスを登録すると、メールが届くので、長いURLをクリックして認証します。
WordPressのお問い合わせフォームを使えるようにする
Contact Form 7とWP MAIL SMTPを使ってお問い合わせフォームは作る想定です。
画面のスクショが少し古いですが、WP MAIL SMTPの設定はこれが詳しいです。Lightsail公式
SMTPホストは、SESのSMTP Settingより、「Server Name」です。
SMTPユーザーとパスワードは、SESのSMTP Settingより、Create My SMTP Credentialsをクリックして進めば作成されます。
この中にテストメールを送るステップがありますが、ここをクリアしてもお問い合わせフォームが機能しない場合は、Contact Form 7の設定のメールタブを見直すと解決するかもしれません。
特に「送信先」と「送信元」です。「送信先」にはSESで認証したメールアドレスを、送信元はなんでも大丈夫ですが、ドメインはSESで登録したものをつけます。