趣旨
Windows でプログラミング環境を用意するのは茨の道です。
がんばってまいりましょう。
私は、USB などで持ち運び可能なプログラミング環境を用意したい。
まずはシェル周りから。
最低でもコマンドプロンプトと PowerShell を快適に使えることを目指します。
日曜プログラマですので、MSYS2 を持ち運ぶとかまでは考えていません。
出先でサクッとスクリプト動かせれば満足です。
ConEmu
Windows のコンソールが不便なので、
端末エミュレータ ConEmu
を導入します。
ダウンロード
公式サイトから Stable Portable
をダウンロード。
ConEmu - Handy Windows Terminal
解凍した以下のものを任意のディレクトリへ。
私は、後に USB メモリで持ち運ぶことを考慮し、
ドライブ直下に /sync/ConEmu
ディレクトリを作り、そこへ下記を移動しました。
- /plugins
- /ConEmu
- ConEmu.exe
- ConEmu64.exe
初期設定
私は Windows7 64bit なので ConEmu64.exe
で起動。
そして、下記の Warning が出ました。
上記に示されたパスのファイルを確認してみます。
要するに、
「ダウンロードしたプログラムでしょ?危なくない?」と OS が警告しているが、
「一括解除しましょうか?」と ConEmu が尋ねているのでしょうか?
(私、英語わかりません)
一々 OS に警告を出されるのが面倒なので ConEmu を信用して解除します。
Unblock and Continue
をクリックし次へ進めると、
初回のみの簡易設定ダイアログが出ます。
上記の項目は、これより後、いつでも設定を変更できますが、
私は一番上の Choose ConEmu settings storage location
だけを変更しました。
これは ComEmu の設定が記された XML の保存パス指定です。
詳細設定
設定項目がとても多くて全てを把握していません。(いや、できない
私の理解できた範囲で設定項目を示しておきます。
Main
最上部の storage
は初回設定で出てきた XML へのパスです。
この項目は常にこの位置に固定表示されています。
とりあえずフォント設定はこのままで。(後半で日本語フォントを設定します)
日本語表示に潰れが現れた場合、Monospace
のチェックを外すと改善されるみたいですが、
私はその現象になったことがないので確認できていません。
Compress long strings to fit space
のチェックは外しましょう。
(外す前にスクリーンショット撮っちゃった。。。)
これにチェックが入っていると、
コンソール幅以上の日本語文字列が入力された場合に圧縮処理が掛かり表示が乱れます。
Size & Pos
- ウィンドウのサイズ・位置を記憶。
- ウィンドウがデスクトップ枠にスナップ。
- コンソール枠内にパディングを 8 ピクセル入れる。
Appearance
サイド・スクロールバーを常に表示。
Tab Bar
タブ・バーをウィンドウ下へ移動。
Feature
Colors
用意されているカラー・スキーマを選択。
設定後外観
Startup
ConEmu 起動時に立ち上がるプログラムの設定。
Tasks
最初に用意されている {Shells::cmd}
を参考にしました。
コマンドプロンプトが指定ディレクトリで起動するようにタスクを設定する。
Taskbar jamp lists
にチェックを入れると、下記の様に表示されるようになります。
Startup
に戻り Specified named task
に作ったタスクを指定します。
これで ConEmu 起動時にこのタスクが必ず実行されるようになります。
Auto save/restore opened tabs
を選択すると、
終了時のタブ(タスク毎に増える)を記憶し次回復元してくれるようになります。
起動確認
Main Console font の変更
Myrica
下記サイトより MyricaM.ttc
を頂戴しました。
プログラミングフォント Myrica / Estable | Myrica (ミリカ)は、フリーなプログラミング用 TrueType フォントです。
MyricaM のインストール
Windows へのインストールが済むと、ConEmu の設定から選択できるようになります。
最終確認
任意フォントをインストールせず使用する
出先の Windows でも任意のフォントを使いたいときの対処方法。
先程、MyricaM.ttc
をシステムにインストールしたわけですが、
このフォント・ファイルを任意のディレクトリに格納しておきます。
例えば、D:/sync/home/fonts
というディレクトリへ MyricaM.ttc
を格納し、
以下の様なバッチファイルを作成して ConEmu を起動すれば、
出先にインストールされていなくても任意のフォントを使えるようになります。
@echo off
rem このバッチファイルのパスを得る
set ROOT_DIR=%~dp0
rem 末尾の '\' を削除
set ROOT_DIR=%ROOT_DIR:~0,-1%
set CONEMU_EXE=%ROOT_DIR%\ConEmu\ConEmu64.exe
rem 作業ディレクトリ
set HOME=%ROOT_DIR%\home
rem 外部フォント
set FONT_DIR=%ROOT_DIR%\fonts
set FONT_NAME="Myrica M"
set FONT_SIZE=16
rem '^'はエスケープシーケンス(途中改行をしている)
rem FONT_DIRから全てのフォントを読み込み、
rem 指定の FONT_NAME& FONT_SIZEで起動
start %CONEMU_EXE% ^
-FontDir %FONT_DIR% -Font %FONT_NAME% -Size %FONT_SIZE%
ConEmu 起動オプション
ConEmu | ConEmu.exe Command Line Switches
次回
未定です。