wingetいいよwinget
winget良いですね。すごいいいですね。
当初発表されたときには「これ本当にリポジトリ充実するんかいな?」とかなり疑問を持って見ていましたが、今や欲しいものは大体あるというWindowsでアプリを簡単に導入するための方法として十分に耐えられる物になってきました。
開発者の方々にも御対応いただいておりFastCopyやCrystalDiskMark、果てはDell Command | Update(MSI版とUWP版が両方ある)やMPC-HC (clsid版)までお手軽導入できるわけです。
この記事は、そんなわけで「よっし。キッティングでこれ使えるぞ」とばかりに入れられるソフトは全部winget経由で入れていたところAdobe Acrobat Reader DCで「使用許諾が出てきたんだけれどもこれどうすれば良いの?」「なんか知らないけれどもAdobe Acorbat Readerって赤いアイコンが消しても消しても出てきてうざいから何とかならない💢❓」と問い合わせが上がってきて「あー。そういえばwinget使う前はキッティングの時にはバッチファイルからインストーラーを起動してEULA自動でYESしてたんだっけ」と遠くに目をやりながら思いだしたので、反省の念も込めて調査した結果をまとめました。
要旨
winget install
にはインストーラー本体にコマンドラインオプションを渡す--override
オプションがある。
これを使用することでインストーラーに追加で任意の引数を渡すことが出来る。
Adobe Acrobat Reader DCをインストールする際には/msi
オプションに対してさらにEULA_ACCEPT=YES
を設定することで使用許諾に同意したことにでき、DISABLEDESKTOPSHORTCUT=1
を設定することでデスクトップショートカットの作成を抑制できる。
具体例を以下に示す。
winget install Adobe.Acrobat.Reader.64-bit --override "/sPB /rs /rps /msi EULA_ACCEPT=YES ENABLE_OPTIMIZATION=1 DISABLEDESKTOPSHORTCUT=1"
そもそもどんなオプションがあるんだっけ?
「はて、ググって調べてexeファイルにオプションを指定してインストールしていたが、Adobe公式的にはどんなオプションを用意してるんだっけ」
ちゃんとオプション一覧や設定値一覧はあるものですね。※だが英語だ
これだけ押さえておけば大丈夫(??)なコマンドラインオプション
折角だから全部抄訳作ろうと思ったけれども力尽きちゃったよ。パトラッシュ……。
というわけでインストーラー本体に設定するオプションと、/msi
オプションに設定するオプションで「これだけ押さえておけば大丈夫だろう」というのを独断と偏見で選んでまとめました。
本体に設定するオプション
コマンドラインオプション | 説明 |
---|---|
/fa | アプリケーションを強制再インストールします。 |
/g | 言語を言語IDで指定します。用例: /g LanguageID |
/L | /L␣[i][w][e][a][r][u][c][m][p][*v][+][!]LogFile.txtの形式でログレベルを指定して、インストール・修復・アンインストールのログを保存します。 |
/p | 更新を適用します(訳注:既にインストール済の場合?) |
/x | 製品をアンインストールします。 |
/sAll | インストーラーをサイレントモードで実行します(訳注:ウィンドウを一切出さずにインストールします) |
/sPB | 最小限のUIを表示してインストーラーをサイレントモードで実行します インストーラーのプログレスバーのみ表示します。 |
/rs | インストール後の再起動を抑制します(訳注:Reboot Suppressの略) 再起動が必要な場合でもダイアログを表示しません。 |
/rps | リブートの実行を通知するプロンプトの表示を抑制します。 再起動が必要な場合、システムを警告無しで即時再起動します。 |
/ini "PATH" | パスで指定した別のブーとすトラッパーiniファィルの設定でインストールを実施します。/msi オプションでコマンドラインから与えられるオプション設定は無視されます。 |
/msi [Commandline] | 追加のMSIEXECコマンドライン引数を設定します。 |
/msi オプションに設定できる追加のMSIEXEC引数
MSIEXEC引数 | 説明 | 用例 |
---|---|---|
EULA_ACCEPT | エンドユーザーライセンス同意に同意します。 | EULA_ACCEPT=YES |
ENABLE_OPTIMIZATION | ディスクデフラグツールでアプリケーションの配置を最適化します | ENABLE_OPTIMIZATION=1 |
DISABLEDESKTOPSHORTCUT | デスクトップショートカットの作成方法を以下のフラグ値の総和で設定します。 ・ 指定無し: AAM以外のすべてのショートカットを作成 ・ 0: 総てのショートカットを作成 ・ 1: 総てのショートカットを作成しない(このオプションはAcrobat Readerのみ有効) ・ 2: Acrobatのショートカットのみ作成しない ・ 4: AAMのショートカットのみ作成しない ・ FormCentralのショートカットのみ作成しない |
Acrobat Reader DCのショートカットを作成しない場合: DISABLEDESKTOPSHORTCUT=1 |