2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ロボット工学とIoTの未来 1:ロボットが壊れなさすぎてAIが学べない?予知保全の意外な壁

2
Last updated at Posted at 2026-02-25

Farnellの、業界リーダーへのインタビューシリーズ「Top Tech Voices」から、バイエルン応用科学大学のデジタルサイエンス、オートメーション、リーダーシップの教授ドミニク・ボゼル氏が語った「ロボット工学とIoTの未来」を、3つの記事で紹介します。今回はその第1回です。

インタビューは英語ですが、Youtubeの日本語字幕でご覧にいただくことができます。

ロボットが壊れなさすぎてAIが学べない?予知保全の意外な壁

「AIで予知保全を実現したい」

製造業に携わる方なら、一度は耳にしたことがあるフレーズではないでしょうか。しかし、実際にそれを実現しようとすると、思わぬ壁にぶつかることがあります。その一例を、ロボティクスと人間拡張の専門家であるドミニク・ボゼル氏が語ってくれました。彼は、ある大手ロボットメーカーが予知保全のソリューションを完成させるのに7年もかかったという、驚きのエピソードを紹介しています。

故障しないロボットが、AIの学習を妨げる

ボゼル氏によれば、予知保全のAIモデルを構築するには、当然ながら「故障のデータ」が必要です。しかし、産業用ロボットは非常に高い信頼性を持ち、めったに壊れないのです。

「ロボットが壊れなさすぎて、学習に必要なデータが集まらなかったのです。」

さらに、製造現場の企業が自社の設備データを外部に提供することに慎重であることも、データ不足に拍車をかけました。ようやくデータが集まっても、今度はデータの質が不十分で、AIモデルの訓練には使えない、そんな悪循環が続いたといいます。

安全性の高さが、逆に学習の障壁に

「安全性が高い=故障が少ない=学習データが得られない」という、予知保全における逆説的な課題です。AIは万能ではなく、「学習できるだけの質と量のデータ」があって初めて機能するという現実を、ボゼル氏は強調しています。

「技術者の能力が足りなかったわけではありません。ロボットが優秀すぎたのです。」

教訓:AI導入には「データ戦略」が不可欠

この話から得られる教訓は明確です。AIを導入する際には、「どんなデータが必要か」「それをどう集めるか」という視点を、プロジェクトの初期段階から持つことが不可欠です。特に予知保全のような分野では、「壊れたときのデータ」こそが最も貴重であり、それをどう確保するかが成功の鍵を握ります。

ボゼル氏の語る、人とロボットの協働、AIと現場のリアルなギャップは、技術者や企画担当者にとって多くの示唆を与えてくれます。次回の記事では、ボゼル氏が語った、目的なきテクノロジー導入の危うさについてご紹介します。お楽しみに!

また、さらに詳しくはインタビュー動画をご覧ください。

続きの、第2回はこちら。


このエピソードが語られた動画について

スピーカー: ドミニク・ボゼル(バイエルン応用科学大学のデジタルサイエンス、オー*トメーション、リーダーシップの教授)

案内役: ジョージア・ルイス・アンダーソン(AIコンテンツとプロンプト工学ストラテジスト)

この記事は、動画の内容を抜粋して記事化しています。動画からの抜粋にAIを使用しています。

Farnellについて

2,000社を超えるメーカーの100万点を超える電子部品を、1個からeコマースで販売し2-4日でお届けしています。
jp.farnell.com

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?