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ロボット工学とIoTの未来 2:”何をしたいか分からない”から始まるプロジェクトの落とし穴

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Last updated at Posted at 2026-03-03

Farnell の、業界リーダーへのインタビューシリーズ「Top Tech Voices」から、バイエルン応用科学大学のデジタルサイエンス、オートメーション、リーダーシップの教授ドミニク・ボゼル氏が語った「ロボット工学とIoTの未来」を、3つの記事で紹介します。今回はその第2回です。

インタビューは英語ですが、Youtubeの日本語字幕でご覧にいただくことができます。

”何をしたいか分からない”から始まるプロジェクトの落とし穴

テクノロジー導入に必要なのは「目的」だった

「Industry 4.0」「IoT」「AI導入」—— これらの言葉に、どこか 「やらなきゃいけない」という空気を感じたことはありませんか?プロジェクトの目的が必要なことは誰でも認識していても、より未来を見据えた新技術となると目標設定が難しくなります。ロボティクスの専門家であるドミニク ボゼル氏は、企業が新しい技術を導入する際に陥りがちな「目的不在」の危険性について、ある実体験を語っています。

「何をしたいのか分からない」から始まったプロジェクト

ボゼル氏のもとに、ある企業から技術導入の相談がありました。

「何を達成したいのですか?」 と尋ねると、返ってきた答えは——
「それが、実はよく分からないんです。」

さらに話を聞いていくと、「Industry 4.0」や「IoT」といった流行りのバズワードが飛び出します。しかし、それが何を意味するのか、どう活用したいのかは曖昧なままです。そして理由を尋ねると、驚きの答えが返ってきました。

「Financial Timesで読んだのです。これをやらないと、古い会社だと思われてしまうかもしれないので。」

しかもこれは、1社や2社の話ではなく、複数の企業が同じような理由で技術導入を進めようとしていたというのです。

「最新技術=導入すべき」は危険な思い込み

ボゼル氏はこの状況に対して、明確な警鐘を鳴らします。

「テクノロジーは目的があってこそ意味を持ちます。『最新だから』『流行っているから』という理由だけで導入しても、成果にはつながりません。」
このエピソードは、「目的設計のない技術導入は、失敗のもと」 であることを教えてくれます。

技術は手段に過ぎなく、導入の目的が明確でなければ、プロジェクトは迷走し、リソースだけが消費されてしまいます。

教訓:まず「なぜやるのか」を明確にする

新製品開発やプロジェクト企画に携わる方にとって、この話は他人事ではありません。

「何を達成したいのか」「どんな課題を解決したいのか」を明確にすることが、技術導入の成功の第一歩です。

ボゼル氏は、こうした目的設計の重要性を繰り返し強調しています。
「技術は素晴らしい。でも、それを使う理由がなければ、ただの自己満足になってしまう。」

彼の語る「技術導入の現場で起こるリアルな課題」は、企画・開発・経営に関わるすべての人にとって、深い示唆を与えてくれます。

次回の記事では、Boesl氏が語った「完璧じゃなくてもいい。複数の“そこそこ”が未来をつくる」についてご紹介します。お楽しみに!

さらにく詳しくは、インタビュー動画を日本語字幕でご覧ください。

第1回記事「ロボットが壊れなさすぎてAIが学べない?予知保全の意外な壁」はこちら。


続編を公開しました。最終回の第3回はこちら。


このエピソードが語られた動画について

  • スピーカー:ドミニク・ボゼル(バイエルン応用科学大学のデジタルサイエンス、オートメーション、リーダーシップの教授)
  • 案内役:ジョージア・ルイス・アンダーソン(AIコンテンツとプロンプト工学ストラテジスト)

この記事は、動画の内容を抜粋して記事化しています。動画からの文字起こしにAIを使用しています。

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