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VS Code のターミナルからインストールしたライブラリを実行する

Last updated at Posted at 2019-08-13

はじめに

VS Code のターミナルから、npmやyarnでローカルインストールしたパッケージを実行すると、「そんなコマンド無いです。」的なメッセージが出がちです。

例えば、ローカルインストールした eslint を実行すると、

Windows
'eslint' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

とか

MacOS
bash: eslint: command not found 

の様に実行できません。ローカルインストールした先を環境変数 PATH に設定してないからですが、かといって毎回 ./node_modules/.bin/eslint などと打つのは流石につらい。。

環境変数 PATH を設定する

VS Code のワークスペースに環境変数が設定できるので、以下の様に PATH を設定しておくと便利です。

.code-workspace
{
  "folders": [
    {
      "path": "."
    }
  ],
  "settings": {
    "terminal.integrated.env.windows": {
      "PATH": "${workspaceRoot}\\node_modules\\.bin;${env:PATH}"
    },
    "terminal.integrated.env.osx": {
      "PATH": "${workspaceRoot}/node_modules/.bin:${env:PATH}"
    }
  }
}

Windows なら terminal.integrated.env.windows
Mac なら terminal.integrated.env.osx
に記載します。
Linux なら terminal.integrated.env.linux らしいです。値は多分 Mac と同じだと思います。(環境が無いので未確認。)

package.jsonファイルと同じ場所に .code-workspaceファイルを置くのが好み(folders.path. からも見て取れますね。)なんですが、ユーザー設定に書く方が一般的なんでしょうか?
確かにワークスペース毎に設定ってもの非効率ですかね?
ユーザー設定なら以下な感じでしょうか。

settings.json
{
  "terminal.integrated.env.windows": {
    "PATH": "${workspaceRoot}\\node_modules\\.bin;${env:PATH}"
  },
  "terminal.integrated.env.osx": {
    "PATH": "${workspaceRoot}/node_modules/.bin:${env:PATH}"
  }
}

.code-workspace ファイルとは

Visual Studio や eclipse で言う「プロジェクトファイル」の様なイメージでしょうか。
VS Code のメニューから「ファイル」-「名前を付けてワークスペースを保存」で、作業中のワークスペースを保存できます。「hogehoge.code-workspace」の様に名前を付けられます。
VS Code は前回のワークスペースをデフォルトで開きますが、複数のワークスペースの作業をしている場合は、対象の .code-workspace ファイルをダブルクリックで開けて便利だと思います。

頻繁に使うコマンドは package.json の script に書く

これなら、自動で ./node_modules/.bin にPATHが通った状態だし、VS Code のメニューから「ターミナル」-「タスクの実行」で実行できるので便利です。

package.json
{
...(略)...
  "scripts": {
    "lint": "eslint src/ --ext .ts"
  },
...(略)...
}

みたいな。(例です。コマンドでlintってしないよね。。)

まとめ

複数の開発環境が同居してるのに PATH の設定が辛いからグローバルインストール、あーバージョンがー、といった事態は無くせるんじゃないでしょうか。

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