Theanoは、PythonでCUDAが手軽に使えるライブラリですが、あまり新しい情報が日本語でも英語でもないようなので、昨日確認したことをシェアします。
・Theano 0.6rc2 が最新バージョンとして普通に紹介されているが、Windows環境では0.5までしか対応していない。0.6rc2をWindowsで使う場合、CPUモードでならば動作するが、肝心のGPUを使うモードにすると、Theanoから下請で呼び出すnvcc(というか実態としてはVC++)でエラーが出てコンパイルできない(TheanoのMLにはCPUモードは動作確認したと書いてあるが、GPUモードはダメとまでは書いてない模様・・・)。
・Theano 0.5をWindows環境で動かす場合、CUDA v5.0でもGPUモードで実行できる。deeplearning.netのチュートリアルにあるLiner RegressionもMultilayer Perceptronもそのまま動くし、0.6rc2のチュートリアルにあるコードも、少しの修正(CPUモードかGPUモードかの自動判定機能のコメントアウト等)で問題なく動作するが、0.5や0.6rc2のテストがどの程度通るかどうかは未確認。