Base44上でのバイブコーディングにより作成されたウェブアプリを、ゼロから全て私が作り直すという機会がありましたので、2026年2月末時点でのバイブコーディングに対する個人的な考え方を、まとめてみました。
なお、この文章は100%私(人間)が書いたものです(笑)
バイブコーディングは悪なのか?
ゼロから全て作り直した…という出だしから、バイブコーディングを否定する記事だろう…と予想した方、残念でした。
基本的に、私はバイブコーディング肯定派です。
たしかに、まともなウェブアプリを開発・運用するには、広範囲に渡る知識と経験が必要ですし、そここそが、私のようなシニアエンジニアの差別化となる部分である事は、間違いないです。
しかしながら、ワードやエクセルすらまともに触れなかった人でも、バイブだけで「何となく動いてるように見えるもの」を作れる、そして、何よりもそれを「楽しい!」と思える事は、素晴らしい事だと思っています。
バイブコーディングをきっかけに、開発の楽しさを知った若い世代の中から、画期的なサービスを生み出す人もどんどん現れるだろうと思っています。
バイブコーディングの何が駄目なのか?
開発工程は、ざっくり言うと以下のような流れになります。
- 要件定義
- 設計
- 実装
- テスト
- リリース
- 運用・保守
もうあちこちで散々語り尽くされている話でしょうが、バイブコーディングの多く(全てとは言いません)は、上記のうちの3だけをやってるわけです。4についても、目に見える部分だけ適当にやっているというのが実情でしょう。
例えば、日本車は、世界からも絶賛される事が多いです。それはなぜでしょうか?
それは、陽の光を浴びないところで、上記1,2,4や5,6からのフィードバック等に、心血を注ぎ続けている人達がいるお陰でしょう。
その見た目(3の部分)を何となくコピーしただけの某国の模倣車が、ポンコツだと言われるのも、まぁ当たり前ですよね。
バイブコーディングはやはり駄目なのか?
ならやっぱりバイブコーディングは駄目じゃん!という話になってしまいますが、ここで冒頭に書いたBase44の話に戻ります。
Base44は、Node.js & React ベースでウェブアプリを開発できるサービスですが、幸い、生成されたソースコードを簡単にダウンロードできる機能が付いています。
また、その人が「作りたかったもの」が、実際に何となくは動いている(ように見える)わけです。
ここで勘の良い人ならお気づきでしょうが、もうこれ、要件定義&設計書みたいなものなんですよね。
ダウンロードしたソースコードと、それだけでは足りない部分は適当に画面スクショでも取れば、もうあとはそれらをAIに投げるだけで、立派な設計書のできあがりです。※もちろん、適切なプロンプトと壁打ちは必要ですが。
今回は、その設計書を元に仕様駆動開発(SDD)を行った事で、実質1.5営業日ほどで作業が終わりましたので、私としては全くなんの文句もありません。
ただ、せっかく自分が「楽しい!」と思いながらコツコツと作っていた(であろう)ものを、ゼロから全て作り直された側の人の事を思うと、何とも複雑な気分にはなりますが…。
バイブコーディングから一歩前進したい人にお勧めの方法
このお話を読んで、もし「バイブコーディングから一歩前に進みたい!」と思う人がいましたら、GoogleのAntigravityを使ってみる事をお勧めします。
Antigravityでは、もちろんバイブコーディングも可能ですが、基本的には以下のような成果物(Artifactsと呼ばれます)を繰り返し提出しながら、開発を行っていきます。
- Implementation Plan: 実装計画書
- Task: 作業の進捗管理表
- Walkthrough: 作業完了後の検証レポート
AIと対話を繰り返しながら計画書を作り、作ったものを検証し、それら進捗過程を確認する…これらはまさに開発の基本であり、その多くをAI主導でやってくれます。
言い換えれば、Antigravityは先述したSDD(仕様駆動開発)を自然な形で実践させてくれるツールだと言えます。
ただし、(特に未経験の人にとって)最も大切な事は、あくまでも「楽しい!」と思えるか否か?ですので、そういうやり方が自分には合わないという人は、無理をする必要性もないと思います。
※冒頭で、この文章は100%私(人間)が書いたものです!と書きましたが、誤字脱字のチェックだけAIにお願いした結果、SDD の事を SOD と書いていて盛大にツッコまれたのは内緒ってことで…。