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【衝撃の実録】AIエージェントだけで18日・34万行開発した結果

Last updated at Posted at 2025-12-01

【衝撃の実録】AIエージェントだけで18日・34万行開発した結果

生産性460倍、品質98%、コスト1/10を実現した開発革命の全記録

Claude Code × Gemini Code Assist × GitHub Copilot

一切コードを手書きせず、対話だけで作り上げたRAGチャットボット開発レポート

期間: 2025年11月14日 〜 2025年12月1日(18日間)
プロジェクト: AI Feel Chatbot(RAGチャットボットサービス)
作成: 株式会社フィールフロウ CTO フトシ
レポート作成日: 2025年12月1日


📊 エグゼクティブサマリー - 主要成果

本プロジェクトは、生成AI(Claude Code、Gemini Code Assist、GitHub Copilot)を開発プロセスの中核に据えた、まさに「AIファースト開発」の実証実験です。わずか18日間という短期間で達成した数値は、従来の開発手法では考えられない規模となりました。

一切コードを手書きせず、AIエージェントとの対話のみで開発を進行したこのプロジェクトは、ソフトウェア開発の未来を示唆するものとなっています。

指標 実績 1日平均
総コミット数 1,197 66.5件
Pull Request数 321 17.8件
Issue数 258 14.3件
コード追加行数 413,304 22,961行
コード削除行数 74,984 4,165行
純増行数 338,320 18,795行

数値の意味するもの

この数字が示すのは、単なる「量」の達成ではありません。1日平均22,961行のコード生成は、通常の開発者が数ヶ月かけて書く量に相当します。しかし注目すべきは、この膨大な量を生成しながらも、後述する品質指標で98%の高水準を維持している点です。

AIエージェントは、人間の指示を理解し、適切な設計判断を行い、一貫性のあるコードベースを構築しました。これは「コード生成ツール」の域を超えた、真の「開発パートナー」としての能力を実証しています。


✅ 品質指標

生成AIによる開発では「量は増えても質が下がる」という懸念がしばしば指摘されます。しかし、本プロジェクトの品質指標は、その懸念が杞憂であることを明確に示しています。

指標 達成率 詳細
PRマージ率 98% (315/321)
Issue解決率 98% (253/258)
AIレビュー率 96.6% (146/151)

品質への影響: AIレビュー率96.6%でも、98%の高いマージ率と解決率を維持

品質維持のメカニズム

98%のPRマージ率は、生成されたコードの大半が本番環境に投入できる品質であることを意味します。これは以下の要因によって実現されました:

  1. 多層AIレビュー体制: Gemini Code AssistとGitHub Copilotによる二重チェック
  2. 継続的な品質フィードバック: AIが過去のレビュー結果から学習し、改善を重ねる
  3. 人間による最終確認: 重要な判断は人間(3.3%)が行う適切な役割分担

特筆すべきは、AIレビュー率96.6% という数値です。これは、コードレビューという知的作業の大部分をAIが担えることを実証しています。人間のレビュアーは、アーキテクチャ上の重要な決定や、ビジネスロジックの妥当性確認など、本質的な判断に集中できるようになりました。


⚡ AI vs 人間の生産性比較

生産性実績比較

業界標準データと本プロジェクトの実績を比較すると、AIエージェント活用の圧倒的な優位性が明確になります。以下の数値は、複数の開発生産性調査(DORA Metrics、GitHub Octoverse、Stack Overflow Developer Survey等)から得られた業界平均値との比較です。

指標 AI駆動開発(実績) 従来開発(業界平均) 向上倍率
コード行数/日 22,961行 50-200行 115x - 460x
PR数/日 17.8件 0.5-2件 9x - 36x
コミット数/日 66.5件 3-8件 8x - 22x
AIレビュー 96.6% 0% 完全AI化

🚀 生産性向上倍率

コード出力速度: 115x - 460x 向上
PRスループット: 9x - 36x 向上
コミット頻度: 8x - 22x 向上

パラダイムシフトの本質

この100倍を超える生産性向上は、単なる「効率化」ではなく、開発プロセスそのものの再定義を意味します。

従来の開発: 開発者がキーボードを叩き、1行ずつコードを書く
AI駆動開発: 開発者が要件を自然言語で伝え、AIが実装する

従来「1日200行書けたら生産性が高い」とされていた常識が、AIによって完全に覆されました。しかし重要なのは、開発者の役割が消えたわけではなく、「実装者」から「アーキテクト・指揮者」へと進化したという点です。

開発者は今や、システム全体の設計、要件の整理、AIへの適切な指示、そして生成されたコードの品質管理に専念できます。これは、より本質的で創造的な仕事へのシフトを意味しています。


📈 日別コミット推移

開発期間中の日別コミット数を分析すると、興味深いパターンが見えてきます。AIエージェントを活用した開発では、人間の「疲労」や「集中力の波」の影響が最小化され、より安定した生産性を維持できていることがわかります。

日付 コミット数 曜日 備考
11/14 4 開始日
11/15 69
11/16 68
11/17 120
11/18 119
11/19 125 最高記録
11/20 66
11/21 73
11/22 54
11/23 17 祝日
11/24 0 休日
11/25 37
11/26 70
11/27 71
11/28 117
11/29 82
11/30 26
12/01 79

統計サマリー:

  • 最大: 125コミット (11/19)
  • 平日平均: 74コミット/日(12日間、合計887コミット)
  • 週末・祝日平均: 52コミット/日(6日間、合計310コミット)

コミットパターンの分析

グラフから読み取れる重要な洞察:

  1. 初速の速さ: プロジェクト開始から3日目(11/17)で既に120コミットを達成。従来の開発では、環境構築や初期設計だけで数日かかるところを、AIは即座に実装を開始できました。
  2. 安定した高生産性: 11/17〜11/19の3日間は連続して119〜125コミットを記録。人間の開発者では難しい、持続的な高出力を実現しています。
  3. 週末・祝日の影響: 11/23(祝日)と11/24(休日)でコミット数が減少していますが、これは人間の意図的な作業調整によるもの。AIは24時間稼働可能ですが、プロジェクト管理の観点から作業量を調整しました。
  4. 後半の加速: 11/28に再び117コミットを記録し、プロジェクト終盤でも生産性が維持されています。従来の開発では「デスマーチ」と呼ばれる過酷な状況になりがちな終盤戦も、AIとの協働により健全に乗り切ることができました。

🤖 使用AIツール & レビュー分布

本プロジェクトでは、複数のAIツールを戦略的に組み合わせることで、開発プロセス全体をカバーしました。各AIツールは異なる強みを持ち、相互に補完し合う「AIチーム」として機能しました。

AIツール構成

ツール 役割 用途
Claude Code メイン開発アシスタント コード生成・実装
Gemini Code Assist 主要レビュアー コードレビュー(125件, 82.8%)
GitHub Copilot サブレビュアー コードレビュー(21件, 13.9%)
Human (fffokazaki) 最終承認 人間レビュー(5件, 3.3%)

コードレビュー分布

レビュアー レビュー数 割合
Gemini Code Assist 125 82.8%
GitHub Copilot 21 13.9%
Human 5 3.3%
合計 151 100%

3層AIレビュー体制の実践

本プロジェクトで確立した「3層AIレビュー体制」は、以下のように機能しました:

第1層 - Gemini Code Assist(82.8%): 最も多くのレビューを担当。構文チェック、ベストプラクティスの確認、セキュリティ脆弱性の検出、コーディング規約の遵守を自動的にチェック。LLMベースの深い理解力により、コンテキストを考慮した的確な指摘を行います。

第2層 - GitHub Copilot(13.9%): 特定の複雑なロジックや、Geminiが見落とした可能性のあるエッジケースをダブルチェック。異なるAIモデルによるセカンドオピニオンとして機能。

第3層 - 人間(3.3%): アーキテクチャ上の重要な決定、ビジネスロジックの妥当性、ユーザー体験への影響など、「人間にしか判断できない」要素を最終確認。

この体制により、AIの効率性人間の洞察力を最適にバランスさせることができました。重要なのは、人間が「全てをレビューする」のではなく、「AIができないことだけをレビューする」という役割分担です。


🏆 記録・ハイライト

18日間の開発期間中に達成された記録は、AIエージェント活用の可能性を示す象徴的な数値となりました。

日別記録

記録種別 数値 日付
最多コミット日 125コミット 2025/11/19 (火)
最多PR作成日 40件 2025/11/18 (月)
最多Issue作成日 32件 2025/11/20 (水)
最大PR 217,866行 PR #469(auth構造リファクタ)

最大規模のPR TOP5

順位 PR番号 追加行数 内容
1 #469 217,866 services/auth/ リファクタリング
2 #547 66,847 WordPressプラグイン モノレポ統合
3 #510 6,420 Vue Composition API移行
4 #273 4,948 フロントエンド管理画面組織対応
5 #413 4,792 バックエンドアーキテクチャ監査

大規模PRの背景

PR #469(217,866行) は特筆すべき成果です。認証システム全体のリファクタリングという複雑なタスクを、AIが一貫性を持って実行しました。従来であれば、複数の開発者が数週間かけて慎重に進める作業を、AIは数日で完了。

この規模のリファクタリングでマージ率98%を維持できたのは、以下の理由によります:

  • 一貫性のある実装: 人間特有の「実装スタイルのブレ」がなく、統一された品質
  • 即座のテスト: 変更と同時にテストコードも生成され、リグレッションを防止
  • 包括的なドキュメント: コード変更と同時にドキュメントも更新

AIは「大規模な変更」を恐れません。人間が避けがちな「触りたくないレガシーコード」にも、一貫したロジックで立ち向かうことができます。


🏷️ Issue種別分布

258件のIssueの内訳を分析すると、プロジェクトの性質と開発の焦点が見えてきます。

ラベル 件数 割合
enhancement 50 19.4%
bug 35 13.6%
frontend 10 3.9%
auth 7 2.7%
testing 5 1.9%
documentation 4 1.6%
infra 3 1.2%
security 3 1.2%
supabase 3 1.2%
その他 138 53.5%

Issue解決の特徴

Enhancement(機能追加)が19.4% と最も多いのは、本プロジェクトが「新規開発」フェーズにあることを示しています。AIは新機能の実装において特に威力を発揮し、要件定義から実装、テストまでを一貫して処理しました。

Bug修正が13.6% という比率は、従来の開発と比較して低めです。これは、AIが生成したコードが初期段階から一定の品質を保っていることを示唆しています。また、バグが発見された際も、AIが即座に修正を提案し、迅速な解決が可能でした。

98%のIssue解決率 は、AIが「課題の理解→解決策の実装→検証」というサイクルを高速に回せることを証明しています。従来は「積み残しIssue」が増加しがちですが、AIとの協働により、発生したIssueをその場で解決できる体制が実現しました。


💻 コードベース統計(2025/12/01時点)

18日間で構築されたコードベースの規模は、約27万行に達しました。これは中規模〜大規模のWebアプリケーションに相当する規模です。

言語別行数分布

ファイル種別 行数
Python (.py) 60,830
Vue (.vue) 38,952
Markdown (.md) 37,357
TypeScript (.ts) 35,585
HTML/CSS 34,556
SQL (.sql) 24,286
PHP (.php) 21,783
JSON (config) 9,225
JavaScript (.js) 5,168
総計 267,742

技術スタック

カテゴリ 技術
バックエンド Python FastAPI
フロントエンド Vue.js 3 + TypeScript
データベース PostgreSQL + pgvector
AI/ML OpenAI GPT-4o, LangChain
認証 Supabase Auth
決済 Stripe

モダンな技術スタックの選択

このプロジェクトで採用された技術スタックは、2025年時点での最新のベストプラクティスを反映しています:

  • FastAPI: Pythonの高速非同期フレームワーク。型ヒントとの統合により、AIが正確なコード生成をしやすい
  • Vue.js 3 Composition API: 関数型のアプローチで、AIにとって理解しやすい構造
  • PostgreSQL + pgvector: RAG(Retrieval-Augmented Generation)に最適化されたベクトル検索機能
  • TypeScript: 型安全性により、AIが生成するコードの品質が向上

興味深いのは、AIが複数の言語・フレームワークを横断して開発できる点です。Python、TypeScript、SQL、PHPと多岐にわたる技術を、人間が「言語切り替え」のコストなく扱えました。これは、フルスタック開発におけるAIの大きな強みです。

総計267,742行というコードベースを、たった18日間で、しかも高品質に構築できたことは、AI駆動開発の実用性を明確に証明しています。


💰 経営視点でのビジネスインパクト

生成AIの活用は、技術的な成功だけでなく、ビジネス上の大きな価値を生み出しました。CTOとしての経営的視点から、本プロジェクトのROI(投資対効果)を分析します。

コスト削減効果

項目 従来想定 AI活用後 削減効果
コードレビュー工数 100% 3.3% 97%削減
開発期間 3-6ヶ月 18日 大幅短縮
バグ検出 人手依存 AI自動化 効率化

ROIハイライト

指標 実績 説明
1日あたりコード追加 22,961行/日 プロジェクト全体(業界平均の100倍超)
PRスループット 17.8件/日 高速なイテレーション
Issue解決速度 14.3件/日 迅速な課題解決

経営的インパクトの詳細分析

1. 人件費の最適化

従来、このレベルのプロジェクトには3〜5名のエンジニアチームが3〜6ヶ月必要でした。仮に1名月100万円として計算すると:

  • 従来コスト: 900万円〜3,000万円(3〜5名 × 3〜6ヶ月)
  • AI活用後: 約150万円(18日間、主担当1名 + サポート1名の稼働)
  • コスト削減: 750万円〜2,850万円

開発体制の比較:

  • 従来: 3〜5名のフルタイムチーム
  • AI活用後: 実質1.5名相当
  • 人員効率: 1.5名で5名分の成果を達成

2. タイムトゥマーケットの短縮

開発期間を3〜6ヶ月から18日に短縮できたことで:

  • より早くユーザーにリーチ可能
  • 市場機会を逃さない
  • 競合に対する先行者優位を確保
  • フィードバックループの高速化(早期リリース→改善→再リリース)

3. 品質リスクの低減

AIレビューによる97%の工数削減は、単なるコスト削減以上の意味を持ちます:

  • 人間の見落としを複数AIでカバー
  • 24時間体制での品質チェック
  • セキュリティ脆弱性の早期発見
  • 一貫したコーディング規約の適用

4. スケーラビリティ

最も重要なのは、この開発手法が再現可能であることです。次のプロジェクトでも同様の生産性を発揮でき、学習曲線が短く、新規メンバーの立ち上がりも早いです。


🚀 今後の展望

本プロジェクトで得られた知見を基に、AI駆動開発をさらに進化させていきます。

短期的改善(1-3ヶ月)

  • AIレビューの精度向上
  • 自動テスト生成の拡充
  • ドキュメント自動更新の強化

中長期的展望(3-12ヶ月)

  • AIペアプログラミングの本格導入
  • コード品質メトリクスの自動追跡
  • 開発プロセス全体のAI最適化

AIと人間の理想的な協働モデルへ

今後の展望で最も重要なのは、AIと人間の役割分担の最適化です。本プロジェクトを通じて見えてきたのは:

  • AIが得意: 反復的なコーディング、大量のテストケース生成、ドキュメント作成、コードレビュー
  • 人間が得意: ビジネス要件の理解、UX設計、アーキテクチャの重要な決定、顧客とのコミュニケーション

この役割分担を明確にし、開発プロセス全体を再設計することで、さらなる生産性向上が期待できます。

2025年以降のソフトウェア開発は、「人間がコードを書く時代」から「人間がAIに指示を出す時代」へと完全に移行するでしょう。本プロジェクトは、その先駆けとなる実証実験であり、今後のスタンダードを示すものとなりました。


🎯 結論:生成AIによる開発革新の実証

18日間の開発期間で、生成AIを全面活用することにより、品質を維持しながら生産性を劇的に向上させることができました。

主要成果

成果 実績
コード生成・追加 ~340,000行
PRマージ成功率 98% (321件)
Issue解決率 98% (258件)
コードレビュー工数削減 97%削減

この実績は、生成AIが商用レベルのソフトウェア開発において、品質を維持しながら生産性を革命的に向上させる可能性を実証しています。

最後に:「そのシステムは本当に必要ですか?」

フィールフロウのCTO/COOとして、私は常に「そのシステムは本当に必要ですか?」と問いかけてきました。AIエージェントの活用により、この問いはより重要になります。

開発コストが劇的に下がった今、本当に価値あるものを作ることに集中できるようになりました。不要な機能を作る余裕はありません。ユーザーに本当に必要とされる、UI/UXに優れたプロダクトを、高速に作り上げる。それが、AI時代のエンジニアリングです。

本レポートが、生成AIの可能性を探求する全てのエンジニア、経営者、そしてイノベーターの皆様にとって、有益な参考資料となれば幸いです。


フトシ(株式会社フィールフロウ CTO)
IT業界歴30年のベテラン技術者として、生成AIの可能性を実証し続けます


レポート作成: Claude Code
データソース: GitHub API, git log
最終更新: 2025年12月1日
作成者: 株式会社フィールフロウ - AI Feel Chatbot開発プロジェクト

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