Claude Code で /config と打ったことはありますか。
ずらりと並ぶ42個のトグル。ほとんどの人が Theme と Language だけ変えて、あとは既定値のまま閉じています。もったいない。この画面は「Claude Code をどう働かせるか」を決めるコントロールパネルであり、コスト・安全性・生産性のすべてがここで決まります。
たとえば Default permission mode を Bypass Permissions にしたまま業務リポジトリを触っていたら、それは「確認なしで何でも実行してよい」と宣言しているのと同じです。逆に Dynamic workflow size を放置していると、1つの指示から十数体のエージェントが立ち上がってトークンを溶かします。
この記事では、Claude Code v2.1.220 の /config に並ぶ全42項目を、画面の表示順どおりに1つずつ解説します。最後に、用途別のおすすめ設定と settings.json のコピペ用スニペットを置きました。ブックマークして、隣に /config を開きながら読んでください。
目次
- そもそも
/configとは何を触っているのか - 全42項目リファレンス(表示順)
- 用途別おすすめ設定 3プロファイル
- コピペ用
settings.json - まとめ
1. そもそも /config とは何を触っているのか
1-1. 3つの操作方法
| 方法 | 使い方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 対話UI |
/config と入力 |
項目を眺めながら調整 |
| 直接指定 | /config verbose=true |
キー名がわかっているとき(v2.1.181以降) |
| ファイル編集 |
settings.json を編集 |
チーム共有・バージョン管理 |
/config key=value 形式が使えるようになったのは地味に大きく、手順書やオンボーディングScriptに「このコマンドを打ってください」と書けるようになりました。
1-2. 設定は4層構造。優先順位を先に理解する
Claude Code の設定は「スコープ」という階層で解決されます。上ほど強い。
| 優先度 | スコープ | 場所 | 共有範囲 |
|---|---|---|---|
| 1(最強) | Managed(管理者配布) | MDM / managed-settings.json 等 |
組織全体・上書き不可 |
| 2 | コマンドライン引数 |
--model など |
そのセッションだけ |
| 3 | Local | .claude/settings.local.json |
自分だけ(git管理外) |
| 4 | Project | .claude/settings.json |
リポジトリの全員(gitコミット対象) |
| 5 | User | ~/.claude/settings.json |
自分の全プロジェクト |
ポイントは2つ。
-
/configで変えた多くの設定は~/.claude.json(個人のプリファレンス)に保存される。つまり「自分のマシンだけ」の変更です。チームに効かせたいなら.claude/settings.jsonに書いてコミットする必要があります。 - Managed スコープはユーザーが上書きできない。企業導入では、この層に安全側の設定を置くのが定石です。
1-3. 反映タイミング
Claude Code は設定ファイルを監視していて、ほとんどのキーは再起動なしで即反映されます。例外は model(セッション中は /model で切替)と outputStyle(/clear か再起動でシステムプロンプトが再構築される)。
2. 全42項目リファレンス(/config 表示順)
以下、画面の並び順で解説します。「キー」は settings.json / 環境変数で指定する場合の名前です。
① Auto-compact | 既定: true
-
キー:
autoCompactEnabled - コンテキストウィンドウが上限に近づいたとき、過去の会話を自動要約して圧縮します。長時間セッションを続けるための生命線。
- 落とし穴: 圧縮の瞬間に文脈が痩せます。「さっきまで覚えてたのに急にトンチンカンになった」の主犯はだいたいこれ。
-
チューニング:
CLAUDE_AUTOCOMPACT_PCT_OVERRIDE=80のように閾値を下げると、要約後に余白が残り品質が安定します。完全に切るならDISABLE_AUTO_COMPACT=1(手動/compactは残る)、両方切るならDISABLE_COMPACT=1。
② Switch models when a message is flagged | 既定: true
- Fable 5 などの安全分類器がメッセージにフラグを立てたとき、自動的に Opus 系モデルに切り替えて再実行するかどうか。
- 対象領域は主に攻撃的サイバーセキュリティ、生物・生命科学など。自分が書いた文章だけでなく、モデルが読んだもの全部(メモリ、コネクタ経由の内容、Web検索結果、ファイル)が判定対象です。身に覚えのない切替が起きるのはこのため。
-
オフにすると: 切り替わる代わりに会話が一時停止し、「Opusに切り替える/プロンプトを直して再試行する」を毎回選べます。非対話モード(
-p)ではフラグ時に拒否として終了します。 -
判断軸: モデルが黙って変わるのが困る人(コスト管理・再現性重視・セキュリティリポジトリを扱う人)はオフ。止まらず進んでほしい人はオン。
/configと claude.ai の Settings → Capabilities は同じトグルで同期します。
③ Show tips | 既定: true
-
キー:
spinnerTipsEnabled - 処理中のスピナー部分に操作ヒントを表示。
spinnerTipsOverrideで自社ルールに差し替えられます(例: 「コミット前にmake lintを回す」)。社内展開時の地味な啓蒙枠として使えます。
④ Reduce motion | 既定: false
-
キー:
prefersReducedMotion - スピナー・シマー・点滅などのアニメーションを抑制。アクセシビリティ用途。画面録画でデモ動画を撮るときにも有効です。
⑤ Thinking mode | 既定: true
-
キー:
alwaysThinkingEnabled - 拡張思考(Extended Thinking)を既定で有効化。難しい設計判断やデバッグでは精度が明確に上がりますが、思考トークンぶんコストが増えます。
- 関連:
effortLevel(low/medium/high/xhigh)で深さを永続化、/effortでセッション中に変更。単純作業が多い日は下げる、が現実解。
⑥ Prompt suggestions | 既定: true
- 応答後に入力欄へ薄いグレーで表示される「次にこう聞くのでは?」という予測テキスト。
-
キー: 環境変数
CLAUDE_CODE_ENABLE_PROMPT_SUGGESTIONをfalseで無効化。 - ペアプロ画面共有中に「勝手に文字が出て紛らわしい」と言われたら切ってください。
⑦ Session recap | 既定: true
-
キー:
awaySummaryEnabled(環境変数CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARY) - 数分席を外して戻ってきたとき、「その間に何が起きたか」を1行で要約してくれます。長時間タスクを回す人には効きます。
⑧ Rewind code (checkpoints) | 既定: true
-
キー:
fileCheckpointingEnabled - 編集前にファイルのスナップショットを保存し、
Esc2回 または/rewindで巻き戻せます。復元は「コードと会話/会話のみ/コードのみ」から選択。 -
重要な注意: Bashコマンド経由のファイル変更は追跡されません。
sed -iやrmで壊したものは戻りません。git のコミット習慣は引き続き必須です。 - 無効化:
CLAUDE_CODE_DISABLE_FILE_CHECKPOINTING=1
⑨ Dynamic workflows | 既定: true
-
キー:
disableWorkflows(trueで無効)/CLAUDE_CODE_DISABLE_WORKFLOWS=1 - 多数のサブエージェントをJavaScriptスクリプトでオーケストレーションする機能。Claude がスクリプトを書き、ランタイムがバックグラウンドで実行します。
- 向く仕事: リポジトリ横断のバグ掃討、500ファイル規模のマイグレーション、複数の独立した観点からの設計案出し。
- コスト影響が最も大きい機能のひとつ。次の⑩⑪とセットで理解してください。
⑩ Ultracode keyword trigger | 既定: true
-
キー:
workflowKeywordTriggerEnabled - プロンプトに
ultracodeというキーワードが含まれていたら、動的ワークフローを起動する。 - キーワード1語で数十体のエージェントが立ち上がり得る、という点は共有メンバー全員に周知しておくべきです。意図しない起動が怖ければオフ。
⑪ Dynamic workflow size | 既定: medium (default)
-
キー:
workflowSizeGuideline(v2.1.219以降は設定ファイルにも書ける//config workflowSizeGuideline=small) - 4段階。
unrestricted/small(5体未満)/medium(15体未満)/large(50体未満)。 - 最重要の注意: これは**「上限」ではなく「助言」**です。公式ドキュメントが明記しているとおり、プロンプト側の要求次第で Claude は上書きします。実際の暴走を止めているのは、この設定とは独立したランタイム側の制限です。
- つまり「smallにしたから安心」ではない。コスト管理はここだけに頼らず、使用量モニタリングと併用してください。
⑫ Artifacts | 既定: true
-
キー:
enableArtifact(管理側はdisableArtifact/CLAUDE_CODE_DISABLE_ARTIFACT=1) - セッションの出力を claude.ai 上のプライベートWebページとして公開するツール。
- 企業導入では要検討項目。社内コードの成果物が外部URLとして生成される導線になり得るため、情シス・セキュリティ部門と合意した上で判断すべき設定です。
⑬ Verbose output | 既定: false
-
キー:
verbose - ツール出力を省略せず全文表示。「Claude が何を読んで何を判断したか」を追跡したいときに有効。挙動の不審を調べる最初の一手です。普段はオフでよい。
⑭ Terminal progress bar | 既定: true
-
キー:
terminalProgressBarEnabled - 対応ターミナル(ConEmu、Ghostty 1.2.0+、iTerm2 3.6.6+)で進捗バーを表示。
⑮ Show turn duration | 既定: true
-
キー:
showTurnDuration - 応答後に処理時間を表示(例:
Cooked for 1m 6s)。体感でなく数値でボトルネックを掴めるので、私はオン推奨です。
⑯ Default permission mode | 既定: default
-
キー:
permissions.defaultMode
| モード | 挙動 |
|---|---|
default |
すべてのツール実行で確認ダイアログ |
acceptEdits |
ファイル編集と簡単なBashは自動承認 |
plan |
読み取り専用(計画づくりまで) |
auto |
分類器による背景チェック付きの自動承認 |
dontAsk |
すべて自動承認 |
bypassPermissions |
権限チェックを完全スキップ |
- セッション中は
Shift+Tabで切替可能。 -
この記事の冒頭で触れた最大の注意点がここです。 冒頭のスクリーンショットは
Bypass Permissions。個人の実験環境なら効率的ですが、業務リポジトリの既定値にしてはいけません。組織で運用するなら Managed スコープでpermissions.disableBypassPermissionsModeを使い、そもそも選ばせない構成が安全です。 - 現実的な着地点は
acceptEdits+ 明示的なdenyルール(Read(./.env)、Bash(curl *)など)。
⑰ Worktree base ref | 既定: fresh
-
キー:
worktree.baseRef - 新しいワークツリーを
fresh(リモートの既定ブランチ)から作るか、head(現在のローカルHEAD)から作るか。 - 「main から切ってほしいのに作業中の変更を引き継いでしまう」といった事故はここで制御します。関連キーに
worktree.sparsePaths(巨大モノレポの高速化)、worktree.symlinkDirectories(node_modules等の重複回避)があり、モノレポ運用では効果が大きい。
⑱ Use auto mode during plan | 既定: true
-
キー:
useAutoModeDuringPlan - プランモード中に自動モードの分類器を適用し、安全な読み取り系ツールを自動承認する。計画づくり中に「読んでいいですか」を10回聞かれる苦行から解放されます。基本オンでよい。
⑲ Respect .gitignore in file picker | 既定: true
-
キー:
respectGitignore -
@によるファイル補完で.gitignore該当ファイルを候補から除外。オフにするとnode_modulesまで候補に出てきます。オンのままで。
⑳ Skip the /copy picker | 既定: false
-
キー:
copyFullResponse -
/copy実行時、応答にコードブロックがあると「どれをコピーするか」のピッカーが出ます。trueにするとピッカーを飛ばして常に全文コピー。 - 小ネタ: ピッカー内で
wを押すとクリップボードでなくファイルに書き出せる(SSH越しに便利)。
㉑ Copy on select | 既定: true
- ターミナル上でテキストを選択した瞬間にクリップボードへコピー。マウス操作を多用する人には快適ですが、意図しない上書きが起きるので、クリップボード履歴ツールと併用している人は挙動を確認してください。
㉒ Auto-scroll | 既定: true
-
キー:
autoScrollEnabled - フルスクリーン描画時、新しい出力を追って最下部に自動追従。オフにしても権限プロンプトだけはビューにスクロールしてきます。長い出力を途中で読み返したい人はオフ。
㉓ Open agents view by default | 既定: false
- 起動時にエージェントビュー(バックグラウンドで動くエージェントの一覧画面)を開くか。複数エージェントを常時走らせる運用ならオン。
- 関連: 組織的に機能ごと止めるなら
disableAgentView(CLAUDE_CODE_DISABLE_AGENT_VIEW=1)。
㉔ ← opens agents | 既定: true
-
キー:
leftArrowOpensAgents - 入力欄が空のときに左矢印キーでエージェントビューを開くショートカット。Vimキーバインドや矢印での履歴移動と競合を感じたらオフ。
㉕ Auto-update channel | 既定: latest
-
キー:
autoUpdatesChannel -
latest(最新)かstable(約1週間遅れ。大きな回帰を含むバージョンをスキップ)。 -
チーム運用なら
stable一択です。加えてminimumVersionでダウングレード防止、企業ならrequiredMinimumVersion/requiredMaximumVersionでバージョン帯を強制できます。「昨日まで動いていたスクリプトが壊れた」を防ぐガバナンスの要。 - 自動更新自体を止めるなら
DISABLE_AUTOUPDATER。
㉖ Theme | 既定: dark
-
キー:
theme -
auto/dark/lightに加え、色覚特性に配慮したdark-daltonizedlight-daltonized、ANSI版、custom:<slug>のカスタムテーマまで指定可能。プラグインでブランドカラーのテーマを配布することもできます。
㉗ Local notifications | 既定: auto
-
キー:
preferredNotifChannel -
auto/terminal_bell/iterm2/iterm2_with_bell/kitty/ghostty/notifications_disabled。 - 「長いタスクを投げて別作業に移る」運用では、これを設定しているかどうかで生産性が変わります。裏で終わったことに5分後に気づく、が一番もったいない。
㉘ Push when actions required | 既定: false
-
キー:
inputNeededNotifEnabled(v2.1.119以降) - Remote Control 接続中に、権限確認や質問で待ちが発生したらスマホへプッシュ通知。
- 移動中に長時間タスクを回すなら、これをオンにしないと Remote Control の価値が半減します。
㉙ Push when Claude decides | 既定: false
-
キー:
agentPushNotifEnabled - Claude が自発的に「これは知らせるべき」と判断したとき(長いタスクの完了など)にプッシュ通知。
- ㉘が「止まった」通知、㉙が「終わった」通知。セットで使うのが正解です。
㉚ Output style | 既定: default
-
キー:
outputStyle
| スタイル | 効果 |
|---|---|
Default |
標準のソフトウェアエンジニアリング応答 |
Explanatory |
実装意図やコードベースのパターンを解説する「Insights」を追加 |
Learning |
学習モード。TODO(human) マーカーで自分に書かせる |
-
~/.claude/output-styles/または.claude/output-styles/に Markdown を置けば独自スタイルを定義できます。新人教育ではLearning、レビュー観点を揃えたいなら独自スタイル、が実務的。 - 注意: システムプロンプトの一部なので、変更は
/clearか再起動で反映されます。
㉛ Language | 既定: Default(英語)
-
キー:
language -
"japanese"のように指定するとその言語で応答。音声ディクテーションの言語も連動します。v2.1.176以降、未設定ならセッションタイトルは会話の言語に合わせられます。 - 小ネタ: このフィールドは自由記述を受け付けます。
㉜ Editor mode | 既定: normal
-
キー:
editorMode -
normalかvim。Vim派は必須。v2.1.208以降はvimInsertModeRemapsでjj→ Escape のような2キーのリマップも可能です。
㉝ Question auto-continue timeout | 既定: never
-
キー:
askUserQuestionTimeout(v2.1.200以降) - Claude からの質問ダイアログを放置したとき、選択済みの選択肢で自動的に続行するまでの待ち時間。
"60s"/"5m"/"10m"/"never"。 - 既定の
neverは「答えるまで待つ」。離席中も進めたい長時間タスクでは5mなどが有効ですが、勝手に進んで困る作業ではneverのまま。プロジェクト設定からは読み込まれない点に注意。
㉞ Show last response in external editor | 既定: false
- 直前の応答を外部エディタで開いて表示する。長大な設計ドキュメントを Claude に書かせて、そのまま読み込みたいときに便利です。
㉟ Show PR status footer | 既定: true
-
キー:
prStatusFooterEnabled - 現在のブランチにオープンなPRがあると、画面下部にリンクとレビュー状態を色付き表示(60秒ごと更新)。緑=approved、黄=pending、赤=changes requested、灰=draft、紫=merged。
Ctrl+Clickでブラウザが開きます。 -
要件:
ghCLI がインストール・認証済みであること。 - GitHub Enterprise や社内レビューツールを使っている場合は
prUrlTemplateでリンク先を差し替えられます。
㊱ Model | 既定: Default (recommended)
-
キー:
model(/modelコマンド、--modelフラグ、ANTHROPIC_MODELでも指定可) - 併せて押さえるべき関連設定:
-
fallbackModel: 過負荷・利用不可のときに順に試すフォールバックチェーン(最大3つ)。切替はそのターン限り。 -
availableModels/enforceAvailableModels: 組織で選択可能なモデルを制限(管理設定)。コストガバナンスの主要な打ち手。 -
modelOverrides: Bedrock の推論プロファイルARNなど、プロバイダー固有IDへのマッピング。
-
-
モデルは黙って切り替わることがある(②のフラグ切替、
fallbackModel、組織制限)という前提で運用設計してください。プロンプトキャッシュはモデル単位なので、切り替わるたびにコンテキスト全体が再処理され、入力コストがかかります。
㊲ Diff tool | 既定: auto
- 差分表示に使うツールの選択。
autoは環境に応じて自動判定(IDE接続時はIDEのdiffビューア等)。差分が読みにくいと感じたときに最初に触る設定です。
㊳ Auto-connect to IDE (external terminal) | 既定: true
-
キー: 環境変数
CLAUDE_CODE_AUTO_CONNECT_IDEで上書き可 - 外部ターミナルから起動したときに、開いているIDE(VS Code / JetBrains)へ自動接続する。接続されると差分表示や選択範囲の連携が効きます。
- うまく繋がらないときは
CLAUDE_CODE_IDE_SKIP_VALID_CHECK=1、逆に拡張の自動インストールを止めたいときはautoInstallIdeExtension: false(CLAUDE_CODE_IDE_SKIP_AUTO_INSTALL)。
㊴ Claude in Chrome enabled by default | 既定: false
-
キー:
claudeInChromeDefaultEnabled - Chrome / Edge 拡張を通じて、Claude Code からブラウザを直接操作する機能(
/chromeまたはclaude --chrome)。Webアプリのテスト、コンソールログの読み取り、フォーム操作などが可能。 - セキュリティ観点で慎重に。認証済みのブラウザセッションを AI が操作できる状態になるため、既定オンにするなら対象環境を絞るべきです。
㊵ Teammate mode | 既定: in-process(v2.1.179で auto から変更)
-
キー:
teammateMode - Agent Teams(複数のClaude Codeインスタンスが並行作業し、メッセージと共有タスクリストで連携する機能)の表示方法。
| モード | 挙動 |
|---|---|
in-process |
全teammateをメインターミナル内で実行(Shift+Down で切替) |
auto |
環境に応じて分割ペインかin-processを自動選択 |
tmux |
各teammateを別ペインに表示(tmux / iTerm2 が必要) |
iterm2 |
iTerm2ネイティブの分割ペイン(v2.1.186以降) |
-
複数エージェントを本気で回すなら
tmux一択です。全員の出力が同時に見える/見えないの差は、監督コストに直結します。
㊶ Default teammate model | 既定: 未設定(メインと同じ)
-
キー:
teammateDefaultModel(環境変数CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL) - teammate が使うモデル。ここがコスト設計の勘所です。並列エージェントは頭数ぶんトークンを消費するため、「メインは高性能モデル、teammateは軽量モデル」という組み合わせが定石になります。全員を最上位モデルで走らせると請求が跳ねます。
㊷ Enable Remote Control for all sessions | 既定: 組織デフォルトに従う
-
キー:
remoteControlAtStartup(v2.1.119以降) - ローカルで動作中のセッションに、スマホ・タブレット・別PCのブラウザから接続する機能。
claude --remote-controlで起動するとURLとQRコードが表示されます。セッション自体はローカルで動くので、ファイル・MCP・プロジェクト設定はそのまま使えます。 - 全セッションで自動接続するなら
true。組織として禁止するなら管理設定でdisableRemoteControl: true(v2.1.128以降、MDM配布向け)。
3. 用途別おすすめ設定 3プロファイル
「正解の設定」は用途で変わります。3つの型を用意しました。
プロファイルA|個人開発者・速度最優先
止まらないことを最優先。壊れても自分だけが困る環境向け。
| 項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| Default permission mode | acceptEdits |
編集は自動、危険操作だけ確認 |
| Thinking mode | true | 設計判断の質を優先 |
| Auto-compact | true(閾値80%) | 長時間セッションの安定 |
| Rewind code | true | 事故ってもすぐ戻す |
| Local notifications | iterm2_with_bell |
完了に即気づく |
| Show turn duration | true | 遅さを数値で把握 |
| Auto-update channel | latest |
新機能をすぐ試す |
| Dynamic workflow size | small |
実験段階でコストを抑える |
プロファイルB|チーム標準・再現性重視
「昨日と同じ動きをする」ことに価値がある環境。.claude/settings.json にコミットして共有します。
| 項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| Default permission mode |
acceptEdits + deny ルール |
.env 読取や curl を明示的に禁止 |
| Auto-update channel | stable |
破壊的変更を1週間遅らせる |
| Switch models when flagged | false | モデルが黙って変わらない=再現性 |
| Model / fallbackModel | 明示指定 | 誰が回しても同じモデル |
| Teammate mode | tmux |
並列作業を可視化 |
| Default teammate model | 軽量モデル | 並列時のコスト最適化 |
| Dynamic workflow size | medium |
現実的な並列度 |
| Show PR status footer | true | レビュー状態を常時可視化 |
| Output style | 独自スタイル | レビュー観点をチームで統一 |
プロファイルC|企業導入・ガバナンス重視
Managed スコープ(MDM / managed-settings.json)に置いて、ユーザーが上書きできない層で守ります。
| 項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
permissions.disableBypassPermissionsMode |
true | 権限バイパスを選ばせない |
requiredMinimumVersion |
指定 | 脆弱性のある旧版での起動を防ぐ |
availableModels + enforceAvailableModels
|
指定 | コストとデータ経路を統制 |
disableArtifact |
true(要検討) | 外部公開ページ生成の導線を管理 |
disableRemoteControl |
true(要検討) | 端末外からの接続を統制 |
allowedMcpServers / deniedMcpServers
|
指定 | 接続先MCPをホワイトリスト化 |
strictKnownMarketplaces |
指定 | プラグイン供給元を限定 |
claudeMd |
指定 | 組織共通のコーディング規約を注入 |
companyAnnouncements |
指定 | 起動時に社内ルールを周知 |
補足: 管理設定は寛容にパースされます。1つのタイポで組織ポリシー全体が無効化されることはなく、無効なエントリだけが落ちて警告が出ます(v2.1.169以降)。展開前に検証マシンで
claude doctorを実行して、落ちたエントリを確認してください。
4. コピペ用 settings.json
チーム共有用の .claude/settings.json の出発点です。プロジェクトに合わせて調整してください。
{
"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json",
"permissions": {
"defaultMode": "acceptEdits",
"deny": [
"Read(./.env)",
"Read(./.env.*)",
"Read(./secrets/**)",
"Bash(curl *)"
],
"disableBypassPermissionsMode": true
},
"autoUpdatesChannel": "stable",
"alwaysThinkingEnabled": true,
"autoCompactEnabled": true,
"fileCheckpointingEnabled": true,
"showTurnDuration": true,
"prStatusFooterEnabled": true,
"respectGitignore": true,
"teammateMode": "tmux",
"workflowSizeGuideline": "medium",
"preferredNotifChannel": "terminal_bell",
"language": "japanese",
"env": {
"CLAUDE_AUTOCOMPACT_PCT_OVERRIDE": "80"
}
}
$schema を書いておくと、VS Code などでオートコンプリートとバリデーションが効きます。公開スキーマは最新CLIの追加設定に追いついていない場合があるため、新しいキーで警告が出ても必ずしも誤りではありません。
5. まとめ ― /config は「AIの働き方の就業規則」
42項目を通して見ると、/config の本質が見えてきます。これは見た目の好みを決める画面ではなく、「AIエージェントにどこまでの裁量を与え、どこで人間が介入するか」を定義する画面です。
- 権限(⑯)は安全性を決める
- モデル・ワークフロー・teammate(⑨⑩⑪㊱㊶)はコストを決める
- 通知・チェックポイント・自動継続(⑦⑧㉗㉘㉙㉝)は生産性を決める
- 更新チャネルと管理設定(㉕・プロファイルC)は再現性とガバナンスを決める
そして重要なのは、これらの設定はチームで揃えて初めて効果が出るということです。個人が ~/.claude.json でバラバラに調整している状態は、全員が違う就業規則で働いているのと同じ。.claude/settings.json をコミットし、企業なら Managed スコープで守る。ここまでやって初めて「AI開発が組織の能力になった」と言えます。
※ 本記事は Claude Code v2.1.220 時点の情報です。Claude Code は更新頻度が非常に高く、設定項目は頻繁に増減します。最新の正確な仕様は公式ドキュメントをご確認ください。