はじめに
これまでITエンジニアとして業務外でクラウドサービスに触れてはいたものの、業務で本格的に利用をしていませんでした。
2022年になってクラウドサービスが普及する中、クラウドサービス全般について一から学ぼうと思い、資格試験を受験することにしました。
概要
この記事では、Microsoft の Fundamentals 試験を一通り受験した際の学習内容について振り返りたいと思います。
Fundamentals試験 の立ち位置は、クラウドサービスの基礎知識や概念、Azureのサービスなどに関する一般的なテクノロジーの概念を理解する入門レベルのものになっています。次項にあるように無料で受験ができることから軽いノリで受験することができ、クラウド初学者にとって大変おススメできる試験となります。
以下のような状態から学習をスタートしています。
- ガイドの通りにコンソールで仮想マシンを作成し、外部から接続できるようにドメインやDNS、セキュリティ設定をしたことがある
- ガイドの通りにコンソールでデータベースを作成し、外部から接続してみたことがある
- ほかのサービス(Functions, API Management など)は触れていない
- DB関連は、OSS-DB Silver に合格する程度の知識がある
- AI関連は、G検定に合格する程度の知識がある
- セキュリティ関連は、情報処理安全確保支援士試験 に合格する程度の知識がある
- Active Directory をオンプレミス環境で触れたことがある
- Power Platform と Dynamics 365 には触れたことがない
Microsoft Fundamentals 試験
Microsoft Fundamentals 試験は Microsoft Virtual Training Days のセミナーを受講すると無料で受験することができます。
初学者にとって学習から試験まで全て無料で出来るようになっているのは非常にありがたいことだと思います。
準備
受験の準備として、Microsoft Virtual Training Days のセミナーを受講するとともに、各Fundamentals 試験のラーニングパスにあるトレーニング資料に一通り目を通しました。また、セミナーとトレーニングで出てくるテスト問題で間違えたところは詳細を調べたりして確認するようにしました。
各Fundamentals の試験対策としては上記をしっかりと覚えるだけで十分かと思います。
Azure Fundamentals (AZ-900)
感想
2022年4月23日に合格することができました。
Microsoft のクラウドの考え方や Azure の各種サービスについて、
セミナーとトレーニングで行った内容がしっかりと頭に入っていたので解答することができました。
対策としては考え方を理解し覚えていくことですが、試験を通じて何となく分かっていたつもりな部分が明確になりました。
Data Fundamentals (DP-900)
感想
2022年4月23日に合格することができました。
元々オンプレミスのRDBを触っていたこともあり、データベースに関する知識はありました。
そのため、Azure ではどのような考え方をしているのかという概念について理解するだけでした。
非RDBは触ったことがありませんでしたがRDBとの違いは理解していたので、この辺りの出題も難なく解答できました。
Security, Compliance, and Identity Fundamentals (SC-900)
感想
2022年4月23日に合格することができました。
セキュリティ、コンプライアンスの一般的な知識は持っていたので、この辺りの出題は難なく解答できました。
また、Active Directory をオンプレミス環境で触れたことがあったため、AzureAD に関して早く理解ができました。
ただ、Azure のサービスに関しては知らないことが多かったので、しっかりと覚えるようにしました。
AI Fundamentals (AI-900)
感想
2022年6月11日に合格することができました。
入門レベルですので、そこまで難しい内容が出題されることはありません。
人工知能の概要については、G検定を受けたことがあり、そのときの知識でほぼ解答できました。
AzureでのAI関連の各サービスについては、トレーニングで概要を押さえていたので問題なく解答できました。
Power Platform Fundamentals (PL-900)
感想
2022年6月11日に不合格となりました。
点数はわずかに合格に届かなったくらいだったのですが、Fundamentals試験 とはいえ、ほとんど触ったことがないサービスついての問題を解くことは難しかったです。
公式トレーニングにはラボ機能があるので実際にサービスを体験することができるのですが理解が足りなかったです。
Dynamics 365 Fundamentals (MB-910)
感想
2022年11月12日に不合格となりました。
Fundamentals試験 とはいえ、まったく触ったことがないサービスついて試験問題を解答していくことは難しかったです。点数も全然でした。
また、この回は準備が足りていませんでした。公式トレーニングにはラボ機能があるので実際にサービスを体験することができるのですが、時間がなく手を動かすことをしていませんでした。他、MB-920 の Fundamentals試験もありましたが、MB-910 が不合格となってしまったため受験していません。
おまけ:Azure (AZ-204)
Microsoft Build Cloud Skills Challenge|May を完了して受験無料券を取得できたので、AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure にも挑戦してみました。
試験詳細は以下
準備
先ずは以下のサービスについて、公式トレーニング資料を用いて学習を行いました。
わからないところやトレーニングで出題される問題で間違えた箇所については、詳細な資料を確認して理解を深めるように努めました。
- AzureAD
- APIManagement
- AzureFunction
- AppSerivce
- CosmosDB
- ServiceBus
- EventHUB
- ApplicationInsights
Udemy
Udemyに問題集があったので、知識の確認のために実施しました。全て3周くらいやりました。
Udemy問題集にはいつもお世話になっています。
実際の試験に近い感じで解答ができて感覚を養うことができるうえ、正誤が確認できて解説も見ることができます。
またセール期間であればかなり割安で購入できるので、書籍や他の問題集を扱うサイトよりお得です。
感想
2022年12月10日に合格することができました。
ケーススタディ問題と正誤問題が他の選択式問題とは切り離されており、後から見返すことができなくなっているので悩ましかったです。
そんな中、模擬試験問題集から3割くらい出題されたので助かりました。
サービスの作成手順だったり、Azureでのやり方は頭に入れる必要がありましたが、他のクラウドやDockerなどの知識も動員しつつ解答していくことができました。
おわりに
2022年は各種 Fundamentals 試験を受験し、すべて合格することはかないませんでしたが、Azure に関する知識を得ることができました。
また、AZ-204 に挑戦し、無事合格することができました。
現状、Azureを業務で使用してはいません。しかしマルチクラウドの時代となっている昨今、利用する機会はあるのではないかと思っています。
来年は、Microsoft Ignite | Cloud Skills Challenge を完了して試験バウチャーをいただいているので、DP-100試験を受験しようと思っています。