Youtubeが360度のライブストリーミングに対応したので、試しにTHETA Sを使って配信して、ライブVR体験をしてみたメモです。
必要なもの
・THETA S(360度動画が撮影可能なカメラ)
・ハイスペックなPC(高性能なビデオカードとUSB帯域が大きいPCが必要)
・GOOGLE CARDBOARD(スマホ差し込み型VRゴーグル)とスマホ
https://www.google.com/get/cardboard/
設定
1.ライブストリーミング用アプリのインストール
・THETA公式サイトから『ライブストリーミング用アプリ』をダウンロードしてPCにインストールします。360度カメラで撮ると全天球映像(球体の形をした映像)になりますが、これをリアルタイムで平面映像に変換してくれます。
https://theta360.com/ja/support/download/
・THETAの電源を切った状態で、PCにUSBで接続します。THETAをPCに『登録』します。
2.THETAをライブストリーミングモードで起動
・THETAとPCをUSB接続したままの場合は外します。
・THETAの『電源ボタン』と『撮影モードボタン』を同時押しして、『ライブストリーミングモード』で起動します。『LIVE』という文字が光ります。
・THETAとPCをUSBで接続します。
3.Flash Live Media Encoder(FLME)のインストール
・Youtubeでライブ配信するためのソフトをPCにインストールします。
http://www.adobe.com/jp/products/flash-media-encoder.html
・インストールしたらFLMEを起動して、Video設定のDeviceのところで『THETA UVC Blender』を選びます。
※ここで『status:0x800705AA』というエラーが出て映像が画面に出てこない場合は、PCを一度再起動してください。それでも同じエラーになる場合はPCのスペックが足りてない可能性があります(うちで使っているかなりスペックの高いゲーミングノートPCで映像が出なくて、デスクトップ型の最新世代のコアを積んだマシンだと映像が出てきたので、かなりのハイスペックマシンが必要の模様)。
4.Youtubeでライブストリーミング
・Youtubeのクリエイターツールにある「ライブストリーミング」から、「新しいライブイベント」を作成して、「詳細設定」のところにあるチェックボックス『このライブストリームは360°です』にチェックをする。
・作成したライブイベントのサーバURL(たぶんみんな同じならこれ→rtmp://a.rtmp.youtube.com/live2)とストリームキーをFLMEの『FMS URL』と『Stream』のところに設定。
・FMLEのVideoのBit Rateはとりあえず1500kbps、Output Sizeは1280x720にする(Youtube側のカメラ設定に依存)。その他AudioなどはYoutubeの推奨環境を参照。
https://support.google.com/youtube/answer/2853702?hl=ja
※追記
動画フォーマットはH.264じゃないとYoutubeは受け付けてくれないので、FLMEのFormatのところでH.264を選択する。(H.264がセレクトボックスの上側に隠れているので、△を押して選択)
・FMLEの「スタート」ボタンを押す。Youtubeのライブストリーミングコントロールルームで映像の受信状況を確認して配信開始する。
5.VR体験
・スマホにYoutubeアプリをインストールしておく。
・配信中のYoutubeアドレスにブラウザでアクセスする。
・Youtube配信画面の右下に出るゴーグル様アイコンをタップする。スマホ画面が左右二分割になる。
・あとはダンボール製のVRゴーグルにスマホを入れて覗けば、楽しいライブVRを体験ができます。おわり。
所感
体験的にはカメラを設置してある場所の周辺360度を、離れた場所から上下左右自由に見ることができるので、まるでその場に今いるような感覚でけっこうおもしろいです。しかし画質とfpsが低いので、少々臨場感には欠けます。もっと臨場感を出すにはやはり4Kカメラを何個か使ってリアルタイムでVR映像に変換できる機材(Vahana VRとかOrah 4iがいいかも)が必要かと思いました。