はじめに
この記事は エクスポリス Advent Calendar 2025 の 3日目の記事です。
こんにちは、エクスポリスです。
私たちは「データで地域をもっと良くする」をテーマに、自治体のデータ連携基盤(都市OS)の構築やデータ活用支援を行っています。
データの可視化は、迅速な現状把握と意思決定に不可欠です。
本記事では、Googleが提供するBIツール「Looker Studio」を活用し、弊社が構築支援を行っている「データプラットフォームくれ」のオープンデータを、コードを書かずに可視化するフローを紹介します。
この記事によって、
▼ 各自治体が公開しているオープンデータの特徴を掴むためにBIツールで可視化する方法
を学ぶことができます。
Looker StudioはGoogle AnalyticsなどのGoogle関連のデータを手軽に連携できる点に利点がありますが、無料であること、チームでの共同・共有編集が可能であるので、まずは手軽に使い始める一歩としてはおすすめということでご紹介します。
今回のゴール
CSV形式のオープンデータを、Googleスプレッドシート経由でLooker Studioに取り込み、ダッシュボード化します。
使用ツール・データ
- Looker Studio: Googleが提供する無料のBIツール。SQL不要で直感的に操作可能です。
- Google スプレッドシート: データの前処理と連携に使用します。
- データソース: データプラットフォームくれ
実装フロー
1. データソースの取得
まずは可視化したいデータを取得します。
今回は広島県呉市の「データプラットフォームくれ」から、港町ならではのデータとして**「呉港船舶乗降人員」**を使用します。
- データセットダウンロードページへアクセス
- 「呉港船舶乗降人員」を検索し、CSVファイルをダウンロード
2. データの前処理(スプレッドシートへのインポート)
Looker StudioはCSVの直接アップロードも可能ですが、データの追加・修正が容易で、チーム共有もしやすいため、Googleスプレッドシートを経由することをおすすめします。
3. Looker Studioへの接続
スプレッドシートの拡張機能を使うと、シームレスに連携できます。
- スプレッドシートのメニューバーより [拡張機能] > [Looker Studio] > [レポートを作成] を選択。
- 別ウィンドウでLooker Studioが立ち上がり、自動的にデータソースの設定が行われます。
4. ビジュアライズ(グラフ作成)
Looker Studioのエディタ画面に遷移すると、すでに初期状態で表やグラフが生成されているはずです。
ここからはドラッグ&ドロップで調整します。
-
ディメンション(横軸):
日付や年月などを設定 -
指標(縦軸):
乗降人員数などを設定 - グラフの種類: 右側のメニューから「折れ線グラフ」や「棒グラフ」を選択
これだけで、時系列の推移が可視化されます。
Tips:
作成したレポートは、右上の「共有」ボタンからURLを発行したり、Webサイトへ<iframe>で埋め込むことが可能です。
まとめ
API連携やPythonなどの環境構築を行わずに、手元のスプレッドシートとブラウザだけでリッチな可視化が実現できました。
「データ活用」と聞くとハードルが高く感じられますが、まずは身近なツールで「数字を可視化にしてみる」ところから始めてみてはいかがでしょうか。
エクスポリスでは、今回のようなCSVダウンロードだけでなく、システム連携しやすいAPIによるデータ提供も行っています。
148種類(2025/12/03時点)のデータが公開されているデータプラットフォームくれで、まずは可視化から始めてみませんか?
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明日の記事もお楽しみに!



