はじめに
普段の開発で、いざコードを書こうと思ってから実際にエディタが目的のプロジェクトで開くまでに、意外と手間がかかっていないでしょうか。Finderでフォルダを掘り、ターミナルでcdし、VSCodeでフォルダを開く。一つひとつは数秒でも、この小さな摩擦が着手のハードルになり、集中の切れ目を作ってしまいます。
私はこの摩擦をほぼゼロにするために、RaycastとVSCodeのProject Managerを組み合わせています。⌘+Shift+;(個人的に割り当てたショートカット)を押すとRaycastが起動し、プロジェクト名を検索してEnterを押すだけで、該当プロジェクトがVSCodeで開きます。キーボードから手を離さないまま、数秒でコーディングを始められます。
使うもの
VSCodeのProject Manager拡張
プロジェクトを登録・管理するための拡張が、alefragnaniさんのProject Managerです。登録したプロジェクトをコマンドパレットから素早く切り替えられるのが基本機能ですが、今回はこの登録情報をRaycast側から使います。
自動認識させたいフォルダを「Base Folders」に登録することで使えます。
複数のディレクトリを参照したり、階層構造のあるフォルダも対象にできます。
フォルダの中にgitプロジェクトが増えたときは、拡張機能を開いた時に出てくるパネルの更新ボタンをクリックすることで再読み込みされて、Raycastでも認識できるようになります。
RaycastのVSCode Project Managerプラグイン
VSCodeのProject Managerに登録したプロジェクトを、Raycast側から検索して開けるようにするのがこのプラグインです。
仕組みはシンプルで、Project Managerが管理しているプロジェクト一覧をRaycastが読み込みます。そのため、VSCode側でBase Foldersを設定しておけば、Raycastの検索結果にもそのまま反映されます。プラグイン側で改めてプロジェクトを登録し直す必要はありません。
セットアップ
導入は次の3ステップです。
- VSCodeにProject Manager拡張をインストールし、前述のBase Foldersに開発用のフォルダを登録する
- RaycastにVSCode Project Managerプラグインをインストールする
- プラグインの起動コマンドに好きなホットキーを割り当てる
私は3つ目のホットキーに⌘+Shift+;を割り当てています。これは完全に個人的な設定なので、押しやすく他とぶつからないキーであれば何でも構いません。Raycastの設定画面でコマンドを選び、Hotkey欄に登録するだけです。
実際の使い心地
使い方はとても単純です。⌘+Shift+";"でRaycastを起動し、プロジェクト名の一部を入力して候補を絞り込み、Enterを押す。それだけでVSCodeが該当プロジェクトを開いた状態で立ち上がります。
下のように、ショートカットから検索、起動までが一連の流れでつながります。
数年このワークフローを使っていますが、もう手放せません。複数のリポジトリを日常的に行き来する人ほど効果が大きく、これがあるとないとでは着手までのスピードが段違いだと感じています。
まとめ
「プロジェクトを開く」という何気ない操作の摩擦をなくすだけで、コーディングへの入りが驚くほど軽くなります。RaycastとProject Managerの組み合わせは、その代表例です。
小さな自動化でも、毎日何度も繰り返す操作なら積み重なって大きな差になります。気になった方はぜひ試してみてください。



