はじめに
ずっとWindowsからAndroidアプリのテストをしていたので意識していませんでしたが、
Linuxからでもadbコマンドを実行することができるようです。
使用ツール
- Linux環境
 - teraterm
 - Linux用のAndroid SDK
 - WinSCP
 
手順
- Android端末の開発者モードをONにしてUSBデバッグを可能にする。
 - PC、Android端末ともにWifiに接続。
 - Linux環境にAndroid SDKをインストール。
 - sdkmanagerコマンドでパッケージをインストール。
 - adb接続。
 - adbコマンドを実行。
 - adbを切断。
 
ほとんど、Wifi経由でadbコマンドを実行しよう(1.Windows編)と
やることは変わりませんが、
3. Linux環境にAndroid SDKをインストール。、
4. sdkmanagerコマンドでパッケージをインストール。、
5. adb接続。にWindowsと違いがありますので、そこだけ説明します。
3. Linux環境にAndroid SDKをインストール。
Android SDKのインストール手順
- Android SDKを入手
 - Linuxの適当なパスに1で入手したAndroid SDKを移動
 - パスを通す。
 
1. Android SDKを入手
ここにアクセスしてAndroid SDKをダウンロードします。
アクセスしたらDOWNLOAD OPTIONSをクリック。

Command line tools onlyよりLinux用のファイルを選択してダウンロードしてください。

2. Linuxの適当なパスに1で入手したAndroid SDKを移動
1で入手したSDKをAndroid SDKのzipファイルを解凍するとtoolsというフォルダが出てきますので、
WinSCPを使用して、Linuxの好きな場所に移動しましょう。
私は/opt/android-sdkに移動しました。
3. パスを通す。
.bashrcの末尾に1行追加します。
.bashrcをviで開いて
vi ~/.bashrc
一行追加して
export PATH=${PATH}:/fssdb/android-sdk/tools:/fssdb/android-sdk/platform-tools
内容を反映。
source ~/.bashrc
4. sdkmanagerコマンドでパッケージをインストール。
下記を実行します。
/opt/android-sdk/tools/bin/sdkmanager "platforms;android-26"
/opt/android-sdk/tools/bin/sdkmanager "build-tools;26.0.1"
ちょっと前まで上記までやってればadbも使えたのですが、
いまはadbを実行するために下記も実行してください。
/opt/android-sdk/tools/android update sdk
/opt/android-sdk/tools/bin/sdkmanager platform-tools
5. adb接続。
ほとんどWindowsと同じなのですが、1点だけ違いがあります。
Linuxでは、:5555部分が省略不可です。
adb connect 123.456.789.012:5555
ちなみに
違う方法で接続してadbコマンドを実行していた場合、
例えばWindowsから有線でadbを事項していた場合、
一旦許可を取り消さないと新たな端末(今回設定したLinuxとか)からadbコマンドが実行できませんので注意。
関連ページ
Wifi経由でadbコマンドを実行しよう(1.Windows編)
Wifi経由でadbコマンドを実行しよう(2.Linux編)
参考サイト
adb の使い方(Linux 編)
Ubuntu 16.04にAndroid SDKをインストール
How To Fix ADB Device Unauthorized Message On Android