63
56

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

yolo v5で自作データを学習させ、PCカメラですみっコぐらしたちをリアルタイムに物体検出してみる

Last updated at Posted at 2021-10-01

はじめに

数式の基礎から初めて機械学習をある程度学習できたので、
練習も兼ねてYolo v5で自作データを用いて物体検知してみることにしました。

がyoloは学習から推論まで簡単に実施できるようになってるので、
あまり基礎から学んだことを使う機会はなかったですが・・・。

とりあえず近くに子供のすみっコ人形たちが転がってたので、すみっコぐらしのメインキャラを判定してみました笑

開発環境

スマホ:写真撮影用
windows 10 ノートPC(GPUなし): 画像整理編集、物体検知実施
Google Colabo Pro : モデル学習

画像準備

まずは撮影会

横向きで110枚ほど撮影。
全然足りない気もしますがまぁお試しなので。
IMG_20210930_225524.jpg

リサイズ

今回スマホで画像を撮影しており、画面サイズが大きいため
画像をアスペクト比を保ったままリサイズします。

リサイズには前に何かで使っていてPC上にあった
Ralphaを使っています。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/ralpha/

幅は640pixelにして変換をかけました。
基が4:3の画像だったので640*480の画像に変換
リサイズの設定を入れて、赤枠の矢印でリサイズ実施。

キャプチャ.PNG

※後から思うとカメラで物体検知するからPCカメラで撮影すればリサイズ作業しなくてよかったなと・・・。

ラベリング

ラベリングツールには「labelImg」を利用しました。
Windows10PCで作業してるので以下からwindows_v1.8.1.zipをダウンロードして展開!
https://github.com/tzutalin/labelImg/releases

クラスリストの作成

LabelImgをインストールしたフォルダ配下の data/predefined_classes.txt に認識させたいクラスの名称を記載します。
今回はすみっコの主要メンバーにします。

neko
pengin?
ebihurai no sippo
shirokuma
tonkatsu
tokage

ラベリング作業

  1. labelImg.exeを実行

  2. 画像にラベルを付けていく

wを押してマウスで囲って、クラスリストの中からラベルを選択します。
その画像の対象オブジェクトにラベルを付けたら「Ctr+s」で保存。
その後に「Next Image」押下の流れでラベリングしていきました。

labelimg2.PNG

うーん地味な作業・・・。

編集後のフォルダ内を確認

今回「sumikko」フォルダに画像とラベリングデータを保存。

sumikko
 | - train 学習用画像(100枚ほど)
 |      | - classes.txt クラスラベルの一覧
 |      | - IMG_・・・.jpg 画像ファイル
 |      | - IMG_・・・.txt ラベリング情報
 |      | - IMG_・・・.jpg 
 |      | - IMG_・・・.txt 
 |    ・・・
 | - val 検証用画像(10枚ほど)
        | - classes.txt クラスラベルの一覧
        | - IMG_・・・.jpg 
        | - IMG_・・・.txt
     ・・・

学習準備

私のPCは貧弱マシンなのでGoogleColab上でyoloの学習を行います。

学習については以下の記事を参考にさせていただきました。
https://qiita.com/PoodleMaster/items/5f2cc3248c03b03821b8

データセットの格納場所&クラス分類定義のファイルを作成(dataset.yaml作成)

上記yolo v5のチュートリアルの
Or manually prepare your dataset (click to expand)
にある通りdataset.yamlを「sumikko」フォルダ直下に作成します。

「sumikko」フォルダはGoogleマイドライブ直下に置くので、
移動後は以下のようなパスとなります。

/content/drive/MyDrive/sumikko/

dataset.yamlへはtrain,valのフォルダを指定して記載

# train and val data as 1) directory: path/images/, 2) file: path/images.txt, or 3) list: [path1/images/, path2/images/]
train: /content/drive/MyDrive/sumikko/train/
val: /content/drive/MyDrive/summikko/val/

# number of classes
nc: 6

# class names
names: ['neko', 'pengin?', 'ebihurai no sippo', 'shirokuma', 'tonkatsu', 'tokage']

ラベリングデータの転送

GoogleのMyドライブ直下に「sumikko」フォルダを丸ごと毎転送します。

この時点ではこんなフォルダ構成

sumikko
 | - dataset.yaml
 | - train 学習用画像(100枚ほど)
 |      | - classes.txt クラスラベルの一覧
 |      | - IMG_・・・.jpg 画像ファイル
 |      | - IMG_・・・.txt ラベリング情報
 |      | - IMG_・・・.jpg 
 |      | - IMG_・・・.txt 
 |    ・・・
 | - val 検証用画像(10枚ほど)
        | - classes.txt クラスラベルの一覧
        | - IMG_・・・.jpg 
        | - IMG_・・・.txt
     ・・・

GoogleColabでの学習実施

GoogleColabに接続して新規でNotebookを作成する。
学習するのでGPUをONにしておく。

MyDriveのマウント

データセットを読み込むためにMydriveをマウントします。

マウント.PNG

GoogleColabでYOLOインストール

!git clone https://github.com/ultralytics/yolov5

!pip install -r yolov5/requirements.txt

wandbのインストール(任意)

yoloのTrain-Custom-Dataのtutorialに記載のあるツールで、
学習結果をリアルタイムで確認するためのツールとなります。

使用するには以下のサイトへの登録が必要です。
https://wandb.ai/site
個人で使う分には無料のようです。

!pip install wandb

Yoloモデルのトレーニング時に、登録したアカウントに学習データをリアルタイムで連携しているようです。
上記サイトにログインすることで学習状況が見られます。

学習の実施

途中で切断されると怖いので、「--project」指定でモデル学習結果をMydrive側に保存するようにしました。

%cd /content/yolov5
!python train.py --imgsz 640 --batch 8 --epochs 300 --data '/content/drive/MyDrive/sumikko/dataset.yaml' --project '/content/drive/MyDrive/sumikko/train' --name sumikko --weights yolov5s

wandbに連携する場合のみ

wandbに連携する場合は学習実施のコマンド実行後に、以下のようにwandbに関する選択肢が出ますので、
2を選択し、ログイン及びワンタイムパスワードを入力してください。
入力後はそのまま学習が開始されます。

/content/yolov5
Downloading https://ultralytics.com/assets/Arial.ttf to /root/.config/Ultralytics/Arial.ttf...
wandb: (1) Create a W&B account
wandb: (2) Use an existing W&B account
wandb: (3) Don't visualize my results
wandb: Enter your choice: (30 second timeout) 

wandbによる学習推移確認

以下は最終結果ですが、このようなグラフがwandbのダッシュボードでリアルタイムに更新されていきます。

metrics
_metrics.PNG

train/val
_metrics2.PNG

ローカルPC側の準備

anacondaは他のソフトへの影響があったり、
pipを叩いてしまった際に競合して環境ごと壊れることがあって(実際壊れたことも・・・)あんまり好きじゃないので、環境構築はpipでやります。

Pytorchのインストール

yolov5で利用しているので先にインストールする必要があります。

python3.6以降?で64bitである必要があります。
※最初3.7の32bitのPythonで実施していましたがpipインストールでエラーとなっていました。
https://www.python.org/

以下はPytorchインストールコマンドは、WindowsでGPUなしのPCにPipでインストールする場合のコマンドです。
環境に合わせてコマンドが違うので公式で確認してください。
https://pytorch.org/get-started/locally/

# 先に仮想環境を作成(任意のフォルダに移動しておく)
PS C:\yolo_pj> python -m venv yolo_env
PS C:\yolo_pj> .\yolo_env\Scripts\activate

# Pytorchインストールコマンド実施
(yolo_env) PS C:\yolo_pj> pip3 install torch torchvision torchaudio

yoloのインストール

(yolo_env) PS C:\yolo_pj> git clone https://github.com/ultralytics/yolov5
(yolo_env) PS C:\yolo_pj> cd yolov5
(yolo_env) PS C:\yolo_pj\yolov5> pip install -r requirements.txt

モデルの移植

学習時に以下のパスに学習結果を保存していたので
/content/drive/MyDrive/sumikko/results
モデルの場所は以下となります。{name}は学習時に指定したnameとなります。
/content/drive/MyDrive/sumikko/results/{name}/weight/best.pt

モデルをダウンロードしてyolov5フォルダの直下に配置します。
今回は以下の場所
C:\yolo_pj\yolov5

すみっコ検出確認

物体検出実行

(yolo_env) PS C:\yolo_pj\yolov5> python detect.py --source 0 --weight best.pt

検出結果

大きめに映ってれば特に問題なく検出できているようです。
登録していないキャラもちゃんと認識外になっていました。
Videotogif.gif
結果.jpg

自作データでも問題なく物体検知させることができました。
yolov5は学習から推論まで簡単ですごいですね。
お疲れさまでしたー。

63
56
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
63
56

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?